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自分を肯定出来ない人は「不自由な人」でもあります。
考えようによったら、自分で自分を否定するほど不自由なことはありません。 なにしろ、「自分」からは逃げられないのですから。 トイレの中にまで、夢の中にまで追いかけてくるのですから。 それに対して、自分の中に「自由」を感じることが出来る人は、自分を否定したりしないのです。自分を否定する理由がないからです。 というか、「思い通りにならない自分」に対する苛立ちが、自己肯定感を下げているのです。 そして、その苛立ちがその人の思考や、感覚や、行動を束縛しているのです。 自己肯定感が低い人は、「あれも出来ない」、「これも出来ない」ということをその理由に挙げます。でも、問題の本質は何かが出来る、出来ないということではないのです。 実際、高学歴で、色々なことが出来て能力的に高くても、自己肯定感が低い人はいっぱいいるし、大したことも出来ないのに自己肯定感が高い人もいっぱいいます。 お金持ちや有名人になって社会的に成功していても、自己肯定感が低い人もいれば、無名で貧しい生活をしていても自己肯定感が高い人もいます。 ですから、一般的に、「自分に自信がない子や、自己肯定感が低い子は、成功体験をいっぱい積ませれば、自信も自己肯定感も育つ」と思われていますが、実際には成功体験と、自信や自己肯定感はあまり関係がないのです。 それに、成功体験を味わわせてあげようとしても、失敗を怖がる子は結果が見えないようなことにはチャレンジしないものです。 無理にやらせて成功したとしても、子どもの心に残るのは、「成功した喜び」よりも、「失敗するかも知れない」という不安の方です。 「成功した喜び」を得ることが出来るのは、自分の意思で頑張った子だけなんです。 人はそれがどんなに素晴らしいものであっても、「自分が望んでいないもの」を与えられても、嬉しくないのです。 だから、追い立てられ、無理強いされて成功しても、嬉しくないのです。 また、自分の意思でチャレンジすることが出来る子は、チャレンジを楽しむことが出来る子でもあります。失敗を恐れない子です。むしろ、「失敗を乗り越えることで成長する喜び」を知っている子です。 それはまた、「体験から学ぶことが出来る子」でもあります。 「体験」から学ぶことが出来る子は、「失敗」からも学ぶことが出来るのです。 そして、「失敗」からも学ぶことが出来るから、どうしたらいいのかを色々と工夫することが出来るのです。 そして色々と工夫しているから、その工夫が功を奏して成功した時には嬉しいのです。 そして、それ以上の自由は存在していないのです。 「困難や失敗から学ぶ能力」が、人を自由にしてくれるのです。 その能力を持っている人には怖いものなんてないのですから。 「失敗」は、「成功」という頂上にたどり着くために必要な石段のようなものなのです。 「失敗は成功の元」という言葉がありますが、まさにその通りなんです。 ですから、「失敗」を避けていたら永遠に成功にはたどり着かないのです。 成長もありません。失敗から学ぶことが出来ない人は成長できないのです。 でも、今、多くの子が失敗を非常に嫌がります。 一度失敗しただけで、諦めてしまう子の方が多いです。 ちょっと思い通りに行かなかっただけで、「もうやめた」と簡単に全てを放り投げてしまう子もいっぱいいます。 自分の命を放り投げてしまう子すらいます。 だから、そこから先に進むことが出来ないのです。 だから、自己肯定感も育たないのです。 お母さん達も同じです。 家事や子育てで、思い通りにならないと、そこでフリーズ(固まって)しまう人が多いのです。 「失敗」や「思い通りにならないこと」との出会いは、「自分を成長させるチャンス」なんですが、そのような人は、それを「自分の限界」として考えてしまうのです。 「その先の世界」を体験したことがないからです。 思考や感覚もフリーズしてしまいます。 そして、「どうして? どうして?」という言葉だけが頭の中をグルグル回ります。 未来が閉ざされたような気持ちにもなります。これは苦しいです。 そんな時は、全く新しいことに挑戦してみることを勧めます。なんでもいいんですが、それまでやったことがないようなことです。 すると、初心に戻ることが出来ます。 すると、「失敗したらどうしよう」という不安が消えるのです。「失敗したらどうしよう」という不安は先入観が作り出しているのですが、それまでやったことがないような活動では、その先入観が作れないからです。 何が良くて、何が悪いのかも分からいので、何が失敗で、何が成功なのかも分かりません。 初心者なんですから、自分を守ろうとする意識も生まれません。 一度そういう状態に自分を置いてみるのです。すると、全体を俯瞰する感覚が戻ってくるので、家事や子育てに対する意識も変わってくるのです。 でも、子どもの場合は、ちょっと難しいです。失敗を恐れるようになってしまった子は、新しいことに挑戦したがらないからです。 そのような状態に成ってしまっている子を変えるのはなかなか難しいのですが、そうならないように育てるのはそれほど難しくありません。 子どもに様々な体験やチャレンジが出来るような場を与え、結果よりも、努力を評価するようにすればいいのです。 結果を評価する場合も、大人の価値観ではなく、子ども自身の価値観で評価する必要があります。そうでないと、子どもは「自分のための努力」が出来なくなってしまうからです。 大人は「色」が素敵なので褒めたいと思っても、子どもは「形」がちゃんと描けたことを褒めてもらいたい場合もあるのです。 そんな時は、先ず「形」を褒めて上げて、それに付け加えて「色」も褒めて上げると、子どもは自分の可能性に気付きます。 でも、「色」しか褒めてもらえないと、「否定された感情」と「分かってくれないという想い」が生まれるだけです。 成長しつつある子どもにとって、「結果」は「成長の足跡」であり、一時的なものに過ぎないのですから、結果で子どもを評価してはいけないのです。 でも、努力する姿勢を評価していると、それは継続していくのです。 だから、「努力を必要とする場」が必要なのです。子どもにとっては、それが「遊びという場」なんです。(屋外での遊びです) お母さんも、自分自身の結果や現状は肯定出来なくても、「努力している自分」は褒めて上げて下さい。 そういう意識を持つだけで、失敗を恐れる心が弱まるのです。 ************* 「そうなってしまった子」への対応を書いた本のようです。 タイトルに惹かれて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
森の声様
こんにちは。以前相談させていただきましたRio013です。 今日はちょっとご報告というか、私も新たなチャレンジをし始めました。 2歳前半の息子がイライラして手を出してしまう事から始まって、周りの友だち達がおもちゃを山のように持ってきて、暇つぶしのように遊ばせてることに疑問を持ち、色々な事を考えて、森の声さんにアドバイスをいただいたように、河原やプレイパークで活動しているグループに遊びに行くようになりました。 それからの息子の変化がすごかった。のびのびと幸せそうに原っぱを駆け回り、バッタを捕まえたり、お兄さんたちの遊びに「いーれーて!」って自分から言いに行ったり、とにかく楽しそうです。そして、むやみに手を出さなくなったし、余裕が出きたみたいて同年代の子どもたちとの関わりも楽しい関わりが持てるようになりました。そして、口癖のように「ぼくはおおきくなったの。おにいさんなの!」と誇らしそうにいいます。 私ももう一歩踏み出そうと思い、おもちゃで喧嘩ばかりだった友だち達を誘って、大きい公園で遊ぼうと声をかけてみました。ただ遊ぶより、初めは何かあった方が良いだろうと思い、フィンガーペインティングをやる事にしました。 声をかけた当初、予定もあり数組の参加だったのが、最終的に8組、全員が参加してくれる事になりました。 みんなであるものを持ち寄って、さてどうなるか。 でも、きっと楽しい時間になりそうです。 嫌な事や困った事がある時って、実は成長したり変わったり出来る時ですよね。その時は辛いけど、必死で考えて行動に移すと、清々しい場所に行ける事が多いです。 (2017.09.24 17:49:45)
Rio013さんへ
素敵なお話有り難うございます。 一歩踏み出す勇気があれば、世界は一変するのですよね。 でも、その一歩がなかなか踏み出せない人の方が多いのですけど。 子どもはやがて親から離れていきます。 子どもと一緒に遊んで楽しい時を過ごすことが出来る時間は短いのです。 あとからその事に気付いてもどうしようも出来ないのです。 (2017.09.25 06:53:09)
森の声様
今日、青空の下でみんなで遊んできました! フィンガーペインティングに夢中になる子たち、ドロドロの液体に触るのをためらう子、ヌルヌルの上を歩いて感触を楽しむ子(うちの子)、それぞれの向き合い方で、それぞれに色んな感覚を味わっていました。 うちの子は、1番にやり始め、1番に終了。いつもそうなんです。すぐに水遊びに行ってしまいましたが、それでもダイナミックに紙の上で色を伸ばしたり楽しんでいたと思います。ただ、色には関心があまり向かないのかな…?家でも色水遊びや絵の具あそびもやってますが、あまり響いてなさそうという印象。。。 で、フィンガーペインティングが終わった後の自由な時間がとても良かったんです。ある意味狙った通りでした。なんとなく子供たちが集まって何かしてたり、ビニールシートの両端を大人が持ってくぐって遊んだり、ハンモックみたいにして子共たちを乗せて揺らしたり。 うちの子はやっぱりマイペースなのか、ご飯のタイミングも、子供たちが集まってるタイミングでも自分のペース。フィンガーペインティングにみんなが盛り上がってきた頃に、「ぼくおにぎりたべる。」と言って、食べ始め、それを見た他の子たちがお昼ご飯を食べ始める頃には終わって木登りしたり、低い木々の間にお家みたいな場所を見つけて遊んだり。今日1番の目の輝きは木登りでした! 都市型公園とはいえ自然の中は、色んな子供たちの受け皿があるのだと実感しました。 こういう場所だと子供も大人ものびのびと、細かいことを気にせず関われますね。 はじめの一歩は大きな一歩でした(^-^) ありがとうございました! (2017.09.26 16:47:38)
Rio013さんへ
>ただ、色には関心があまり向かないのかな…?家でも色水遊びや絵の具あそびもやってますが、あまり響いてなさそうという印象。。。 二才児はそんなもんです。 4,5才ぐらいになると色に興味を持ち始めます。(女の子の方が早いです) みんなと一緒に遊べるようになるのもその頃からです。 あまり焦らない方がいいですよ。 ゆっくり見守って上げて下さい。 (2017.09.27 06:58:31)
森の声さんへ
確かにちょっと焦っていたかもしれませんね(*^^*) 他の子たちが集まって何かしてるのを横目に、どんどん離れていって私がちょっと寂しくなったのかもしれない。遠くに行こうとするからママたちのおしゃべりに入れなくて私が寂しかったのかな。 息子のペースでのんびり成長を見守っていきます。 (2017.09.28 03:01:24) |