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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2018.04.19
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カテゴリ:カテゴリ未分類
うちの孫(2才3ヶ月)は、夕方のニュース番組に出てくる「ソラジロー」というキャラクターが好きです。

また、NHKの子ども番組も好きです。

それら「子どもが好きなもの」や「好きな番組」は、大人から見たら「子どもっぽい」ものばかりです。

そして、「子どもっぽいもの」はみんな非現実的です。

NHKの幼児番組でもいい大人が変な格好をして、変な言葉で、変なことを言ったりやったりしています。

出てくる子どもたちも、変な格好をして、変なことをしています。

頭に花が咲いているカッパのアニメもあります。
「カッパ」でさえ「あり得ない存在」なのに、さらに頭に花が咲いているのです。

セサミストリートというアメリカの幼児番組は、日本の幼児番組よりはバカバカしさが少ないですが、非現実的で子どもっぽいという点では同じです。

人間の言葉を話す大きな鳥が出てきたり、ゴミ箱の中に住んでいるおかしなキャラクターなども出てきます。

程度の差はあるでしょうが、このような傾向は世界共通なのだろうと思います。
国や文化を問わず、子どもは「非現実的で子どもっぽいもの」が好きなんです。

だから、子どもを喜ばせようとすると「非現実的で子どもっぽい作り」になってしまうのです。

私の知っている範囲では、「大人のために作られた現実的な番組」を見て喜んでいる子どもはいません。
大人と一緒に池上彰の番組を楽しんでいる子はほとんどいないと思います。

(ただし、まれにそういうおかしな子もいます。以前、小学生なのに政治の話題ばかり話す子も生徒にいました。今、教師になっています。)

ではなぜ、子どもは「非現実的で子どもっぽいもの」が好きなのかということです。
その「子どもっぽいものが持っているものの意味」とは何なのかということです。

世界中の子どもが「非現実的で子どもっぽい表現」が好きならば、それは「普遍的に子どもの心が持つ特徴」なのですから、子どもと関わる大人はそれを「くだらないもの」と切り捨ててしまってはいけないのです。

その理解がないと、子どもの心に触れることも、育てることも出来なくなります。

そして、大人の思い込みで作られた「子どもの心の育ち」に繋がらないような、「過剰に非現実的で子どもっぽいもの」を与えたり、逆に「子どもっぽさを否定し、大人の価値観に基づく将来のための学び」を子どもに与えることにもなってしまいます。

そこには「子どもってこんなもんだ」という大人の決めつけがあるばかりで、「子どもが生きている世界」や「子どもの心」に対する理解がありません。

特に日本の幼児番組に、その「大人の思い込みと決めつけ」を感じます。日本の幼児番組は、過剰な演出で子どもを画面の前に引きつけることしか考えていないような気がします。

シュタイナー教育では「子どもの心の世界」を大切にしています。
「ファンタジー」と呼ばれる、子どもの「非現実的な感覚や空想の世界」を大切にしています。

そして、「子どもの心の世界」に対する理解も深いです。

だからといって、日本のテレビ番組のようなことはしません。先生が意味もなくおかしな格好やおかしなお化粧をして、おかしなことをして子どもを喜ばせるようなこともしません。

確かに、子どもはそういうことが好きですが、それだけでは「子どもの心の育ち」を支えることが出来ないからです。

これは「ゲーム」でも同じです。
子どもは「ゲーム」が好きですが、それは「ゲーム」には子どもが求める、「ハラハラ、ワクワク、ドキドキ」が組み込んであるからです。

また、繰り返しプレイし技術が向上することで、「自分自身が成長した(ような)感覚」も味わうことが出来るようになっています。

でも、ゲームは子どもの成長を助けるために開発されたものではありません。
いっぱい売るために、子どもの心の特性を利用して、子どもの興味を引くように作られているだけです。

その事実ははっきりと認識しておいた方がいいです。

また、ゲームの過剰な刺激や演出に慣れてしまった子には、ただあるがままにあるだけの「自然」は退屈なものになってしまいます。

幼いときに「自然」の中でいっぱい遊んで「自然」の楽しさを充分に知っている子が、小学生になって「ゲーム」をするなら、「自然」でも「ゲーム」でも遊べる子になるでしょうが、「自然」よりも先に「ゲーム」と出会ってしまった子は、「自然」の中で遊ぶことが出来なくなってしまうのです。

それはまた、「自分の感覚で感じ、自分の頭で考え、自分の意思で能動的に活動する楽しさを知ることが出来なくなる」ということでもあります。





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Last updated  2018.04.19 08:43:26
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