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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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意思の疎通をはかり… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

森の声

2019.06.23
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カテゴリ:カテゴリ未分類
人目を気にしていたり、過去のことを後悔していたり、未来のことを心配ばかりしていたら「楽しい子育て」なんか出来ません。

「よりよい人間関係を作る能力」も育てることが出来ません。

後悔や心配は、子育てにはなんの役にも立たないのです。

ただ、失敗から学ぼうとする意識は必要です。
「なんであんなことをやってしまったんだろう」と悔やむのではなく、「次はこうしよう」と反省するのです。

「出来ないこと」は忘れて「出来ること」を探すのです。

でも、「子育て」に苦しんでいる人ほど、「出来なかったこと」を後悔ばかりして、「自分でも出来ること」には目を向けず、「自分には出来ないこと」ばかり求めるのです。

もしかしたら、それは「自分への言い訳」かも知れません。「私は立派なお母さんを目指して頑張っているんだ」という言い訳です。

でも実際には、「立派なお母さん」を目指す人ほど、子どもにとっては「困ったお母さん」になってしまうのです。なぜなら、そのようなお母さんは自分のことばかり気にして、子どものことを見ようとしないからです。

例えば、お母さんは子どもに「早くしなさい」と言います。「子どもにかける言葉の中ではこの言葉が一番多い」と言ったお母さんもいました。

それも「しつけ」のつもりなんでしょう。

それで多くの講演会の会場でお母さん達に「では、〝早くしなさい〟と言って、早くする子はいますか。いたら、手を上げて下さい」と問いかけているのですが、未だかつて、「うちの子は早くします」と答えてくれてお母さんは一人もいません。

今まで、何千人ものお母さんに聞いていますが、一人もいないのです。

このブログをお読みいただいている方のお子さんで、「〝早くしなさい〟と言えば、すぐに早くする子」がいたら教えて下さい。

どうして「〝早くしなさい〟と言えば、すぐに早くする子」がいないのかと言えば、子どもには「早くする」という価値観がないからです。

東大とか、お金とか、出世に、大人と同じ意味で価値を感じる幼稚園児はいません。そういうものを得た人に「すごい」と感じる感性もありません。
そして、「早くしなさい」も同じ質の言葉なんです。

だから「早くしなさい」と言われても、「何を求められていて、何をしたらいいのか」が分からないのです。

ただ、子どもにも「動作の速い遅い」や「かけっこの早い遅い」は分かります。目で見えるからです。でも、大人が子どもに言っている「早くしなさい」は、ただ「早く動け」という意味ではなく「早く行動しろ」ですよね。

そこには、「早く靴を履く」とか「早く洋服を着る」といった「目的」が存在しますよね。つまり、大人が言う「早くしなさい」の意味は、「早く結果を出せ」ということですよね。
そしてその「結果」は大人にしか価値がないものですよね。


だから子どもには分からないのです。

こんな理屈を聞かなくても、「早くしなさい」が通じていないことぐらい体験的に分かっているはずなのに、でもなぜかお母さん達はそれでも「早くしなさい」と毎日毎日子どもを追い立てています。

そして言うことを聞かない子どもにイライラしています。

でもそれは、「ジャンプしろと命令しているのにいっこうにジャンプしないオタマジャクシ」にイライラしているのと同じことです。ばかばかしいと思いませんか。

また、幼い子どもには「約束」という言葉の意味も分かりません。

なぜなら、まだ、「約束」というものが価値を持つ「社会」というものが理解できないからです。
「社会」という観念は抽象的なものなので思春期頃にならないと、大人と同じようには理解できないのです。

大人の頭の中には存在していても、子どもの頭の中には存在していないものがいっぱいあるのです。

東大とか、お金とか、出世というものに対する価値観も同じです。

子どもに「約束よ、分かった!」と言えば、子どもは「分かった」と答えます。でもそれは、お母さんに「分かった」という言葉を求められているからそう答えただけであって、分かったから「分かった」と言っているわけではありません。

「オシッコ大丈夫?」も同じです。「大丈夫」という言葉を求められたから「大丈夫」と答えただけです。そもそも、子どもには自分の膀胱の状態を感じ取る能力がないのです。
子どもが分かるのは、オシッコが出口付近まで来たときだけです。

そういうことは毎日の失敗を繰り返していれば自然と分かるはずなんですが、目の前の子どもの状態を観察せずに、「子どもはこうあるべきだ」、「お母さんはこうあるべきだ」、「ちゃんと言えばちゃんと伝わるはずだ」という思い込みだけで子育てをしているので、毎日毎日子どもに同じことを言い、毎日毎日同じ失敗を繰り返し、毎日毎日イライラし、苦しんでいるのです。

日本語も日本の文化も全く知らない人に、日本語で日本の文化の説明をして通じると思いますか。優しい日本語で一生懸命に説明すれば通じると思いますか。
無理ですよね。でも、同じことを母さん達はやっているのです。

子どもに「出来ないこと」を要求しても何も変わらないどころか、状態は更に悪くなるばかりです。逆に、どんな些細なことでも「出来ること」を積み上げていけば、状態は良くなっていくのです。

でもそのためには、思い込みや固定観念を捨てて、目の前の子どもの状態をよく観察するところから始める必要があります。

「子育ての苦しみ」の元凶は「子ども」ではなく、子どもや母親というものに対する「思い込み」や「固定観念」なんです。





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Last updated  2019.06.23 07:15:42
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Re:「苦しみの元凶は思い込みや固定観念です」(目の前の子どもをちゃんと見て下さい)(06/23)   志知恵理子 さん
何年か前にメールでご相談させて頂いてから、毎日読んでいます。いつも目からウロコです。ありがとうございます。ずっと一貫して同じことが書いてあるのに不思議です。
これからも楽しみにしています。いつかワークに参加できたらと思います。 (2019.06.23 13:23:25)

Re[1]:「苦しみの元凶は思い込みや固定観念です」(目の前の子どもをちゃんと見て下さい)(06/23)   森の声 さん
志知恵理子さんへ

ありがとうございます。
いつかお会いできるといいですね。 (2019.06.23 17:23:05)


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