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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2019.06.27
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カテゴリ:カテゴリ未分類
切羽詰まった理由がない無痛分娩や帝王切開は、自分自身のからだや命に対する支配です。

でも最近、切羽詰まった理由もないのに無痛分娩や帝王切開を望む人が増えてきているようです。

現代人は自分のからだや命を支配することに慣れてしまったのでしょう。また、痛みを嫌い、逃げようとする人も増えてきました。

痛みを消してくれる薬も簡単に手に入ります。

からだの調子が悪かったり、病気などの時に、その症状を押さえ込むためにサプリを飲んだり、薬を飲んだりするのも同じです。

どうやら、現代人は「からだからの声に耳を傾ける」という感性を失ってしまったようです。

でも、「目の前の苦しみ」が消えたからといって、本質的な問題が解決したわけではありません。

世の中には「無痛症」といって「痛み」を感じない人たちがいますが、彼らの寿命は痛みを感じる人たちよりも短いそうです。

骨が折れていても、大きな傷を負って大量の血が出ていても、目で確認するまでは自分のからだの異常に気づかないのですから、当然命の危険は大きくなります。

痛みは感じなくても「不死」になったわけではないのですから。

現代人は「痛み」を嫌いますが、「痛み」は命の維持にとって非常に大切な働きをしているのです。

手術などの時も、完全に無痛にするより、ある程度の痛みを感じた方が治りが早いそうです。

痛いところがあると人はそこに意識を向けます。からだはそうやって自分の異常を意識に伝えているのです。そうすることで、からだの異常をかばった動きや生活が出来るようになるからです。

また、痛みが脳に異常事態を伝え、脳は治癒活動のためのスイッチをオンにします。その部分の血流も良くなります。

「痛み」は「からだの異常」を脳と意識に伝えるために存在しているのです。

だから、そんな安易に「痛み」を消してはいけないのです。

でも、自分自身のからだを道具として扱っている人にとっては、「痛み」はその「道具としてのからだの活動」を阻害する非常に邪魔なものです。

頭が痛いからといってそう簡単に会社を休むことは出来ません。

会社という組織自体が人間を道具として扱っているので、その会社に勤めている人も自分のからだを道具として使わざる終えないのです。

そのため、薬で痛みを黙らせようとします。でもそれが一時的なものならそんな深刻なことにならないでしょうが、慢性的にそのようなことをしていると、今度は「心の状態」がおかしくなってきます。

「心の働き」を支えているのは「からだ」だからです。

よく、「心とからだ」というように、「心」と「からだ」を別々のもののように言い表したりしますが、実際には「心」は「からだ」と独立して存在しているのではなく、「からだの働きの一部」として「心」が存在しているのです。

「心の働き」と関係しているのは脳だけではありません。腸も非常に強く関係しています。また、他のからだの状態も心に影響しています。足の指が一本痛いだけで、心は平常心を失うのです。


マッサージしてもらうと、「からだ」だけでなく「心」も楽になるのもその表れです。

だから、「からだ」が異常な状態になれば必然的に「心」も異常な状態になるのです。痛みは感じていなくてもです。

その「心の異常」を伝えるために「苦しみ」というものが存在しています。

「痛み」は「からだの異常」を、「苦しみ」は「心の異常」を伝えるためのものなんです。
(実存的な問いに対する苦しみはまた別です)

でも多くの場合、人は「心の苦しみ」の原因が「からだ」にあることを知りません。それで苦しみを感じている脳をだますために、セラピストのところに行ったり、「心に働きかける薬」を飲んだりします。

でもその効果は一時的です。
そして、「心の異常」はさらなる「からだの異常」を引き起こします。その繰り返しです。

また、その原因を子どもや、ご主人や、周囲の人間関係に求めたりもします。

でも、子どもを叱っても、ご主人に文句を言っても、周囲の人との人間関係を絶っても、自分の心やからだとの関わり方が変わらない限り、苦しみは消えません。

子育て中のお母さんを苦しめている「イライラ」も、「心の問題」ではなく「からだの問題」です。

もちろん「人格」や「子どもの問題」でもありません。

だから、どんなに頑張って押さえ込もうとしても無理なんです。

また、子どもの行動を無理矢理押さえ込もうとすると、今度は子どものからだがおかしくなります。すると、心が苦しみ始め、余計に困った行動をするようになります。

子どもの最初の(ジーッとしていないなどの)困った行動は、「成長に伴う生理的な活動」です。ですから放っておいてもしばらくすれば落ち着きます。

でも、「それを押さえ込まれることで生まれた心とからだの苦しみ」によって引き起こされる活動は、「苦しみの自己表現」なので、社会的に困った行動になります。

そして、その「心とからだの苦しみ」が消えるまで、その困った行動も消えません。

以前、「苦しいことからは逃げてもいいんですよ」ということを書きましたが、それは痛みや苦しみの原因が外部にある場合です。

痛みや苦しみの原因が自分の内側にある場合は、逃げられないし、逃げてはいけないのです。また、無理に押さえ込もうとしてもいけないのです。
なぜならそれは、心やからだからの大切なメッセージだからです。

子どもの様々な問題行動もまた、子どもの心やからだの異常を知らせるメッセージです。ですから、力ずくで押さえ込もうとしてはいけないのです。

怒鳴ったり叩いたりして押さえ込もうとすれば、ますます状態は悪化するのです。





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Last updated  2019.06.27 08:44:13
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