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森の声@ Re[1]:「子どもとの遊び方」(一人遊び)(11/23) のこのさんへ お子さんは憂鬱質か多血質…

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森の声

2019.07.13
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昨日も書いたように、人間の五感のうちで「聴覚」だけはちょっと特別な働きをしています。

聴覚は視覚と同じように遠方からの情報を得ることが出来ます。しかも、目では見えないところから来る音まで聞くことが出来ます。家の中の音や、家の裏側の音まで聞くことが出来ます。鉄道の線路の検査では、内部の状態を知るために線路を叩いて音を聞いて調べています。コンクリートの検査などでも同じことをします。

そんな「見えない世界」や「触れることが出来ない世界」のことを知ることが出来るのは聴覚だけなんです。(嗅覚にもそれに近い能力がありますが、嗅覚が有効な距離は短いです。またその能力も限定的です。)

また、声を聞くだけでその人の心やからだの状態まで感じることが出来ます。
お母さんがイライラを隠して、笑顔で、優しい声で語りかけても、子どもはお母さんの声を通して、お母さんのイライラを感じ取ってしまうのです。(声を使ったウソ発見器があるくらいですから)

音は人を瞑想に誘い。歌は人に歓喜を与え、声は人と人をつなげます。

周囲の音を聞いているだけで、周囲の世界とつながることも出来ます。

一緒に楽器を演奏したり、一緒に歌を歌うと、心だけでなくからだまでつながったような感覚を感じます。

目は意識の働きとのつながりが強いため、批評し、認識し、判断しますが、耳は無意識の働きの方とのつながりが強いので、無条件にただ受け入れます。

そして、広大な無意識の世界の中で音を響かせます。すると、無意識の中で眠っていた何かが、その音に共鳴して目覚めます。

それは子どもの頃の記憶かも知れません。映画や本の中で体験した記憶かも知れません。胎内にいたときの記憶かも知れません。さらには古代から受け継がれてきた遺伝子や細胞の中の記憶かも知れません。

そして、それに伴う感情が目覚めます。これは無意識の世界の中で起きていることなので、何を想い出したのかは意識できないのですが、感情だけが湧き起こってくるのです。

音は魂に触れ、その人の深いところにある感情を目覚めさせるのです。

先日、ネットで、痴呆症で記憶を失ってしまった(ように見える)人に、その人が若い頃に聴いていた音楽を聴かせることで、記憶がよみがえることがあるというドキュメンタリー映画を見ました。

すごいですよ。目の輝きを失ってぼーっとしている人に、若い頃好きだった曲を聴かせると、みるみる目に輝きが戻り、意識も記憶も戻ってきて、若い頃の話をし始めるのですから。

音楽にはそれだけの力があるのです。

まただから、音の質によっては人に不安を引き起こすのです。
でも、人にはその理由が分かりません。だから音の影響に気付いていません。

うちの孫は低い声で話すだけで怖がります。嫌がります。ミッキーのような高い声にしてあげると「それでいい」といいます。

赤ちゃんは「ラ」の音で泣くと言います。「ドレミファソラシド」の中の「ラ」です。大人が子どもに話しかけるときには、大人と話すときよりも声を高くして話しかけます。

親しい人や大好きな人に話しかけるときにも声は高くなります。

「美味しそうね」「良かったね」「気持ち良さそうだね」というような「共感する言葉」を話すときも、声は高くなります。

理由は分かりませんが、高い音の方が意識や肯定的な感情に響きやすいのでしょう。

私はチベット密教のマントラ(真言)を聞くのが好きなのですが、マントラは腹の底から出てくるようなすごく低い声唱えることが多いみたいです。ダライラマが唱えるマントラのCD(非売品)も持っていますが、同じように低く響く声です。

高い声は意識や感情に響きやすく、低い声は無意識やからだに響きやすいです。だから子どもは嫌がるのでしょう。

チベット仏教と違ってキリスト教では比較的高い音を使います。人は高い音を聞くと高揚感を感じるからなのでしょうか。キリスト教における「天」が上の方にあるからなのでしょうか。

最近の若者が好きな歌はみんなキーが高いです。ちなみに緊張が強い人の声は高くなります。心とからだが緩んでいる人の声は低くなります。

また、昔の人は「音」を「あの世とこの世をつなぐもの」と考えていました。現代的には、「無意識の世界と意識の世界をつなぐもの」と言い換えてもいいかも知れません。

「匂い」にもそれに近い要素があります。

だから、東洋でも西洋でも、宗教的な儀式では音や匂いは重要な要素として扱われて来たのです。

ですから、幼い子どもにおける「音環境」は、大人が思っている以上に子どもの成長に大きな影響を与えているのです。

風や、水や、鳥の声などの自然な優しい音や、優しい声に囲まれて育った子と、自動車や騒々しい機械の音や、刺激的なゲームの音や、怒鳴り声などに囲まれて育った子とでは、無意識の状態が変わってくるのです。

知性や人格には関係しないかも知れませんが、安心感の育ちに大きな違いが生まれるのです。
また、人の言葉に耳を傾ける能力の育ちにも大きな影響が出ると思います。人や世界とのつながり方にも違いが現れるでしょう。

実は、音環境を整えることは、子どもの食育と同じくらい大事なことなんです。子どもは「食べるもの」でからだを育てますが、「聞くもの」で心を育てているのですから。

「じゃあ、耳が聞こえない子はどうなんだ」と言う人もいるかも知れませんが、そういう子は他の感覚が耳の働きを補うように働きます。






Last updated  2019.07.13 09:01:48
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