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今日はこれから毎年やっている親子合宿に行きます。
それで明日の朝はブログが書けません。帰って来てから書くつもりではいますが、もしかしたらお休みになってしまうかも知れません。ご了承下さい。 ************ 昨日、 また、「憂鬱質的な不安」は「正しい知識」と「正しい考え方」を身につければ消すことが出来ますが(知識だけでは余計に不安が増えます)、「体験によって身につけた不安」は、ちゃんとした体験がその不安の背景にあるので、なかなか抜け出すことが出来ません。 と締めたら、「その後が気になる」という人が何人かいたのでちょっと書かせていただきます。 「体験によって学習した不安」が消えにくいのは、脳と、心と、からだの中にその不安を学習した時の記憶が残っているからです。 憂鬱質の人は、「食わず嫌い」と同じように、先入観で「体験したことがないこと」にも不安を感じますが、気質に関わらず一般的には、実際の痛みや苦しみの体験によって、「それにつながること」に対して不安を感じるようになります。 「痛かった体験や苦しかった体験をした時と共通する何か」を感じた時、人は不安を感じるのです。 部分的な記憶の合致が無意識のうちに記憶の全体を掘り起こしてしまうのです。 例えば、大きな事故に遭った時に何か特別な匂いがしていたような時、匂いと事故は何にも関係がないのに、その匂いを感じると、その事故のことを想い出してしまうというようなことです。 これは「不安」の時だけに起こる現象ではなく、人は「出来事の記憶」と、その時の「感覚的記憶」をセットにして記憶してしまうので、嬉しいことや、懐かしいことを想い出す時にもこの現象は現れます。 私は秋風が吹き始めると、なぜかスペインにいた時のことを瞬間的に想い出します。街の中で、ジャスミンの匂いに触れるとインドのことを想い出します。 虐待を受けていた人の中には、大きな声を聞いた時や、からだに触れられた時に、急に不安を感じて固まってしまう人がいます。 我が子の顔を見るだけで自分の子ども時代のことを想い出してしまう人もいます。 そういう感覚的な体験が、過去の痛みや苦しみを想い出させる「鍵(キー)」になっているのです。 その状態から抜け出すには、「何が過去の苦しみを想い出させるキーになっているのか」ということを冷静に考える必要があります。 苦しくてもちゃんと想い出そうとすることで、「感覚の働き」を感情ではなく、意識の働きで処理するようにするのです。 一般的には、「苦しいことは想い出したくない」でしょうが、想い出さないようにしているからいつまでも消えないのです。 東北の大地震の後、大人達がまだ悲惨な状態の中にいる時、「地震遊び」をする子がいたそうです。 それで大人は、「なんて不謹慎な」と叱っていたそうです。大人はもう想い出したくないのに、子どもは「地震」で遊んでいるのですから。 でもそれは子どもの自己治癒行為なんです。 無意識下に入っている痛みや苦しみの記憶を、意識化に出して遊ぶことで、その記憶に振り回されなくなるのです。 心理学でも、同じような理由で「箱庭療法」という治療法を使ったりします。 それで、そのことを知っている何人かの人たちが現地に入って、子どもたちに自由に地震のことを語らせたり、地震の絵を描いたり、地震遊びをさせたりしたそうです。 (プレイパークの人も行きました) すると、押さえ込んでいた苦しみを吐き出すことが出来たので、次第に子どもが生き生きとしてきたそうです。 「苦しみ」を吐き出すことで「苦しみ」を消すことが出来るのです。 押さえ込んでいるから、いつまでも苦しいのです。 便秘と一緒です。 ただし、その時その「苦しみを吐き出す作業」に寄り添ってくれる、プロの技術を持った介助者が必要になります。吐き出し方にも技術が必要だからです。 また、感情の苦しみはからだの緊張として記憶されているので、からだの緊張を解くことで、不安を消すという方法もあります。でも、その場合も特別な技術が必要になります。 また、自分の人生の目的を持つことで、相対的に苦しみの大きさを小さくすることも出来ます。自分の人生を自分の人生としてちゃんと生きようとせず、苦しみのことばかり考えているから、いつまで経っても苦しみの束縛から抜け出せないのです。 この場合は「苦しみ」を消そうとするのではなく、背負って生きようとするのです。その苦しみから何かを学ぶことが出来る人はさらに強くなることが出来ます。 苦しみから逃げようとするから束縛されてしまうのです。遠ざけようとするからいつまでたっても目の前から消えないのです。 背負ってしまえば、視界からは消えてしまうのです。 重さはありますが、目標があれば、その重さが気にならなくなります。 大事なのは「苦しみを消す」ことではなく、「苦しみに束縛されなくなる」ことなんです。 過去に起きた苦しみのせいで、自分の現在と未来の人生を台無しにしないことです。 そのためには、目の前にある「今の自分にでも出来ること」を見つけてそれを一生懸命にやることです。 多分これが、プロの手助けを必要としない唯一の方法かも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
こんにちは。
親子合宿は、親子遊びの会に参加している方を対象にしていますか?一般募集はしていますか? もし一般募集しているなら、日程が合えば是非、来年以降参加してみたいのです! どこか情報を得られるホームページなどはありますか? (2019.08.24 14:35:42)
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