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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声@ Re[1]:「困った子は困っている子なんです」(04/13) いのぐみさんへ 元々、幼い子ども達は「…

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森の声

森の声

2019.09.16
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カテゴリ:カテゴリ未分類
当然のことながら、実際に何かを見るためには眼が必要です。何かを聞くためには耳が必要です。

つまり、音や光といった「外側にあるものに感応する受容体」(感じるもの)を持っているから、それらを感じることが出来るわけです。

実際に目の前に何かが存在していたとしても、それを感じる受容体を持っていなければ、人はその存在に気付かないのです。

この受容体は眼や耳などのように生まれつきのものでなくても、様々な経験を通して、神経回路がその刺激を感じやすいように構成されることもあります。

生まれつき持っている眼や耳がハード的な受容体だとすると、これは二次的に作られるソフト的な受容体になります。

私たちが言葉を理解したり、言葉から何かを感じることが出来るのも、このソフト的な受容体が、幼い頃からの言葉体験によって作られるからです。

ただそのため、このソフト的な受容体の特性はそれを形成する際の体験の質に依存しています。

日本語を体験しながら育てば、「日本語を理解し感じる能力」(受容体)が育ちます。
英語を体験しながら育てば、「英語を理解し感じる能力」(受容体)が育ちます。

そして、同じ日本語でも東北弁を体験しながら育った人と、関西弁を体験しながら育った人とでは、受容体の性質が異なるため言葉に対する感受性も異なります。

いずれにしても、人は、自分の心やからだの外部にあるものを、内部にある受容体と響かせることで外部の世界を認識しているのです。

それはつまり、「自分の内側に日本語があるから、外側にある日本語を理解出来る」ということでもあります。
逆に言えば、自分の内側に日本語がない人は、他の人が話す日本語を理解することが出来ないということでもあります。

またそれは、自分の中に「優しさ」がない人は、他の人の「優しさ」を感じることは出来ないということであり、自分の中に「美」がない人は、外の世界の「美」を感じることが出来ないということでもあります。

言葉で説明されることで言葉で理解することは可能ですが、受容体がないので感覚的にそれらを直接感じることは出来ないのです。そのためそのような人は観念的な優しさや美に囚われやすいです。

他の人の感情を感じる時にも同じことが起きています。

自分の中に怒りの感情がある人ほど他の人の怒りの感情にも敏感です。
そのため、他の人の怒りに敏感に反応して恐がる人は、自分よりも弱い相手には怒りをぶつけることも多いです。

よく、「私あの人嫌いなんだよね」という話を聞いていると、その「あの人」と、その話をしている当事者が似ていることを感じることがあります。

困ったことに、人は、自分が大嫌いな人と自分が似ている可能性が高いのです。
似ているからよく分かるのです。よく分かるから嫌いなんです。


「お母さんが大嫌いです」という人の話を聞いていると、その人とお母さんが似ていることを感じることも多いです。

だから「嫌いだ」と言って否定するだけでは問題が解決しないのです。逆に、自分の中にある「同じ所」をちゃんと受け入れ否定しないようにすると、お母さんへの怒りも消えるのです。

これは気質とも関係しています。

多血質の人は多血質特有の受容体を持っています。だから、多血的な出来事やものに対する感受性が高いのです。

家内は多血+胆汁的な気質が強いです。だからスポーツ番組を見ていて盛り上がっています。でも、根が多血なので、負けても怒ったりはしません。諦めも早いです。

それに対して、粘液+憂鬱の私には、スポーツを見て熱狂する人の気持ちが分かりません。
負けて悔しがったり、怒ったりする人の気持ちはさらに分かりません。

これは気質の違いに伴う受容体の違いの問題なので、どうしようもないのです。





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Last updated  2019.09.16 08:25:29
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Re:「人は、自分が大嫌いな人と似ているのです」(09/16)   フィービー さん
ここ数日の感覚に関する記事はすごく考えさせられることばかりです。

知り合いのママにすごく我が子に愛情深い人がいます。子供が熱を出すと自分が変わってあげたい、と言うのです。それを聞いて私は驚きました。私は我が子が熱を出してもそこまでは思いません。ちゃんと頭を冷やして寝てたら治るよ、ぐらいにしか思いません。
私が子供の時も親にそうやって看病されていました。

そのママは子供を怒りません。子どもは怒ったらダメなんです、って言ってます。子供達はすごくいい子です。
私も前よりは怒らなくなりましたが、でもやっぱり怒るときは怒ります。さっきの子供の病気の対応の違いといい、根本的にそのママのようにはなれないのです。生きてきた物語が違うから感覚がわからないのかな、と思いました。

だけどそのママのようになりたいとも思ってはいないのです。ただ私は愛情が浅いのかなぁ、と思ってしまいます。 (2019.09.17 11:17:54)

Re[1]:「人は、自分が大嫌いな人と似ているのです」(09/16)   森の声 さん
フィービーさんへ

>私も前よりは怒らなくなりましたが、でもやっぱり怒るときは怒ります。さっきの子供の病気の対応の違いといい、根本的にそのママのようにはなれないのです。生きてきた物語が違うから感覚がわからないのかな、と思いました。

それでいいんですよ。

子育てに共通の正解はありません。

自分らしい子育てが自分にとっての正解です。

(2019.09.17 15:00:04)

Re:「人は、自分が大嫌いな人と似ているのです」(09/16)   Naoko さん
いつも更新を楽しみにしている者です。
我が家の5歳の長女(7歳の兄がいます)は、保育園の特定のお友達を嫌いだ嫌いだ、と毎日言い、そのお友達が指しゃぶりをしている、意地悪した等々、悪口のオンパレードです。
しかし、娘の大好きなお友達がその嫌いなお友達と仲良しなため、嫌いとは言いながらも態度には出さず、遊んではいるようです。
今日の先生の記事を拝見して、娘は同類嫌悪しているのかな、と思い当たる節もあり…
悪口を言い始めたら、そうだね、みんなと仲良くするのは難しいよね、でも悪口を言うのは良くないよね、と諭しているのですが、この対応を続けていけばいずれは落ち着くでしょうか。
もっとよい声のかけ方があればご教示頂ければ幸いです。 (2019.09.17 17:33:04)

Re[1]:「人は、自分が大嫌いな人と似ているのです」(09/16)   森の声 さん
Naokoさんへ

どういう教育方針の幼稚園(保育園)に通われていますか。
先生は子どもとどのように関わっていますか。
Naokoさん自身は、お友達と仲良くしていますか。 (2019.09.17 18:43:00)

Re[4]:「人は、自分が大嫌いな人と似ているのです」(09/16)   Naoko さん
先生、早速返信を下さりありがとうございます。
入園のしおりを見返しましたら、園の教育方針は、たくましい、優しい、考える子供の育成となっていましたが、発表会や製作重視で、体を使う外遊びは少ないため、方針と実際は一致していないです。園児は女の子の比率が2/3ですので、外遊びが少なめでも問題ないのかもしれません。園内はいつも綺麗に整えられていますが、活気がないように感じることもあります。
先生方と子供の関わりをあまり目にする機会がないのですが、お迎えの時は先生は子供と遊ばずただ座っていることが多いような…また、娘は、昨年転園するまで通っていた前の保育園の時は先生のお話を自宅でもよくしていましたが、今はほとんど先生のお話をしないです。話すとすれば、自分だけ叱られた等、先生の叱り方に不満を感じた時くらいです。
私自身は子供が産まれる以前は、親しかった友人とも進学や就職等で環境が変わると疎遠になっていましたが、産後は同じ職場、保育園、マンションの方との家族ぐるみのお付き合いも負担なくできるようになり、人間関係はうまくいっていると感じています。 (2019.09.18 07:43:10)

Re[5]:「人は、自分が大嫌いな人と似ているのです」(09/16)   森の声 さん
Naokoさんへ

「嫌いな子」は「気になる子」でもあります。どうして気になるのかというと価値観が似ているからです。

それと、お子さんが通っている園には、子どもたちの群れをまとめてくれるリーダーがいないのでしょうね。
だから、気の合う仲間だけで閉鎖的なグループを作って遊ぶという状態になってしまっているのでしょう。

もし、お子さんをそのような状態から変えたいのであれば、他のお母さんと話し合って、保育園以外の遊びの場、遊びの仲間を作ってあげるといいと思います。
お母さんがいくら言っても、子どもが自分から発見しないことには子どもは変わりません。


(2019.09.18 09:35:50)

Re[6]:「人は、自分が大嫌いな人と似ているのです」(09/16)   Naoko さん
森の声さんへ
先生、回答をありがとうございました。保育園以外の遊び場づくり、考えてみます。 (2019.09.18 16:47:51)


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