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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2019.09.20
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カテゴリ:カテゴリ未分類
感覚の働きは、自と他、頭と心とからだ、心の中と外、からだの中と外を「つなぐもの」として働いています。

自分というものを統合し、自分を「一人の自立した人間」として機能するように支えてくれているのが感覚の働きなんです。


そして、特別な障害を持っていない限り、「五感」という「外部の刺激を感じ取る感覚器官」は誰でも生まれつき備わっていますが、その使い方は生まれた後、様々な体験を通して学ぶようになっています。

さらには、五感以外にも頭や、心や、からだといったものも、それ自体で「感じる働き」を持っています。

もっと言えば、人を構成している細胞の一つ一つが「感じる働き」を持っているのです。「命の働き」はそのまま「感じる働き」だからです。

ですから「命を持っているもの」は全て「感じる働き」を持っています。これは例外がありません。生物は皆「感覚の働き」によって命と、その機能を維持しているのです。

ただ、これらの感覚は「五感」のように特定の感覚器官に依存していないので、その働きや存在が分かりにくいだけです。

五感の働きも含めて、全ての感覚の働きの初期状態は、作られたばかりでまだ何も学習していないAI(人工知能)のような状態です。

ものすごい可能性は秘めているのですが、最初はまだ何も出来ない状態です。
その可能性が開くこともありますが、上手に学習することが出来なければ、ただのガラクタになったり、危険なロボットになったりします。

人間でも感覚を育てることが出来ないまま育った人は、自己を統合することも、他者とつながることも出来ず、頭も、心も、からだも不安定な状態になります。そしてそれは「理由のない漠然とした不安」として表れます。

でも、自分でもどうしていいのか分かりません。
一生懸命に勉強しても、努力しても、それが感覚の働きを育てることにつながらなければ、本質的な問題の解決にはつながりません。

ちなみに、麻薬やアルコールがなぜ人間にとって良くない存在なのかというと、それらが人間の正常な感覚の働きを狂わせてしまうからです。

頭の働きも、心の働きも、からだの働きも狂わせます。
更に問題なのは、軽度なうちはその本人がその狂った状態に気付かず、「自分は正常だ」と思い込んでいることです。

酔っ払ってフラフラしていても「オレは酔っていない」と言い張る人は普通にいますが、顔がちょっと赤くなっている程度でもお酒はその人の感覚を大きく狂わせているのです。それはそういう検査をすればすぐに分かることです。

でも、本人にはその狂いが分かりません。

麻薬をやっている人も、初期のうちは自分は正常だと思い込んでいます。実際、麻薬をやりながらでもちゃんと社会生活は営めているのですから。

でも、周囲はなんとなく違和感を感じています。
そして、その狂いを自分でも感じるようになってからでは手遅れです。

ちなみにゲームにもその感覚の働きを狂わせる働きがあります。ただ、幼児期に自然の中で、仲間といっぱい遊んで育ったような子は、ゲームをやって一時的には感覚が狂っても、しばらくするとまた元に戻ります。

それは、お酒を飲んで一時的に感覚が狂っても、アルコールが消えれば感覚が元に戻るのと同じです。

でも、感覚の働き全般が育っている幼児期にゲーム漬けになってしまったような子の場合は、簡単にアル中と同じ状態になり、ゲームをやっていない時でも感覚の働きが正常に働かなくなります。そして、頭や、心や、からだの働きに非常に大きなダメージが残ります。

(ただし、幼児期に自然の中で仲間といっぱい遊んだ子でも、あるレベルを超えて日常的にゲームをやり続けると、アル中のような状態になってしまいそう簡単に感覚が元に戻らなくなります。そうなると、止めさせようと思っても止めないばかりか、暴力で抵抗するようになります。生活の中に自分の居場所がない子がそのような状態になりやすいです。)

ちなみにここで言う「頭の働き」とは学校の成績のことではありませんからね。もっと総合的な「人間としての頭の働き」のことです。東大を卒業しても犯罪を犯したり、平気で人の迷惑になるようなことをする人は、その「頭の働き」が狂っているのです。

でも、学校の成績には直接関係は及ぼさないので、お母さん達はそれほど問題を感じないのでしょう。

だから、子育てでも、教育でも、子どもの感覚を育てることが、親にとっても教師にとっても非常に大切な仕事になるのですが、でも、その自覚がある大人は多くありません。

また、自覚があったとしても、その方法を知っている人は多くありません。

「感覚を育てる」というと、普通の人は、頭は頭で、目は目で、耳は耳で、心は心で、からだはからだで別々に育てようとします。それは欧米的な発想です。

でももしそれが成功したとしても、それらが統合されないことには効率的に働かないのです。

人間の感覚は全てがつながり合って、支え合って働くように出来ているからです。


それは、車を作る時に、最高のエンジンと、最高のタイヤと、最高のパーツと、最高の車体を寄せ集めても、それだけでは最高の車は作れないのと同じです。

それらを統合する設計者が必要なんです。

その設計者は、感覚を個別に育てていては育たないのです。感覚が統合された状態の中で感覚育てをするから、感覚を統合する能力が育つのです。

すると最高のエンジンを積んだだけの車よりも、総合力において素晴らしい能力を持った車を作ることが出来るのです。

人生で役に立つのはその「総合力」なんです。





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Last updated  2019.09.20 15:23:08
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