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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2020.03.18
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日は、4:00頃からずーっと考えることがあって、ブログの方に集中できなかったので、過去に書いたものを載せさせていただきます。

 私は、「気質」というものに関心を持ち、学んでいます。あまり聞き慣れない言葉かも知れませんが、簡単に言うと、人が生まれつき持っている個性のようなものです。
実は、生まれたばかりの赤ちゃんにもちゃんと個性があるのです。そして、不思議なことにその個性は一生を通してあまり変化しません。

 実際、私には四人子どもがいますが、生まれた時からみんな違いました。体型も、顔色も、泣き声も、泣き方も、体温も、動きも、反応も、オッパイの吸い方も、オッパイを飲む量も違いました。
 さらには、すぐ泣く子もいれば、我慢強く、なかなか泣かない子もいるし、何でも食べる子、好き嫌いの多い子、トマトが好きな子、トマトが嫌いな子、さっさと食べる子、ゆっくり食べる子もいます。
 また、病気にかかった時の状態も違います。熱に強い子もいれば、ちょっとした熱でも動けなくなる子もいます。まったく同じ親から生まれ、同じ生活をしながら育った子どもたちとは思えないほどです。

 でも、確かに子どもたちは一人一人違うのですが、仕事柄多くの子どもたちを見ていると、時々自分の子とよく似たタイプの子と出会うことがあります。そして、子どももそういう子とはすぐお友達になれます。「類は友をよぶ」ということなのでしょうか。
 また、多くの子どもたちを見ていると、そこにいくつかのパターンがあることにも気付いていきます。

* 自己主張が強く、反抗的で、行動的で、走ったり投げたりが好きで、一時もじっとしていなくて、戦いごっこが好きで、すぐにトラブルを起こすような子。
からだもしっかりとしていて、力も強いです。

* 反応がよく、活動的で、言葉も上手で、いつもニコニコしていて、健康的で、オムツやオッパイ離れもよく、早い時期から歩き始め、幼稚園くらいになるといつも友達と遊んでいる子。
音楽に合わせてからだを動かすような活動も好きです。

* 穏やかな表情で、あまり自己主張しないで、過激な活動もせず、ケンカもせず、いつもゆっくりで、ハキハキしたところがなく、一人で静かに遊んでいることが好きな子。
でも、よく見て、よく聞いて、ちゃんと理解していることも多いです。

* 不安が強く、好き嫌いが多く、勝ち負けを競う運動が苦手で、ちょっとしたことですぐに泣き、こだわりが強く、大勢がいるところが苦手で、大好きな友達としか遊ばす、新しいこと、予想できないことに不安を感じ、知らない人や、知らないところを嫌がる子。

もちろん、そんなにはっきりと言い切れない子どももいっぱいいますが、大雑把に見ていくとこの四つのタイプの子どもたちがいるようなのです。このタイプの違いを生み出している働きを「気質」といいます。

 そして、子どもの時のこの気質は大人になってもそれほど大きく変化はしません。もちろん、生活環境や、様々な教育の影響や、本人の意識の違いで見かけ的には子どもの時と同じではないかも知れませんが、本質的なところでは同じです。

 その「気質」とは、(1)胆汁(たんじゅう)質、(2)多血(たけつ)質、(3)粘液(ねんえき)質、(4)憂鬱(ゆううつ)質の四つに分けられます。

 その分類の仕方を簡単に説明すると、まず、気持ちが外に向かって行く外向的なタイプと、気持ちが自分のからだや心に向かっていく内向的なタイプに分けられます。前者が胆汁質と多血質で、後者が粘液質と憂鬱質です。

 外向的なタイプのうち、自分の考えを実現することにこだわる能動的なタイプが胆汁質です。このタイプの人は現実的、具体的に物事を考えます。そして、あまり細かいことは気にしません。というより、細かいことを考えたり、やったりすることが苦手です。それと、頑固で自分中心に物事を考える傾向があります。

 それに対して、多血質の人はあまり自分の考えにこだわらず、気配りも上手です。明るく楽しいタイプです。ただ、一つのことに集中することが苦手で、楽しいうちは頑張りますが、楽しくないのに頑張るということはしません。それと、おしゃべりが好きです。

 また、内向的なタイプにも二種類あります。何かあった時に行動するより、まず見たり、感じたりして、状況を理解しようとするタイプが粘液質です。この人達はいつでも冷静で客観的です。あまり感情を表に出すということもしません。納得できなければ動かない、という頑固さもあります。また、一人でいても寂しくありません。大勢ではしゃぐのが苦手なんです。

 最後に、不安が強く、自分の世界に閉じこもりがちな憂鬱質というタイプがあります。胆汁質の人が自分の考えを実現することにこだわるのに対して、憂鬱質の人は“自分の考えそのもの”にこだわるのです。実現することより、考えることの方が好きなんです。そのため、空想的な言動が多く、周りから浮いてしまいます。
また「意味」にこだわります。
生きている意味や、勉強する意味や、学校に行く意味などを考えたりすることもあります。

「傾向として」と言うことですが、胆汁質は結果にこだわり、多血質は楽しいか楽しくないかにこだわり、粘液質は過程にこだわり、憂鬱質は意味にこだわるのです。

 憂鬱質は、頑固だとか、自己中心的だという点では胆汁質とよく似ていますが、でもこの二つは状態としては両極端です。

 (但し、ここに書いた気質は色の原色のようなもので、実際には混ざり合っていて単独で存在していることはまれです。)

 「気質」が違うと、見方、感じ方、考え方、反応の仕方、表現の仕方、理解の仕方が違います。つまり、まるで全く異文化に暮らしている外国人を相手にしているようなものなのです。

 でも、相手が外国人なら最初からその覚悟でコミュニケーションを取ろうとしますが、同じ日本語を話すもの同士だと、どうしても“私の言うことはちゃんと通じているはずだ”という先入観を持ってしまうのです。でも、実際には、同じ日本語を使っていても、それを同じ意味で使っているとは限らないのです。

 例えば私がやっている「辞書を作る」というワークがあるのですが、そのワークをやってみると、気質が違うだけで同じ言葉に対していかに人が異なったイメージを持っているのかということがよく分かります。

 そのワークとは「木」、「家」、「海」、「生命」などといった象徴的な意味合いを持った言葉に、その言葉から受ける印象を出していって自分なりの辞書のようなものを作るのです。
 ある人は「木」という言葉に対して、「生命の象徴」、「豊かさ」、「大地」、「永遠」などというイメージを持っています。主に、内向的な人たちがこのようなイメージを持っているようです。単なる「物」として木を見ることに違和感を覚えるのです。大きな木を「ご神木」などとして祭るのもこの延長です。

 それに対して、外向的な人たちは同じ木でも、その「物」としての側面に意識が向いています。つまり、「落ち葉」、「どんぐり」、「おもちゃ」、「木登り」、「材木」、「年輪」などです。観念や感覚によってではなく、実際に自分が体験した事実によって木のイメージが作られているのです。

 他の言葉に対しても同じです。内向的な人たちは観念や感覚や想像に基づいて語りますが、外向的な人たちは自分の体験(現実)で語るのです。でも、問題は両者とも自分の言っている方が「事実」であり、「本質的」であると信じていることなんです。
 ということは、気質に対する理解がないとお互いの言葉をいつも誤解しながら聞くことになります。そして皮肉なことに、“具体的に”“一生懸命に”話し合おうとすればするほど、それは明確になっていくのです。そして、話しが平行線のままか、悪くすると対立へと進んでしまいます。

 大切なことはどちらが正しいということではなく、どちらも真実の一面しか見ていないということに気付き、お互いに謙虚になることなのではないかと思います。

 また、子育ての場合ですと、自分の気質に合わない子どもの言動は短所、欠点に見えてしまうことが多いようです。例えば、粘液質や憂鬱質のお母さんには、多血質や胆汁質の子どもは思慮が浅く、落ち着きがなく、騒々しいとしか思えないようです。

 逆の場合は、元気がなく、社会性もなく、何を考えているのか理解できないということになります。

 でも、見方を変えれば多血質や胆汁質の子どもは「明るく、元気で、活動的」だということですし、粘液質や憂鬱質の子どもは「思慮深く、慎重で、落ち着きがある」ということなんです。

 どうか、子どもに自分に理解できないところがあっても、それを短所ではなく長所として考えるようにしてみて下さい。また、自分の短所も長所として考えてみて下さい。そうすることで、新しい世界が開いていくように思うのです。

***************

茅ヶ崎では毎月連続で気質の講座をやっています。土日の10:00~12:00です。

からだの面白さと出会う「からだの会」というのも毎月やっています。月曜日が多いです。

お問い合わせはこちらまで。

「気質の勉強会」
  4月18日(土)/5月16日(土)
「からだの会」
  4月20日(月)/5月18日(月)

会場はいずれもJR茅ヶ崎駅の隣のビルです。

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アマゾンから「子ども発見」という本も出しています。ここにも気質のことが書いてあります。

https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E7%99%BA%E8%A6%8B-%E7%AF%A0-%E7%A7%80%E5%A4%AB/dp/B07RD3HJNB/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E7%99%BA%E8%A6%8B&qid=1583367618&sr=8-1





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Last updated  2020.03.18 08:55:22
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