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昨日、
どうか「子どもの味方」になってあげて下さい。そして、規制がある状況の中でも工夫して、子どもに自由を与えてあげて下さい。 子どもにとって「自由」は、心とからだの成長を支えるための空気であり食べ物でもあるのですから。 と書きましたが、難しいのは大人が子どもを束縛しなくても、それだけでは子どもは自由になれないということです。 部屋の中でばかり遊んでいた子を森の中に連れて行って「自由に遊んでいいよ」と言っても、子どもは途方に暮れるばかりです。そして、「おうちに帰りたい」と言い出すでしょう。 子どもにとっては(大人も)「いつも慣れ親しんだ場」が一番「安心を感じる場」であり、「いつもやっている遊び」が「一番自分らしくいることが出来る遊び」だからです。 じゃあどうしたらいいのかというと、普段から家の中と外の境界を外してあげることです。 人工的に管理された環境の中にいても、自然を体験させてあげることです。 「からだの自由」は束縛されていても「心」は自由にしてあげることです。 「からだの自由」は「心の自由」に従うからです。 心が不自由になってしまっていたら、大人がいくら子どものからだを自由にしても子どもは動き出さないのです。 そこで必要になるのが「ものがたりの体験」です。 「ものがたり」の世界の中で、子どもはどこにでも行くことが出来ます。南極へもアフリカへも行くことが出来ます。過去や未来に行くことも自由です。江戸時代に行くことも、古墳時代に行くことも自由です。 また、時間の体験も出来ます。数分程度のものがたりを聞くことで、何千年、何万年、何億年という時間を体験する事も出来ます。 こういう体験が出来るのは「ものがたり」の中だけです。 「ものがたりの体験」は、子どもの心を自由にしてくれるのです。そして心が自由になるから自由に行動することが出来るようになるのです。 また、「ものがたりの体験」は子どもの心を豊かにしてくれます。優しさや人の心への気付きも育ててくれます。 「優しくしなさい」と怒鳴るのは逆効果にしかなりませんが、「ものがたりの世界」の中で「人の心」と出会う事が出来た子は、自分の意思で優しく出来るようになるのです。 アリを踏んで殺している子に「可愛そうだから止めなさい」と言っても子どもには通じません。なんで可愛そうなのかも分かりません。 でも、アリを主人公にした「ものがたり」を聞かせてあげることで、子どもはアリ目線でアリを見ることが出来るようになります。すると、殺して遊ぶのではなく、観察して遊ぶようになったりするのです。「可愛そう」の意味も分かってくるのです。 アリはアリの時間を大切に生きています。それを「面白いから」という理由だけで破壊してしまうから可愛そうなんです。 以下は「時間を感じる絵本」です。粘液質の私はこういう絵本が大好きです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.03.09 07:34:35
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