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自然界には「旬」というものがあります。
季節ごとに咲く花は決まっています。 季節ごとに渡ってくる鳥も決まっています。 人工的な環境で管理していない限り、種を蒔く時期も、収穫の時期も(大体ですが)決まっています。 「今はステイホーム、宴会禁止だからお花見を一ヶ月遅らそう」と言っても、桜はそんな人間の都合になど合わせてくれません。時期が来れば人がいなくても桜は咲き、時季外れに人が集まっても桜は咲きません。 「今ちょっと忙しいから稲刈りは一ヶ月後にしよう」などと言っていたら、稲が台無しになってしまうのです。 そして子どもの成長にも「旬」があります。なぜなら子どもの成長もまた「自然現象」だからです。ですから、「今必要なこと」は後回しには出来ないのです。 それは子どもの遊びを見ているとよく分かります。子どもの成長の状態はそのまま遊びに表れるからです。 赤ちゃんはみんな「指しゃぶり」をします。そういう発達段階であり、そういう活動が必要な時期だからです。 2,3ヶ月頃になると、ムニャムニャと「喃語」を言い始めます。基本的にはみんな言い始めます。 大きくなってからも、ピョンピョンしたり走り回ったりします。 ハサミで何でも切ったり、ペンでそこいら中絵を描いたり、からだにまで絵を描きまくったりもします。 何かを拾うのも好きです。 仲間と走り回ったり、一緒に大騒ぎをするのも好きです。(普段は大人しい憂鬱質の子だって大好きな友達と一緒なら騒ぎます。) 絵の描き方にも旬があります。 歌ったり踊ったりに夢中になる時期、なぞなぞや言葉遊びに夢中になる時期もあります。 でも、多くの場合、「成長に伴うこのような遊び」は一過的です。 筋肉系が発達している時にはからだを動かしたくなります。呼吸器系が発達している時には大きな声を出したがります。社会性が発達している時には群れたがります。だからそういう「自分の成長に必要なもの」を「遊び」という形で取り入れようとするのですが、その発達の時期が過ぎてしまうとまた「新しい発達に合わせた遊び」を求め始めるからです。 成長に必要なものがちゃんと満たされなくても、自動的に次の段階に進んでしまうのです。 子どもの成長は大人の都合には合わせてくれないのです。 子どもたちは常に「取り返しがつかない時間」を生きているのです。 まあ、これは大人も同じなんですけどね。 でも今、子どもたちは自分の成長に必要なものを「遊び」という形で取り入れることが出来なくなってしまっています。「外に出ることが出来ない」、「群れることが出来ない」というだけでなく、普段の子どもの遊びから、「人間の多様な能力を育てるための多様性」が失われてしまっているからです。 ********************* ZOOMでの気質の講座の金曜と土曜のクラスは定員になってしまったので、今期の募集は終了します。また7月以降に新しい講座を企画します。 3月27日(土)の茅ヶ崎での1日講座(10:00~16:00、6000円)はまだ空きがあります。ご興味のある方は<こちら>までお問い合わせ下さい) 茅ヶ崎で毎月やっている講座も募集中です。 それと、手作り冊子全種類4冊ずつ注文して下さった方、連絡下さい。メールがどっかに行ってしまって誰から注文を受けたのか分からなくなってしまいました。申し訳ありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.03.13 08:22:49
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