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思いのままに、発露… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

2021.08.03
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カテゴリ:カテゴリ未分類
人は、歩かなくてもよくなれば、歩かなくなります。
その結果、歩く能力が萎えたり、育たなくなったりします。

人間の様々な能力は、必要に応じて目覚め、育ち、維持されるように出来ているのですから、その「必要」が消えれば、その能力を維持することも、育てることも出来なくなるのは当然の結果です。

ですから、考えなくてもよくなれば、考えなくなります。
そして、「考える能力」が萎えたり、育たなくなったりします。

感じる必要がなくなれば、感じようとしなくなります。
そして、「感じる能力」が萎えたり、育たなくなったりします。

また人は自分自身が直接見たり、聞いたり、体験したことがないことを学ぶことは出来ません。
ここで大切なことは、直接見るとか、直接聞くとか、直接体験するということです。
テレビやyoutubeではダメなんです。

テレビやスマホ越しでは感覚が反応出来ないからです。テレビに映っている人がナイフを持っていても怖くないですよね。でも、側にいる知らない人がナイフを持っていたら怖いですよね。

動画を見て理解出来る子は、自分自身でも様々な体験をしている子です。何にも体験していない子に動画を見せても理解出来ないのです。

実際、普段はゲームばかりしていて「ノコギリを使っているところ」を動画で見ただけの子に、ノコギリを渡しても全く使えません。やって見せても自分の何が悪いのか理解出来ません。

でも、いつも木登りなどをしてからだを使って遊んでいる子は、ノコギリは初めてでも、すぐに使い方を自分で発見して、使えるようになります。

動画を見ても理解出来ます。

いつもからだを使って遊んでいる子は、「からだと脳の間のフィードバック機能」が育っているので、動画で見ただけでも、その視覚情報を自分の体験とつなげて解釈し、自分のからだで再現することが出来るからです。

でも、その元となる「自分自身の体験」がない子にいくら動画を見せても無駄なんです。

テレビなどで言葉を話している人を見ても、直接自分に話しかけられた体験がない子は、言葉を「人と人をつなぐもの」として使うことが出来なくなります。

それはZoomやテレビ電話でも同じです。下半身はパジャマで、上半身はスーツでZoom会議に出ることが出来るのは、脳がちゃんと状況を理解しているからです。
Zoomは「半リアル」であって、リアルそのものではありません。

VRのような没入型の体験で感じるリアルは、脳が虚像とリアルを錯覚してしまうからなのですが、リアルな体験が乏しい子どもたちがそれを繰り返していると、次第にリアルの世界の方からリアル感が消えて行ってしまうのです。

「VRの中の人間」がリアルになっていくのではなく、「現実の世界に生きている人間」の方がリアルを失って行くのです。

でも人は、自分が失ってしまったものに気付きません。育ち損ねた能力がなんだったのかなど知るよしもありません。
自分の子がどんな能力を失ってしまっているのか、ほとんどの親は知りません。
である時、「え! うちの子はこんなことも出来ないの、こんなことも知らないの」と唖然とするのです。

でも、そのことに気付くようになってからその能力を取り戻すのは非常に困難です。

早い時期から、その「自分が失ってしまったもの」「育て損なってしまったもの」に気付き、それを取り戻すためには、そのような能力を必要とする活動に取り組んでみるしかないのです。

子どもたちを自然や森の中に連れて行ってみて下さい。
自由な時間、自由な空間を与えてみて下さい。
もしお子さんがそういう場で、「退屈だー」「つまんない」「ゲームがやりたい」「ボールはないの」などと言って何も動き出さないようなら、何が育っていないのかをよく考えてみて下さい。


それは「遊び能力の欠如」だけの問題ではなく、「学習能力の欠如」の問題でもあるのです。

多くのお母さんにとってはショックかも知れませんが、学習能力が高い子は、あまり「たいくつだー」などと言わないものなのです。
これは大人でも同じです。






Last updated  2021.08.03 09:02:40
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