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カテゴリ:ギョ・ぎょ・行?(^^;)
お試しの鎖を降りてきた皆と合流し、先生からリュックサックを受け取って、
「もう、成就社まで戻って待ちます」 「何いうてんの、ここまでがしんどかったのに。もう後はすぐやから」 また、先生の言葉に励まされて、登りだす。この頃には、一段上がって、腰に手をあて、二段上がっては、息をつき、の有様。自分の中で、もう「成就社で待っとこ」の考えを振り払うために、龍神祝詞の「愚かなる心の数々を戒め給いて」を繰り返しながら、登ってゆくと、 「ほら、そこからはもう開けてるから」 ほんまや。しかも、しばらくは登りやない。ずっと前でまた、皆が待ってくれてる。ごめんねー。ここを抜けてまた皆は鎖場を登り、私が巻き道から来るのを待って合流し、を繰り返す。 遥か彼方に思えていた山頂が、近づいてきた。 山頂付近では巻き道も、足場のしっかりした鋼鉄の階段などになってゆく。ちらちらと、下ってゆく人もあり、私に「おのぼりさーん、頑張って」と声をかけてくれる。私も必死に「おくだりさーん」と声を交わす。これが石鎚山の決まりらしい。 ぐっと、見晴らしが良くなって、頂上についた。 やった! 皆は? 頂上社の近くに行くと、なにやら先生の声がする。「もう一人来るんです」 「わ、私です」 社の中では神主さんがいて、またご神体を持って待ってくれてはる。物言う間もなく並んで、「えい!」 ふわぁぁぁー、ほんまに頂上や。 は、 は、 は、 やった! ほんまに 来れた。嘘みたいや。 とにかく記念写真を並んで撮って、あとはしばらく休憩。へろへろやったけど、お腹が減ってはまた気が下がる。おにぎり一つを詰め込んだ。やっと立ち上がって社殿の中へ入って、もう二度と来れないだろうから忘れずにと、朱印を頂いた。若い神主姿ばかり。ふと見るとお札の場所にいる坊主頭の神主さんが、長男にまー、そっくり。笑い方まで似てる。半年以上見てないその面影に、思わずテンションが上がってしまった。ご褒美かな。(^-^) 風が大きく吹き出し、大きな雨粒が時折ぱらつきだした。下ろう。今度はこちらが「おのぼりさーん」と声をかける番だ。もう少しやで、頑張って。少し降りた所で、先生が「ほら、後ろ見て」 山頂は、もう霧の中。さっきまでは、私達を待っててくれてたに違いない。 つづく・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.07.10 11:47:26
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