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カテゴリ:ギョ・ぎょ・行?(^^;)
下りは、快調かと思いきや、大きな段差に膝が笑う。何年か前、痛くした膝を庇いながら、その時医者に教わったように足を投げ出すように踵から・・・と、やっていると、私以外にも若い同行者が膝を痛めて遅れだした。秘密の塗り薬を塗ってサポーターをかたっぽ渡して、また歩き出す。顔の周りに、蚊なのか蝿なのか無茶苦茶に寄ってくる。「えええぇい、腹の立つ!」疲れてると、言葉の悪さが隠せない。ひんやりした曇り空の場所から、蝉の声が聞こえる夏の気温まで降りてきた。私は、最後のだらだら坂(八丁坂と言うそう)を、今度は登るんやと思い出し、ちょっと焦って、飛ばして下った。今度は気力より体が疲れて、口に出して「がんばーれ、頑張れ」と言いながら。もう恥ずかしいのなんて通り過ぎてる。顔も、化粧も眉毛も全然無いし。登りでは気付かなかった、美しいブナ林に霧がかかった所に日が差して幻想的。
ちなみに前の白装束の右側は、腰の曲がったかなりの高齢の女性。私以上のペースでお隣の方とずっと世間話しながら、下ってゆく。信じられへん。尊敬するわ。 やっぱり、最後の上り坂でペースがガタ落ち、先生に「もう、そこ」と待って貰って、楼門に辿り着いた時には膝を痛めた彼女もすぐ後ろに追いついていた。 やっと帰ってきた成就社で無事のお礼を本殿に申し上げ、また、二度とない記念にと朱印を頂いた。そこで、往きから気になった八大竜王様のお札があるのに気付き、頂く事にした。思えば4月に石鎚山の麓を通った時、お山の方を撮った写真に在り得ない様なものが写っていて、先生が「竜神やね」と仰っていたが、きっとご縁があって呼んで頂いたんやろうな。私が八大様のお札を頂いたと言うと、先生がお社の前に私を立たせて、龍神祝詞を上げてくれはった。ものすごい力で前へ引っ張られた。祝詞が終わって振り向くと、「八大さん、出てきてはる」 その時の青空と、まるでたくさんの龍の頭が出たような雲。 成就社を後に、ロープウエイへ向かう。朝通ったばかりなのに、全然覚えの無い道。やっぱり醒めてなかったんやなあ。 あ? ロープウエイの切符、どこやろ? 無意識にどっかへ突っ込んだらしい。お札を預けて必死で探す。駅近くになってようやくズボンのポケットからクチャッとなったのが出てきた。良かったー。 帰りは、満員。一番後ろに乗って、窓から手を出して写真を撮った。 谷あいを降りてゆく。水音がするのは滝だった。 ようやく地上に着いたって感じ。もう昼や。夏の真昼の日差しがじりじり照りつける。なんか、空が凄い。やっぱり、先生が「来てはる」 電線を避けて裏の駐車場まで走って撮りに行った。 帰って画像で見たら、青い光が横に、さらに谷あいを空へと走ってるのが写ってる。 私的には、 「間違いない」 加茂川の翠色した涼しげな流れの横を 見ながら、腹ごしらえに走る。朝には絶対無理、と思ってた登拝を終えられて、本当に皆さんに感謝。今までの人生で一番、泣きを入れた一日だったと思う。お守り頂いたご神仏に感謝。 おわり・・・ 追加・・・ もー、二度と来れん、と思っていたら、先生に「八大さんのお札、来年、返しに来なあかんね」と言われた。「へ?」「あれは毎年返しに来なあかんお札やで」 そうや、いっつも先生にそれを聞いてから、お札を頂くのに今回は全然忘れてた。「頂上社まで行かんでも、成就社へは行かな」 はー、ご縁があるのね、本当に。嬉しいような、降りてきてすぐの今は、悲しいような・・・ 関西人は、どんな話にも”落ち”着けなあかんのかい? ちゃんちゃん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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