もりくまの単なる日記

2024/06/30(日)20:15

「発掘された日本列島2024」千葉県立中央博物館

美術館博物館(79)

​​​​2024/06/26 発掘された日本列島展を見に行ってきました。 ​​ まずは「我がまちが誇る遺跡」から気になったものを。 ・旧石器時代の大石器工房、史跡ピリカ遺跡(北海道今金町) 昭和53年美利可ダム建設のための土質調査で初確認。旧石器時代から縄文時代にかけての歴史を理解する上で重要な遺跡ということで、平成3年石器163点が重要文化財に、平成6年遺跡9万9090m2が史跡に指定。 ​​<焼き入れされたメノウの石核>メノウは硬いが焼き入れをすると薄く剥離しやすくなる ​​<ピリカ遺跡の石製ビーズ>実物展示はなし。日本最古の装身具 <頁岩接合資料>長さ18㌢の石核に52点の石刃屋剥片が接合したもの <頁岩石刃・剥片>25点の石刃、剥片を剥ぎ取っている。接合状態で長さ32㌢、最も長い石刃は27㌢ ​​そういえば「シリーズ遺跡を学ぶ 氷河期の大石器工房ピリカ遺跡』積読になってたな… ​​・縄文時代からアイヌ文化へ、北海道余市町 ​​縄文時代から近世にかけて、多くの土坑墓が見つかっている。土坑墓の副葬品から、擦文時代は律令国家、中世以降は北方集団や和人社会との交流交易が行われたことがわかる。 ​​<勾玉・玉類・サメ歯模造垂飾>糸魚川産の翡翠。地域交流が盛んだった <注口土器・香炉形土器>青森の亀ヶ岡文化の影響 <魚形石器>恵山文化続縄文時代前半 ​​・モノづくりが祈りを繋ぐ、群馬県藤岡市 ​​藤岡粘土を使った埴輪が古墳時代後期から盛んに。史跡本郷埴輪窯、猿田Ⅱ遺跡など埴輪の工房がある。 ​​<円筒埴輪>七輿山古墳 高さ約136㌢ <水鳥形埴輪>小林古墳群 <人面付円筒埴輪・盾持人埴輪>小林古墳群 ​​次は「新発見考古速報」から。 ・美々4遺跡(北海道千歳市) 新千歳空港用地内にある旧石器時代からアイヌ文化期までの遺跡。遺跡の上を飛行機が離着陸していたんだなと改めて思う。 ​​<フクロウ意匠貼付鉢形土器> ​これかっこよかった。昭和58年出土の土岐片と、平成7年出土の土器片がピッタリ合って接合したらしい。出土遺物の保管管理大事だな。 アンモナイトの化石に穴が開けられていたのもが出土したそう。縄文時代の人もかっこいいと思って装飾品にしていたのかも。 美々4遺跡といえばこの動物形土製品(レプリカ) 見る角度によって違って見える。北海道埋蔵文化財センター展示室のキャラクターになってるらしい。名前はびびちゃん。 『縄文さんぽ』でセンターの職員さんがおすすめしていた土偶!見れました。 土坑墓の床面からうつ伏せの状態で見つかって、しかも欠けがない完形で見つかっている!出土状況の写真見られて嬉しい。 ・唐堀遺跡(群馬県東吾妻町) 山あいの水場遺構。トチの実を水に晒してアクを抜くための施設。縄文後期後葉から晩期前葉までの200年近く使われていた。 彫刻のある木柱153㌢が見つかっている。そして土製耳飾にも同じ文様が刻まれている。遮光器土偶など祭祀関連のものも出土しているので、加工場だけではなく祭祀場としても使われていた可能性がある。 ・赤堀茶臼山古墳、石山南古墳群(群馬県伊勢崎市) トーハクに収蔵されていた埴輪と赤堀出土の埴輪の破片が一致。84年ぶりに再会! この写真だと分かりにくいんだけど、胸元のあたりが赤堀で出土した部分。 フクロウ意匠もそうだし、他の展示でも昭和時代に出土したものを令和になって再整理して発見されたり。発掘ってほんとに息の長い作業なんだなと思う。 ​​<馬形埴輪>石山南古墳群 ​​<鶏形埴輪>赤堀茶臼山古墳 この鶏、ちゃんと足がある。足があるの初めて見た。 そして地域展。 「大多喜 台古墳群の鏡がうつし出す時代」 ​​<画文帯環状乳神獣鏡> 綺麗でした。ただ文様についての説明を見るも、私の目がどうにもあれでむむむでしたw ミュージアムショップで図録は当然買ったのだけど、なんか今回はクリアファイルとかマグネットとかあって、美々4の土偶が載ってるクリアファイルを買いました。 千葉県立中央博物館にきたら、ここ。クジラの骨格標本がどーん! 前から見てもどーん! そしたら、イルカのところに縄文お宝はっけんツアーなんてものを見つけました。 受付に行ってうろうろしていたら、受付のお姉さんがワークシートをくれまして。 キーワードを集めるとフカバッチの缶バッジかマグネットがもらえる!とのこと。 「行ってきます!」といそいそと常設展示室内を巡り、無事にフカバッチをゲット。 気づいてよかった。 そうそう、小動物展示室にアオダイショウの卵がありました。 5月30日に産卵したそう。初めて見た〜。 特別展のない時に、常設展示をじっくり見に行きた〜い。

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