多発性硬化症(MS)日記

2020/06/26(金)23:41

車いす破損と申請、車いすの利便性は意欲に関わる

身体障害者について(56)

どうも朝から、車いすの調子が悪いように感じていた。 車から車いすを下ろし、こぐのだが、どうも重い。 そこで、車いすから下りて後ろから車いすを押してみた。 タイヤの空気圧を見るのによく使う方法である。 どちらかのタイヤの空気圧が低いと真っ直ぐに進まない。 今回はコンプレッサーで空気を入れているので空気圧は均等であり、真っ直ぐに進むはず。 で、進ませると自然と左に曲がる。 何度やっても曲がる。 とは言え、すぐに支障があるわけでないので、そのまま乗っていた。 と、そのうち左に曲がる力が大きくなってきた。 真っ直ぐに進もうとしても左に曲がろうとするので、左手ばかりに力がかかる。 とは言え、これまたそれさえ我慢すれば使えるのでしばらく使っていると、突然、 「パキッ」 と音がした。 これはいかんと思い、車いすから下りると、こんなことに↓ 車いすの座面の下のフレームが折れていた。 そこで、ひとまずは職場の車いすを借り、仕事帰りに市役所で車いすの申請をすることにした。 調べてもらうと耐用年数が過ぎていた。 また信頼できる車いす業者さんに聞いてみても、金属疲労による破損だろうから他の部分も壊れる恐れがあるので、新規に作るのが良いだろうとのこと。 なるほどと思い、新規の車いすをお願いした。 ところで、職場の車いすを使った感想。 急遽借りたので、あれこれ言えない立場だけれど、利用した実感。 よく病院とかで貸し出されている車いすで、介助用の車いすのようだ。 後ろの持ち手に介助者用のブレーキが付いている。 職場ではふだん使われていないはずの車いすなのに、空気圧は十分。 素晴らしい。 ただし、自走用として使うには注意が必要。 基本的に介助用の車いすということもあろうが、タイヤの外に付いている輪、つまりブレーキとして使うところだが、ギザギザになっていて自分の手でブレーキを掛けると、職場でかなり緩めの下り坂でも結構痛い。 それよりも急な下り坂もあるので、介助のもとで使うか、自走用として使うには手袋の着用を勧めるような表示があった方が良いと思った。 やはりブレーキを掛けにくいのは危険である。 また、ふだん私が使っている車いすより、重くて大きい。 職場の大きな部屋のようなところに行った時、入口ドアは両横開きの普通のサッシ。 そのサッシの片側が閉めきりで、車いすで入ろうとしても開いている側のドアだけでは狭くて車いすが通れないのには驚いた。 入り口に砂落とし用の玄関マットがあるが、これも段差になり車いすの操作がしにくい。 職場等に車いすを設置するなら、あらかじめ全ての通り道や部屋の入り口を車いすが通れるかどうか点検が必要だと思った。 そして、困ったのはやはり大きさと重さ。 職場の部屋(内の通路)が狭く通りにくい。 すると、やはり遠慮してしまって移動をためらったりしてしまう。 また、外出とかもしにくい。 この辺りの遠慮するかどうかには個人差もあると思うのだが(遠慮せずばんばん通路を空けてもらえば良いと言うのも正論だと思う)、私の場合、車いすの仕様や操作性が気分にも影響したというか、することに気付いて驚いた。 車いすを使っていない人に説明するとすれば、度が合わなかったり大きさが合わない眼鏡を急遽付けざるを得なくなったら、行動がしにくくなる、ということになるのかな? とにもかくにも、車いすのフレームが壊れるというのは初めてなので、驚いた1日となった。

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