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カテゴリ:歴史秘話
サメ退治の助っ人として現れるクイント船長(ロバート・ショウ)が、 劇中で、 「俺は昔インディアナポリスに乗っていた・・・ 日本軍の魚雷を受けて沈没し、 1100名が海に投げ出されて、すぐにイタチザメがきた・・・」 と語るシーンがあるのですが、 これは実際にあった話なのです。 第二次世界大戦中のアメリカ海軍巡洋艦「インディアナポリス」のことです。 1945年7月26日。「インディアナポリス」は極秘任務で、 広島・長崎に投下する予定の原子爆弾の部品及び材料をテニアン島に運び終えます。 しかし、29日、日本海軍の潜水艦 伊-58 の魚雷攻撃で撃沈されてしまいます。 沈没までわずか12分。乗員1199名のうち約900名が海に投げ出されたのです。 この時、実際は沈没前にSOSを発信していたらしいのですが、 ”原爆”という当時としては最高の機密がからんでいたために、 直ぐに救援されることはありませんでした。 このため「朝になれば味方が救援にくるはずだ」と乗組員たちはじっと待ったのですが、 実際に救助されたのはなんと5日後のことでした。 この間、太平洋の大海原に漂流する乗組員たちはサメに度々襲われて、 約600名を失い、最後に残ったのはわずか316名でした。。。 また、「インディアナポリス」艦長であったチャールズ・B・マクベイ3世は、 戦後軍法会議にかけられます。アメリカ自体大戦中に約700隻の軍艦を失っていますが、 彼以外は誰一人軍法会議にかけられた者はいません。 そして彼は有罪となり、1968年に自殺してしまいます。。。 1945年8月6日広島、9日長崎と結局原爆は投下されてしまいましたが、 生き残った彼らは、果たしてこの”勝利”をどう捉えていたのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.30 02:18:13
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