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2007.11.14
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カテゴリ:映画
前から観たい観たいと思っていた作品。ようやく観れました。

  『善き人のためのソナタ』 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督

  

普段ドイツ映画とかは観ないので、ぶっちゃけ監督やキャストは誰だか分かりませんでした。
でも、魂を揺さぶられる出来の作品には完全にやられましたね。
やっぱ観て良かったと思える作品でした。

舞台は1980年代の東ドイツです。ベルリンの壁崩壊のちょっと前のお話。
平成生まれの人には馴染みがないと思いますが、『東ドイツ』とか『ベルリンの壁』
などは、私らの世代ではごく当たり前の存在でした。
『サイボーグ009』の004、アルベルト・ハインリヒや、『キン肉マン』の
ブロッケンJr.などの存在によって、東西に引き裂かれたドイツの悲劇については
子どもの頃からなんとなく知っていました(笑)

ま、それは半ば冗談として、ベルリンの壁崩壊当時に高校生だった私は、
あの壁は未来永劫続くものだと漠然と思っていただけにかなりの衝撃を受けました。
なんだか世界が凄いことになっている! 毎日ニュース番組を観るのが日課になってました。
あの当時の興奮から約20年。統一されたドイツではようやくあの時代について
語れる時期になったということなのでしょう。

東ドイツに設置されていた国民を監視する秘密警察『シュタージ』の大尉ヴィースラー
(ウルリッヒ・ミューエ)。国家に忠誠を尽す生真面目な彼は、劇作家ドライマン
(セバスチャン・コッホ)と彼と深い仲である国民的舞台女優ジーラント(マルティナ・
ゲディック)を反体制の危険分子として監視することになります。
ドライマンの不在中に彼のアパートに侵入したシュタージのメンバーは、至るところに
盗聴器を仕掛け、ヴィースラーを中心に昼夜を分かたず監視&盗聴を行います。

ドイツ的真面目人間なのか、それとも社会主義国の申し子なのか、
日本人以上に感情を表に出さず、冷酷かつ淡々と『仕事』をこなすヴィースラー。
でも、日々屋根裏部屋で階下で営まれるドライマンの生活を監視するうち、
『人間』を取り戻していくかのように彼の心の中は徐々に変化していく・・・

正直後半の展開には泣けました。
最初は覗き見趣味みたいでいや~な感じもしましたが(笑)、
中盤から劇的に盛り上がってきて俄然目が離せなくなり、
あっと驚く後半の展開には涙しました。

権力の汚らしさや密告・裏切りにおける人の哀れさ。
当時は絶対に表に出てこなかったであろうこれら監視社会の恐怖を見事に表わしていたし、
人の世の行く末にかすかな希望を持つことも感じさせてくれるようでもありました。

また、東ドイツの『優秀さ』の象徴でもあった東ドイツ車『トラバント』をはじめ、
いかにも20世紀的社会主義国の殺風景な街並みなどもリアルっぽくて(行ったことは
ないですが 笑)良かった。今でもそうなのでしょうか。
(つい、どうでも良いようなところばかりに目が行ってしまうんですよね)

でも、たった一人か二人の人間を監視するために多くの人員と時間とコストを掛ける
体制なんて、いつまでも続くわけはないよな、と妙に納得でしたね。
あと、気になったのが旧東ドイツ時代の記念館(?)みたいな場所。
そこには監視記録が保存されていて、その記録を閲覧出来るようになってるようですね。
もしも自分が監視されていたなんて記録が見つかったなら、
人は誰しも尋常ではいられないのでは。
当時監視する側だった人たちは、その後どうしてるのかも気になりました。
そんないらんことまでついつい考えさせられてしまった良い映画でした。


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Last updated  2007.11.14 17:18:03
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