2008/01/10(木)19:32
いいとこ床屋の縁の下~
今日はお休み。
髪を切って気分一新というワケでもないのですが、床屋さんに行ってきました。
近所にある床屋さん。そこの親父さんとはもう20年くらいの付き合いですかね。
他にもスピードが早かったり、価格が安かったりするところがありますが、
どうしてもそこに足を運んでしまいます。
還暦を迎えたというその親父さんが話題豊富な方で、
髪を切りに行く、というよりも何か面白い話を聞きに行っているという感じ。
いつも2時間くらいかけてやってもらってます。肩を揉みほぐしてくれるのもいい。
(もちろん鼻毛も抜いてくれる 笑)
で、今日は昔話に花が咲きました。
私の住んでいるところの昔の風景を詳細に語る親父さん。
自分の住んでいるところなのに、知らない話が多くて実に興味深かった。
地域のお客の顔を全て把握しているだけあって凄く詳しい。
あそこの角はシャッターが降りてるだろ? 何をやってもダメなんだよ。
昔、宇都宮で初めての銀行だった時に潰れてからずっとそうなんだ。
へぇ~ へぇ~ へぇ~ 80へぇ。
あそこは昔駄菓子屋で、地域で初めてテレビが置かれたんだ。
みんな観たくて集まったが、駄菓子を買わないと見せて貰えなかった。
でも、どうしてもプロレス中継が観たくて行ったんだ。
今ではその面影もなし。
台湾や韓国のおねえさんが出入りする飲み屋さんになってます(笑)
思うに数十年前は私の家の周囲はお店だらけだった。
帽子屋、靴屋、煙草屋、花屋、八百屋。
鍛冶屋に本屋、パン屋もあったな。
スーパーや銭湯もあったらしい。
何でも揃う商業地区だったのね。
いつもたくさんの人が行きかっていたことでしょう。
私が子どもの頃でも、近所に駄菓子屋が3~4件あった。
道路にチョークで落書きしていても全然平気でした。
それが、今や何一つ残っていません。
バブル期を境に激変しました。
ビルが建ち、駐車場にとって代わられた。
前は歩いて買い物が出来たのに、クルマで出かけないといけなくなってしまった。
便利どころか却って不便になってます。
○○屋という存在そのものが過去のものとなってしまったかのよう。
地域の繋がりもなくなるわけだ。
地域の生き字引みたいな床屋の親父さん。
時代が変わっても一人頑張ってます。
そこにある限り、私は利用し続けたい。