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シルバーナの船室 (ペンギンの○○です!)

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2004.10.28
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カテゴリ:BL
冬の蝉

今朝の通勤の途中で冬の蝉を聴き返した
おととい、ライブパスコレ2004DVDを観たあとから
ライブドラマ冬の蝉の余韻がぜんぜん頭から離れない、酔いが醒めないせい
どうしても本編の方を確認したい衝動に駆られた

緊張した中での二人の出会いのシーン
再会
二人が少しずつ親交を深める様子
そして告白、御互いの気持ちを確かめあう別れの夜
なんだか、純真でまっすぐな青年達の心が伝わるストレートな演技と演出
二人の心を、当時の状況が暗く覆い被さって、
聴く者に、どんどんと切なさがつのる演出
函館での激しい戦闘シーンの臨場感(ここのシーンの演出の上手さに、最初聴いたときは本当に驚いた)
傷つき倒れる岩城(あわわ役名がちがう秋月だ)
秋月の自害をすんでのところで押さえ込む香籐(これもちがう草加だ)
戦後の重苦しい閉塞感と壊れてゆく二人の純真な心
そして迎える悲劇のクライマックス

今回、先を全部知ってるだけに、すこし途中をはしょりながら聞いてて、
やっとたどり着いた二人の最後のシーン
聞きながら、はっとした
すこし驚き、そしてじんわりと深~く感動
そうか~そうか~~そうか~~~~
森川さん、やってくれたよ~
彼はライブパスコレで同じ台詞の解釈(演技プラン)を変えていた

本編では秋月が草加に別れの手紙を書いている時点では、かなり冷静なのか・・・
秋月の最後の決意は、もうだれにも変えられない状態
それを草加への手紙にしたためている秋月の心は、
感傷的というよりは
自分で自分の運命を決めたという決意と醒めた部分すら感じさせる
そんなセルフまわし
だから、秋月として手紙を読み上げる森川さんの声音には、それほど感情が動揺する気配はなく
むしろ、手紙を淡々と読み上げながら、草加を説得しようとしている雰囲気すら感じさせる
一方で、激しく動揺しながら手紙の中身を確かめ
ついに、すでに動かない骸と化した愛する人の姿を目の当たりにしてしまう草加
ショックで取り乱し泣きじゃくる草加、そこに覆い被さるように流れる、悲壮な決意を確固として語るモノローグの秋月の声
二人の心の対比を、台詞のオーバラップで演出
このシーンの臨場感は、演出の手法としては常套手段であるが、
演技と演出のすべてが相乗効果を生んで、なんとも感動的になっている
そしてその激しいシーンが終わったあとにやってくる余韻が
まるで、津波のあとの寄せ返す波のようにドーンと胸を打ってゆさぶる
押し出されるようにこみ上げてくる涙が、私の視界を霞ませる
いつまでも、いつまでも余韻の中で襲ってくる感情の波

ライブパスコレ2004版
生ライブ冬の蝉のこの同じシーンは別格であった
私の場合はDVDでの視聴であるが
それでも、観ている最中から、とめどもなく感情の波がこちらへ押し寄せてくる
これは演出に嵌ったのか、演技に嵌ったのか・・・
ライブという状況ではオーバラップという手法は使えない(台詞が聞き取りにくくなる)
問題のシーン
役者それぞれが交互に台詞をしゃべるという構成、BGMは同じ
このライブでは、時間の制約からドラマそのものが、さわりだけのダイジェストであるため
肝心のシーンも、台詞そのものは、かなりはしょった核心だけになっている
感動させるシーンとはいえ、
役者さんは短かいダイアログのつながりだけで、この状況のすべてを観客に伝え、
観客の心を一気に自分達の世界に引きずりこまなければならない
だからこそ、この時の二人、
森川さんと三木さんは渾身の演技だった
二人の緊張感は、見るものにも伝わり、手に脂汗がにじむ
観客席は、まるで無人のように静まり返り、みんなが身じろぎもせず固唾を飲んでいた
二人の演技プラン
香籐(またまちがった草加だ)は、感情をストレートに表して泣きじゃくる
これは本編のCDと同じ、三木さんの演技も遜色ないというか、かなり感情的、
相当に入れ込んでしまっている、本当に目が赤い
岩城もとい秋月は、手紙部分をモノローグのように進めながら、その途中で自害し、
さらに手紙のモノローグで草加への最後の思いを語る演出
こういう構成だったからこそ
森川さんはここで演技プランを本編とは変えた
秋月はすこしづつ自害を決意した自分の思いを語る、
その感情のなかにすこしづつ草加への愛と二人の別れへの未練が見えてくる
悲しい選択しか許されない自分達の関係、自分の運命に対する悲しみみたいなものを、
徐々に感情を高ぶらせているのに、むしろ穏やかな、やさしいトーンの台詞の中に閉じ込めていく
そして秋月としての、最後の台詞・・・
その声の振るわせ方、はかなさが絶妙だった、悲しみが会場全体を覆った瞬間だった
わたしの心も震えた
ぴクリとも動けなかった
役者さん
三木さんは、
感情を大きく変化させる役なので、頭をうごかし表情も大きくして
一生懸命に全身で役そのものになりきっていた
一方の森川さん、
体をほとんど動かさずにどっしりと構えたまま
明るいシーンでは、台詞を言うときに顔をあげて前を見たりとかもしていたけど
後半、感情を込めるシーンになって、役にのめりだしたとき
森川さんは台本すら動かさなかった
ページが左から右に変わるときに、すこしだけ頭を台本に向けて左から右にかたむけた
そのあとはじっと動かず、半眼で、
その眼は別世界へ行っていた
全神経を言霊へ込める為に肉体が遊離したかのようだった
魅了・・・





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Last updated  2004.10.28 17:33:19
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