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シルバーナの船室 (ペンギンの○○です!)

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2004.11.07
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カテゴリ:声優
役が立っている(役者が立っている?)

これ、たまに声優さんたちのフリー^トークでも聴く言葉。
この言葉の解釈を、間違っているかもしれないが,
ちょっとだけ、よた話を・・・

どんな作品でもそうだが、特に声だけのドラマCDを聞いていて、
ある役者さんが出ている場面だけ、異様に良い流れの雰囲気になっていたり、その役者さんの存在そのものに、耳で聴いているだけにもかかわらずオーラみたいな物を感じる、そんなことないですか?
その役者さんの、独自の時間感覚(間の取り方)、リズム(台詞のテンポ)、そして世界観(抑揚や台詞まわし)がそこにはあって、
共演の役者さん達は、その人の世界に一気に引きこまれてしまうか、飲まれてしまう。
そんな瞬間を感じたこと無いですか?
こういう役者さんの演技をして、役が立っているというのかな?
と、思ったりする。
この解釈であっているのかわからない。
そこには、声が良いとか、台詞が良いとか、与えられた役柄が良いとか、とは別の次元の話がある。
上手く言葉では言い表しにくいが・・・
例えば、ドラマの各シーンで、それなりにみんな上手いじゃない、と思いながら聴いていて、
途中、ある声優さんが登場し、あっという間に場の雰囲気が変わったと気が付く。
きっと演じている役者さんも、この空気の変化を敏感に察知していると思う、
ただし、その場の雰囲気を変える声優さんの演技って、別段特別なものではない、
ただ、凄く自然で、その人物の表情やしぐさが、まるでTVを観るみたいに一瞬に想像できてしまう。
そんな役者さんが複数出てきて、掛け合いをはじめちゃうと、もう聴いているうちにどんどん想像が膨らんで、
そのリアリズムに酔いしれてしまう。
きっと、この瞬間こそが、そのドラマに最も深く嵌っている瞬間なのではないかと思う。
そんな役者さんがそのドラマに一人しか居ない状況だと、
他の役者さんとの、ちょっとしたレベルの違いみたいなものをすごく感じてしまう。
まあ大概は、複数の立っている役者さんが出ているので、
どのドラマも面白く楽しく聴ける、そんな構成になっているんだなって思う。
競馬で例えるなら、レースが終わると、
その役者さん達の勝敗表みたいなのが、聴いた者の脳内に、自然に形成されてしまう。
こう書くと、役者さんは、どきっとするかもしれない。
主人公級の方で、全編をとおして、ずっと立った演技をつづける事ができる役者丈夫の数は結構少ない。
かなり、スタミナと気力のある役者さんでないと、全ての持ちシーンを立ち続けるのは苦しいに違いない。
そんな役者さんが出ているドラマに出会えたときは、本当にすごいなって思うが・・・
そういう役者丈夫の居る作品って、ある程度の数を聞くと、自然に判別できてしまう。
まあ、同じ役者さんでも、全部の作品で同じテンションとレベルを維持するのは、きっとかなり困難な事だとは思う。
とりあえず、普通の若手の方や普通の中堅の方々は、ドラマの中でも、良い演技だなと思えるシーンと、
なんとも普通だなって聞き流してしまうシーンが拮抗している。
なぜか、立ってる役者さんが、まさに立っているときは、シーンの多い少ないに関係なく、
凄い、ずっと凄い、毎回凄いし,必ず凄い。
BLドラマCDに出ている声優さんというのは、少人数で構成するその作品を、60分~80分の長丁場ずっと支えるわけで、
やはり立って居られる役者さんが、主人公級もしくは重要な役にいて、それなりに立ち続けて演じないと、
どんなに良い脚本であっても、聴く側は最後までテンション持たせられない。
逆に、良く考えればありきたりで、べたな展開の恋愛ドラマであったりしても、
聴いているうちに演技の魅力に引き込まれて、名作のように勘違いしてしまうこともある。
本数多く出ている役者さんが出演する作品は、その役者さんの演技にきっと飽きるのではないかと考えていたが、
実際には数を聴けば聴くほどに、あきるどころか、どこまでもどこまでも懐の深い海のような演技に感化され、
次から次へと、どんどん開帳される引き出しの中身に、毎度のごとく一喜一憂して魅せられている自分に驚く。
嵌ってしまった人間のたわごとかもしれないが・・・

嵌ってしまった方々は、きっと各人ご自分のごひいきの、演技が立っている役者さん(たち)を、
あれこれ想像したことと思う、銘台詞や銘シーンまで脳裏をよぎったかもしれない。
そう、そうです、彼(ら)です、もちろん(笑)





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Last updated  2004.11.08 00:12:05
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