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シルバーナの船室 (ペンギンの○○です!)

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2004.11.26
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カテゴリ:声優
ナルシストな漢(おとこ)たちの熱い祭典、ネオロマンス、それは成功ビジネスモデルの一例だ。
やはり、なんだかんだ言っても人間は異性からの熱い視線を全身に浴びるのは至上の快感であると思う。
同姓よりは異性である。
そんなわけで、ネオロマンス系のイベントは、出演声優さん達にもミラクル体験であるのは間違いがない。
パシフィコ横浜国立大ホール、最大キャパ5002名。まあ、3階は全部埋まらないと想定して概算する。
一回のイベントで2日間、4公演、述べ2万人の女性達が集うイベント、4回全部に行く人を1回公演あたり1/5と見積もり、1日の2公演は全部見るという人を1回公演で2/3と見積もると、4公演全部での観客動員人数は実質1万3千人。
さて、登場するは当代ではかなり人気がある、もしくはこれからどんどん人気が出る男性売れっ子声優ばかり。年齢層はベテランの50歳台から若手20歳そこそこまで、平均して35歳ぐらいか?
ここで試算してみる、確実に本人の熱心なファンを毎回500人動員できる人気レベルの声優が4人、1000人動員できるレベルの声優が5人、2000人呼べる超売れっ子を3人そろえられれば、キャパは成立。もし一人で3000~4000人呼べる声優さんがまざると、10人前後でも絶対にこのイベントは間違いなくソールドアウトになる。そんなわけで、10人から延べで15人ぐらいの人気どころのメンツをそろえることで、このイベントは毎回間違いなく確実に成功する計算になる。
チケット売上概算1億円、会場経費が3000万円、ギャラ総計2000万、その他経費1000万としても、主催側はかなりのぼろもうけだ。うーん、年に何回もやりたがるわけだ。
出演声優の人数が10人以上という大所帯になるので、一人で舞台を支える責任度が小さくて済み、個々人の精神的負担も少なくてすむ。一人ぐらい不調でも、他の人気声優でカバーできるなど、人数をそこそこそろえるこのお祭り的イベントは失敗のリスクが小さく、主催側にメリットが大きい。
また出演声優にもメリットがある。多くのライバル声優と肩を並べての出演は、日ごろの裏方的なスタジオでの演技ではなく、公開の場でのライブパフォーマンスを競う場である。役を通してというより、むしろ地に近い自分の男っぷりを生で見せ競い合うイベントである。ベテランも中堅も若手も、歌を歌ったり朗読したりあるいは寸劇のような、短くともそこそこに、自分だけで演じる持ち時間があって、その短い持ち時間を精一杯使えば、強い自己アピールができる。生のパフォーマンスを通して、より多くの女性に自分の芸の魅力を知ってもらうまたとないチャンスが得られるわけだ。それまでのコアな固定ファンだけでなく、新たにファン層を拡大する大きな手がかりとなりうる。また、その逆のリスクもついてくることになる。いわば流動的ミーハーファン層を奪ったり奪われたりという戦闘を、イベントごとに繰りかえす事になる。そのうちの数%は固定へとシフトしていくことで、良い方向へ持っていけば、確実に自分の人気基盤は拡大し安定化する。実際、このイベントを通してファン層を大きく拡大している声優さんは、若手よりむしろ中堅~ベテラン層に多いように思う。
彼ら中年組みは、過去に同様のイベントがなかった時代から生きてきたわけで、彼らの芸の深さ広さ上手さを持ってすれば、若手と並んでも十分に勝負ができる、またそういう声優さんしか出演しないわけで、自分に自信のない人は決して出てこない、出てくる強面は、それこそ相当のパフォーマンスをもって、若手からどんどん流動ファン層をもぎ取っている。どっちも好き状態へ持っていければ彼ら中堅~ベテランの勝ちなわけである。大変に面白い。
よく出演声優さんのコメントで、ここ(この会場)は暖かいというのを聞く。
おそらく、会場全体からの熱い割れんばかりの黄色い声が全部自分に向けられている瞬間、心の奥底ではこの5000人の全部が全部まるごと自分のファンというわけではないと十分認識しているのだが、少なくともその一瞬だけは、5000人の女どもすべてが俺の魅力の虜になっていると勘違いしてもおかしくない、そう勘違いしたくなるほどの歓迎的なリアクションが帰ってくる、それがたまらなくうれしいのであろうと思う。まずいパフォーマンスに対するブーイングもなければ、しらけた雰囲気もなく、ひたすらがんばれという声援が帰ってくるという快感は、一度でも出演して肌で感じないと理屈だけでは解らない感覚的な快感があるのだろうと思う。
みてごらんなさい、彼らの誇らしい顔を、うれしそうな顔、そして自身に満ちた男前の立ち姿。
豚もおだてりゃ木に登るではないが(たとえが悪くてすみません)普段は平凡だなって思えるような人でも、いったん自信がついてしまえば、舞台の上でみると、いっぱしの漢(おとこ)になって見えるから不思議だ。いかに人間という生き物には自信が大切かがわかる瞬間である。
この場合、びびってしまって、気後れする奴は淘汰される。最初はだれだって必ず相当にびびっているはずだ、だがそれでも、すぐに舞台と会場の雰囲気に慣れなければならない。
1万個の目線に全身が射抜かれる瞬間のプレッシャーはすさまじいものがあると思うが、イベントが嫌いな声優さんというのは、こういう重圧に耐えられないのだと思う。これを快感と感じるまでに自分を強くできない人は、自然にイベントから遠ざかる。日常、人気があっても、漢ではないということだ。
もちろん、そういう、快感へと恐怖を転化できる心のもっていき方ができる人というのは、やはりそれなりにナルシストの素質がなければ無理だ。日ごろ俺が俺がと内心思っていても、火事場の馬鹿力が出せないタイプは、こういう場ではつらそうだ。

ところで、問題がないわけでもない。こういった過熱もののお祭りイベントは、開催頻度やインターバル期間を計算し誤ると失速(消火)してゆく。さすがの熱血声優大好き婦女子も、似たようなイベントも回数が重なれば次第に飽きてくる、飽きだけではなく懐事情にも差し障りがでてくる。主催側がそこの機微をどう見て取るかである。リピート層をあきらめ、次から次へと新しい層を開拓するのか、それとも同じファンを長く引くとどめるのか、作戦と方針を見誤ると大きく失速する危険が潜む。
ブームをつくり、ブームをあおり、ブームに乗る、このプラスのサイクルをいかに長く息切れしないようにコントロールするか、この10年のお手並はさすがである、試行錯誤の成果であろうが、節目でもあり来年あたりから指向を変えてくる可能性が高い。
彼らのビジネスモデルがどういいうものか、もう少し内側を見てみたい気がする。大変興味深い。

ネオロマンスライブ2004のDVDを観察して思ったこと。


PS.スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモローのジュード・ロウ=森川さん吹き替えで観た~~~~い。





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Last updated  2004.11.26 12:30:09
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