シルバーナの船室　（ペンギンの○○です！）

今日はちょっとだけ仕事に余裕があったので、みんなの目を掠めて内職してしまった、ごめんなさい社長！！
そんなわけで、昨日のユアンとブラピのデータを観てくれた友人が追加のデータを提供してくださったので、それをもとに・・・

以下、森川さんがメインで良く吹き替える俳優コリン・ファレル（今の若手No.1？）とキアヌ・リーブス（名実ともに日本では相当に人気が高い）の二人のデータをまとめた。

★コリン・ファレル
どことなく若い頃のブラピに雰囲気が似ている。ちょっと眉毛が濃すぎるけど・・・
ブラッド・ピットも彼を意識していると思う。その昔、ロバート・レッドフォードがブラッド・ピットに自分の若い頃を見たのと同じかもしれない。雰囲気が似ていても、ここまで年齢差（15歳差）があると、ライバルとしてではなく、むしろ自分の路線の後継者として見るのではないだろうか。だからこそ、自分の作る映画に起用したりとか共演というのが、ありありのだと思う。古いが、スパイゲームという作品での老獪フォードvsブラピは、完全に老人パワーの勝ちであった。あれはあれでブラピの素直な熱演に心打たれたし、製作兼主演のレッドフォードに、まだまだ若いのには負けんぞの心いきが見えて、かっこよくて惚れ直した。リバーランズスルーイットでの自分の再来としてのピットの採用以来、レッドフォードのピットへの思い入れは、スパイゲームで確信を伴った気がした。
そして今、ファレルはピットの心にどうアピールするのか、フォーンブースなどの演技派な部分をアピールしつつもアレキサンダー（ラジー賞らしい）でスターの貫禄を表現しきれるのか？今後が面白い。
そして吹き替えの話を。
コリンはまだまだ若手である。
出演で名前がわかっている映画作品は12本しかリストに出てこない。このうち日本語吹き替えがありそうなのは、調べた範囲で以下の如くであった。

コリン・ファレル　Colin Farrell

『タイガーランド』(2000) DVD堀内賢雄
『アメリカン・アウトロー』(2001) DVD森川智之
『マイノリティ・リポート』(2002) DVD楠大典
『ジャスティス(2002)』 DVD堀内賢雄
『フォーン・ブース』(2002)DVD内田直哉
『リクルート』(2003)DVD森川智之
『S.W.A.T.』(2003) DVD森川智之
『デアデビル』(2003)DVD村治学

森川智之（３）
堀内賢雄（２）
楠大典（１）
内田直哉１）
村治学（１）

私が感じる、ブラピとかぶってるというか匂いが同じ傾向の俳優であることは、日本語版製作のキャスティングの方々とも通じていると思いたい。そうでなければ、こんなにも吹き替え版の声優さんがブラピとかぶるはずがない。アクション系の森川智之、正統派の堀内賢雄の使い方など、主役を張るときの声優さんにブラピＴＶオンエアー時のＦＩＸを起用するやり方は、心憎いキャスティング。声の若さの点で（といってもファレルが一番若いので声優さんの森川の実年齢からでも１0年以上の開きがあるが、それでも）森川が一番合っていると思った。リクルートとSWATでのシンクロ度はぴか一であった。ファレルの主演作品が今後ＴＶ地上波でオンエアーされる時に、どの声優さんが起用されるのか、森川がその次期まで青年声で踏ん張れるか、すごく楽しみだ。


★キアヌ・リーヴス
キアヌもブラピのように脚本を選べばいいのに、彼は来るものは拒まない人らしいので、その結果どうしようもない駄作でも感動の名作でもなんでもござれの役者丈夫。ファンを常にはらはらさせて居るらしい。変質者、超２枚目から大根役者まで、なんでもできるので演技の幅も広いし、リトルブッダやマトリクスで見せた過激な減量を伴う役作りの生真面目さと、作品にかけるひた向きな情熱を見ることができる、好感が持てる魅力的な俳優だ。
と、経歴や周辺知識だけだとこんなに凄いステキなスターはめったに居ないのに、なぜだか長い間自分では好きなのか嫌いなのかわからない俳優さんだった。それが、マトリクスリローデッドを観て、ネオが愛するトリニティの為にすべての運命を投げ捨ててしまう決意と、マトリクスでの法則を無視しての心臓マッサージをやっちゃたシーン、そのときの必死な顔、最後に奇跡を起こしてぶっ倒れる様を見て、心が俄然揺れ動いた。きっとやっぱりこの役者は大好きなんだなと自分で自分の気持ちを確かめた次第。
では、どうしていままで躊躇していたか？どうも地声が嫌いなようだ。演技もそれほど下手じゃないと思う、どうもあのとつとつとしたぶっきらぼうな言い方をする役で大根だと思ってしまう。最たるものがスピードだった、あそこでの大根の印象がずっと抜けない。そんなわけで、見目良いのに役者としてはなかなか惚れることができなかったのだと思う。この人、吹き替えで見たらもうぞっこんになった。（大爆笑）そういうことだ、生のお芝居のセリフを聞かない方が心の平安にいいのかもしれない(笑)、私の期待よりもぼくとつであるというだけで、決して饒舌な彼が好きなわけではないと思うが・・・でもって吹き替えの役者さんの方が絶対に雰囲気でている。吹き替えのおかげで、安心して筋が追える。ただ、どうしても、どうしても小山力也さんの吹き替えだけは、生理的にキアヌの顔でみてて違和感がある。お芝居のテンポがキアヌの匂いとすこし違っている気がする。やはり個人的吹き替えの一押しは森川。リプレイスメントやザ・ウォッチャーのような運動系やニヒルな役の作品で抜群にシンクロしていると思う。ラブ物は本数が少ないだけに、微妙。恋愛適齢期を山野井さんに持って行かれたのが最高に悔しい、森川で観て、本当に合っているのかを確かめたかった。役の雰囲気からすると、コンスタンティンは森川が絶対にフィットすると思うので、これを小山さんに持っていかれると苦痛の原語版観賞になる。難行苦行だ～。森川さんじゃない場合は是非山寺さんにしてほしい、声の高さは実は一番あっていると思う、吹き替え版のスピードがとても快適だったから。

キアヌ・リーヴス　Keanu Reeves
『危険な関係』(1988)DVD島田敏（ダマグレのピートだ～！）
『ビルとテッドの大冒険(1989)DVD不明』（どうしようもない駄作）
『ラジオタウンで恋をして』(1990) ？
『殺したいほどアイ・ラブ・ユー』(1990) ？
『マイ・プライベート・アイダホ』(1991) DVD宮本充
『ビルとテッドの地獄旅行』(1991) DVD井上和彦
『ハートブルー』(1991) DVD堀内賢雄
『ドラキュラ』(1992) DVD平田広明
『リトル・ブッダ』(1993) DVD松橋登
『から騒ぎ』(1993)？
『カウガール・ブルース』(1993)？
『スピード』(1994) DVD山寺宏一
『JM』(1995)？
『雲の中で散歩』(1995) DVD山寺宏一
『フィーリング・ミネソタ』(1996) DVD宮本充
『チェーン・リアクション』(1996) DVD山寺宏一、TV朝フジ森川智之
『ディアボロス/悪魔の扉』(1997 DVD)堀内賢雄
『死にたいほどの夜』(1997) DVD堀内賢雄
『マトリックス』(1999) DVD小山力也フジTV森川智之
『リプレイスメント』(2000) DVD森川智之
『ザ・ウォッチャー』(2000) DVD森川智之
『ギフト』(2000) DVD大塚明夫
『陽だまりのグラウンド』(2001)DVD小山力也
『スウィート・ノベンバー』(2001) DVD森川智之
『マトリックス リローデッド』(2003) DVD小山力也
『マトリックス レボリューションズ』(2003) DVD小山力也
『恋愛適齢期』(2003) DVD山野井仁

森川智之（５）
小山力也（４）
堀内賢雄（３）
山寺宏一（３）
宮本充（２）
平田広明（１）
松橋登（１）
井上和彦（１）
島田敏（１）
山野井仁（１）
大塚明夫（１）

さて、吹き替えの話をもうすこし。実はデータで観る限りでは森川さんは相当キアヌを吹き替えている。
小山さんも多いが、マトリクスでの起用がほとんどで、それ以外は1本しかない。代表作だけに今後も来る可能性は高いが、前述のとおり・・・である、幸い地上波では正統派の森川を採用してくれたフジにお礼を言いたい。（未視聴ですが・・・）。堀内さんが３本もあってびっくりした、山寺さんの方が絶対雰囲気だと思う。
ブラピ同様かぶってる役者さんがほとんど同じなのも、吹き替え事情なのかもしれない。あの手の二枚目の主役をはれる役者さんの持ちまわり状態なのだろうか・・・未視聴だが平田さんがイメージがわかない。それ以外のいちげんさんたちは、ぜんぜんイメージが湧かない。山寺さんがこんなに忙しくなかったら、小山さんの出番が無かったのではないかと思うが・・・・

データ収集にご協力をただきました。感謝します。
これでも、なんだか不明のデータが多いので、気持ち悪い・・・そんなわけで、追加修正情報をいただけると大感謝です。また、ご意見やご感想も嬉しいです。尚、他の声優さんに対して悪意も他意もまったくございませんので、文面が過剰に森川マンセーなのをどうかお許しください。