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カテゴリ:映画
DUST ダスト
2001年(イギリス/ドイツ/イタリア/マケドニア)125分 監督ミルチョ・マンチェフスキー イライジャ:ジョセフ・ファインズ(森川智之) ルーク:デヴィッド・ウェンハム(郷田ほづみ) エッジ:エイドリアン・レスター(高木渉) リリス:アンヌ・ブロシェ(日野由利加) ネダ:ニコリナ・クジャカ (林真里花) アンジェラ:ローズマリー・マーフィー(麻生美代子) アパートに強盗に入る黒人さんがエッジ(高木渉)で、この人が結構終始ぶん殴られて鼻の骨折られたり、指の骨折られたりしながらも、おばあさんの昔話を聞くという役。結構演技が楽しめる。おばあさんアンジェラ(麻生さんさすが)は、金貨をあげるとちらつかせて、エッジに無理矢理昔話をする。 それは一人の女を巡って生涯争い有ってしまう兄弟のガンマンの話。兄ルークがデヴィッド・ウェンハムってこの人ロードオブザリングの悲劇のハンサム王子ファラミア君、最近ではヴァンヘルシングで切れた発明フェチ修道僧だったりして演技派ぶりを披露。あまくて丸みのあるハンサムで声がボトムズのキリコでおなじみ郷田ほづみさん(あいかわらずいい声)。 お堅い聖書の一節ばかり唱える弟のイライジャ役にジョセフ・ファインズって、この人観たことあるなぁ・・・ってよくよく顔を見たら、キリングミーソフトリーで美女アリスちゃんをエッチの虜にする妖しく危ない役の人じゃないですか。でもって出世作はその前の恋におちたシェイクスピア(こっちは観てない)だと思う。ジャンポールベルモント(古い)をすこしハンサムにして濃く渋めにした感じ。なんとなく宮本充が吹き替えたら似合いそうな役者さん。森川さんとは意外な感じ。私の個人的趣味ではデヴィッド・ウェンハムの方を指輪も含めて森川さんに演じてみてほしい。どんな感じになるのかな? 高木さん演じるエッジは、かなり上手く嵌っていて聞き応えがある、こういう声の人ってこういう演技力全開の役がまわって来る機会が多いので面白いだろうな。 その点、個の作品では主役の兄弟役の郷田さんも森川さんも出番が少ないし、セリフも少ない。 少ないセリフを印象的に演じて居るので、聞き応えはあるが・・・特に兄弟でやりとり、若い時代の爽やか系から一転して後年の低く暗い演技、森川さんの老人演技も聞き所ではある。が、集中しないと、短いシーンしかないので、物足りない。 映画としては、どうだろう、ハリウッドの脚本とちがってヨーロッパ的、画像の与える印象で何かを語ろうとか印象づけようという演出が多くて、眼が疲れた夜には不向き。 全体にけだるく退廃的、凄惨で陰鬱なイメージがつきまとう、セックスシーンを吹き替える声が意外にリアルで煽動的なのに気がついた。最初の方で娼婦(後に妻)との初エッチするシーン(窓辺のシルエットのみ)の森川に、BLCDにはない男の演技が聴けた(笑)。聖書の一節を重々しく堅苦しく唱える、やや低くて暗い声の森川演技にもかなり惹きつけられる。出番少ないぞ・・・まあ、こんな映画もたまにはいいが、それにしても、最後が凄惨なんで、途中で終わりにしてほしかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.16 23:36:48
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