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カテゴリ:映画
NYPD15分署
The Corruptor 1999年アメリカ(111分) 監督 ジェームズ・フォーリー 製作総指揮 ビル・カラッロ/オリバーストーン テレンス・チャン/ジェイ・スターン 脚本 ロバート・プッチ 音楽 カーター・バーウェル 出演(声の出演) ニック・チェン:チョウ・ユンファ(磯部勉) ダニエル・ウォレス:マーク・ウォールバーグ(森川智之) ヘンリー・リー:リック・ヤン(小山武宏) ジャク:ジョン= キット・リー(野島健児) ボビー・ブー:バイロン・マン(三木眞一郎) ジョーン・ウォレス:ブライアン・コックス(小島敏彦) シャー・ベイカー:ポール・ベン=ヴィクター(福田信昭) チョウ・ユンファのハリウッド進出第2弾。ニューヨーク・チャイナタウン。そこを仕切る巨大組織“トン”と新興勢力“ドラゴン”。2つのマフィアの間ではげしい抗争が繰り広げられていた。一方、ニューヨーク市警15分署のアジア犯罪取締班に白人の新人刑事ウォレスが配属された。初め“白人など信用しない”と距離をおく同班の中国系のベテラン刑事チェンだったが、やがて二人は互いを理解し、二人で巨大な悪に立ち向かう……。 チョウ・ユンファ出演作といえば私にはグリーンディステニィーだが、アンナと王様なども有名みたいだが観ていない。ハリウッド進出2作目の本作は演技的にも香港式の大仰なものではなく、ハリウッド流儀を身につけた感じ違和感はなかった。チャイナタウンマフィアの抗争にかかわり、本当はいい人なのに悪に荷担することで巨悪を防ぐ自己犠牲の破滅的な部分が、陰があって魅力的、磯部さんの良く響く美声もあいまって、かなり格好良かった。彼と無理矢理コンビを組むことになり、だんだんマフィアの深みに嵌って苦悩する若手刑事のマーク・ウォルバーグは以前の他の映画レビューなので詳しく書いたが、ちょっと猿顔なんだよな・・・Planet of the Apes新猿の惑星が最近TV地上派初登場の時にも森川智之が吹き替えたし、DVDではミニミニ大作戦やビック・ヒットでのウォルバーグも森川が吹き替えている。声の高さや出し方に無理がなく、森川の素に一番近い自然な音域としゃべり方で、聴いていて実に快適にぴたりとウォルバーグに嵌っている。演技的にも力が抜けて青年らしさと誠実さが出ていて、とても魅力的。磯部と森川の掛け合いの部分も多く、絶妙な駆け引きにも上手さが光る。ベテラン磯部の胸を借りる形の森川だが、息が合っているしナチュラルな上手さでは負けていないと思う。 ドラマ的にも人間関係にもいろいろと工夫がなされた脚本で、生きていくのにきれい事ばかりでは済まされない部分、人間見た目だけでは判断できないと言うこと、いろいろ弱みになるモノを人間は抱えている、など、面白いストーリィ仕立てで。見始めはテンポ的にもどうかなと思ったが、どんどん世界に引き込まれた。途中激しい銃撃戦やカーチェイスもあり、刑事ドラマとしては骨太に仕上がっていて、合格点。 純粋に面白かった。派手さや盛り上がりの演出がなく、最後はすこしタタミすぎだが・・・これ中古980円で買ったのだが、すごいお買い得だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.13 00:19:07
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