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カテゴリ:映画
機内上映
ホノルルから関西空港までのユナイテッドUA833便での機内上映で観た日本語版映画3本 以下順不同 「スタスキー・アンド・ハッチ」 オーエン・ウィルソン平田弘明、ベン・スティーラー堀内賢雄 正義の人スタスキー刑事は杓子定規すぎるのが玉に瑕、熱血漢で情にもろく、美人と愛車トレノが大好きな憎めないアンちゃん。一方のケン・ハッチンソンことハッチは情報屋のハギーと仲良し、潜入捜査などを得意とする、甘い2枚目のクールガイだが、どこか抜けてる。そんな二人がドビー主任のひらめきでコンビを組まされる。麻薬王との激しい攻防の末、艱難辛苦を乗り越えて二人プラス一人(ハギー)の友情は深まり事件も七転八倒の末に解決(?)。スタスキーのキャラがオリジナルより誇張されているのは演じるベンの思い入れの深さゆえか、衣装までオリジナルにそっくりにあわせ、まったくもってこっけいなぐらい熱心スタスキーを演じる様は、最初は悪いジョークのようにもみえたが、物語が進むにつれて、演じるベンの思い入れの深さと同時に感じるカラ回り加減が非常に面白おかしく、最後は親近感を持ってみていた。一方の八ッチはオリジナルのソウルより華奢で繊細な印象を与え、ややもすると厚顔の美少年のような風貌。設定のタフガイさが終始感じられないまま、アクションシーンでのそつない動きすら、かわいらしさを感じてしまった。 オリジナルをとことん愛している自分としては、どうしてもベンのスタスキー大好き好きすきすきすきって部分の空回りが声の賢雄さんの時折見せる親父な息遣いに、最後まで笑いがこみ上げてしまった(ごめんなさい)が、一方で、オーエンのオリジナルハッチをあまり意識しない肩の力が抜けた演技には好感である。オリジナルへのレスペクトはあるにしろ、彼にしかできないスマートで、むしろ親友ベンの要求にうまく合わせた飄々とした演技が好印象。 「Spanglish」(スパングリッシュ)日本未公開なので、いきなりDVD発売か? アダムサンドラーたぶん藤原啓二 スペイン語しかしゃべらない超絶美形の家政婦を雇ったことからアダムサンドラーの一家は大騒動の渦になる。 アダムは控えめだけど腕の立つシェフ、肥満に悩む娘、妻はかんしゃくもちの親切押し売り自己中毒で、若いときに浮名をやつした元ジャズシンガーの同居母の過去の激しい恋愛遍歴のせい(?)で精神的に不安定、自己嫌悪症候群。今回雇われた(たぶんこの人がま違いなく主人公)絶世の美人の家政婦は英語をしゃべらず、同じく美形の娘を持っている。妻はこともあろうにその美形の娘にぞっこん(自分の子にしたい)になってしまう。この奥さん、なんだかんだといいながら、とうとう、おとなしくやさしく寛容すぎる夫に満足せず浮気までしでかし、終始すべての騒動の引き金となりって物語を引っ掻き回す。 子供と親の関係、使用人と雇い主の関係、母と娘の関係、父と娘の関係、移民と支配階級の白人の関係、など、いろいろなテーマが日常の中に埋め込まれ、 誰もが何がしかのコンプレックスと不幸とひそかな思いを抱えている アダムが主人公のようにも見えるし、そうでもないようにも見える、不思議な話。彼の独特の毒がなく、さっぱりとほんのりとささやかな幸せを求めたくなるお話。 「ナショナルトレジャー」 ニコラス・ケイジ(大塚明夫) ハーヴェイ・カイテル(鉄野正豊?) ジョン・ボイト(うーんよく聞く声だけど・・・小林修?) ダイアン・クルーガー(??女性はわからないです修行が足りません、とにかくダイアン美形で最高) ショーン・ビーン(磯部勉、ぜったい(笑)) あと、ショーン・ビーンの右腕でかっこいいやくざなこわもてお兄さんに大塚芳忠さん ニコラスのお父さんがジョンボイドなんだけど、親子???って、まあ、それはそれ。ショーン・ビーンがずいぶん老けた印象で、ちょっと見にはチャック・ノリスかと思ってしまった。 ニコラスが軍隊経験もある頭脳明晰な古遺物収集探検家(トレジャーハンター)で、家計は十字軍が略奪してきた金銀財宝の山、秘密結フリーメーソンがアメリカに持ち込みどこかに隠した。子孫に語り継がれた言い伝えと数々の証拠の連鎖的解明から、徐々に遺跡に接近してゆく、人類史上最高のお宝の山は果たしてアメリカ合衆国のどこかに眠っているのか? って1ドル札のピラミッドの絵(頂上に三角錐が浮いていて目玉になっているやつ、あれベンベン石なんですが・・・たしかに良く見ると変な意味深な絵柄だ)からスタート、つぎに100ドル札って見たことありますか?という感じでジェットコースター冒険謎解き活劇ムービーになっています、何の伏線も大どんでん返しもないので、見たままを楽しみましょうという映画。 ニコラス・ケイジ、コーンエアーで死ぬほど見たくないって感じだったのだけど、今回はマープの効果も相乗してみていても嫌悪感なし、これはひとえに大塚明夫さんの飄々として、結構地に近いしゃべり口の以外に若くて軽い調子(ERのときもこんな感じだったような)が実に耳心地よくて、すてきだった。これ・・・主人公ができすぎでOO7シリーズのような、インディジョーンズ現代版なんだけど、どうも、紳士すぎて、魅力が薄いキャラ、続くなら別の人をキャスティングしてほしい、すこし灰汁があるタフガイのほうが言い感じがする。 ちなみに行きのUA832でのフライトは1本しか観れませんでした(あとは寝てしまいました) 「ネバーランド」(ジョニーディップ、たぶん平田さんのはずなのだと思うけど、どうも違うような気が・・) 劇作家のジョニーディップは、未亡人のケイト・ウィンスレッド(タイタニックから見ると、ずいぶん大人の色っぽい上品で美人の女性になった)一家と出会い、彼女の息子たちとの交流をとおして、自分の中の少年心、冒険心をネバーランドの創作という形で結実させていく。子供の無垢でかつ残酷な部分が、創造性を刺激し、作家を本物にしてゆくという感じかな? 子役の少年たちも、実にのびのびとした演技で魅力があった。とにかく最後は号泣で。ジョニーはパイレーツみたいな役よりやっぱりこういう感じの演技を見せてくれる仕事がいいなぁ・・・と実感。パイレーツでの違和感払拭。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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