|
カテゴリ:映画
ウィットネス・プロテクション「証人保護」
DVD (2001/02/25) 出演: トム・サイズモア:金尾哲夫 フォレスト・ウィテカー:北川勝博 メアリー・エリザベス・マストラントニオ:唐沢潤 ショーン・ハトシー:森川智之 スカイ・マッコール・バータシアク:あおきさやか ウィリアム・サドラー:中博史 トムサイズモア演じるボビーはマフィアのボス付きの経理として犯罪に荷担しながらも裕福で優雅な生活をしていた。そんな彼が、ボスの目を盗んでお金を流用しているのをチクられて命を狙われる。家族を護るため、FBIの証人保護プログラムを受けることになり、高校3年生の息子と小学生の娘と妻とともに秘密施設に搬送される。そこで5日間の特別プログラムを受けて別の人間に生まれ変わり新しい生活を始める準備をする。ところが、プログラム開始直後から、家族の歯車は乱れ、ばらばらに・・・ あのブラックホークダウンで銃弾の雨霰の中、悠々と弾をよける仕草もしない漢な男を演じた彼は、だいたいそういう漢な役が多いらしい。そんな彼が、いきり立って強がる前半から、家族の非難を浴びて、己の犯した罪の深さを思い知り、家族の中でさえも肩身の狭い立場になって、どんどんと消沈し改心してゆく。 ボビーを吹き替える金尾さんは、そういう意味でいい感じで強面から苦悩するおやじを演じている。秀逸はお母さんの唐沢さんで、悩み苦しむ母を熱演。私のお目当ての森川さん、出番はさほど多くないが、成績優秀で恋人も居て元の生活に未練がある悩める高校生をぴたりと嵌って演じている。母親思いで幼い妹をかわいがる一方でやくざ物の父を憎む、そんな大人でもない子供でもない中途半端で多感な年頃である部分を、柔らかい高めの声で上手く演じてている、特に、最後の家族が崩壊か結束かのシーンで、絶品の泣きの演技を披露。森川さんが好きになって、いろいろ作品を鑑賞するうちに気がついた、彼の泣きの演技、そして泣きの前後のセリフ回し、これが絶品なのである。今回も、泣いた直後に笑うのだが、その笑い方がまた絶妙で素晴らしい、多感な高校生の素直でストレートでナイーブな感情表現が上手く出来ている。これ、2001年作品なんだけど、若い役がOKな彼は、当分若手2枚目専科だ。 サスペンスというより、家族の絆を描いた秀作。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.25 15:27:22
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|