|
カテゴリ:音楽
2HEARTSセカンドアルバムデータ
「MOON VENUS」 商品番号: KECH-9003 発売日: 2005/08/03 価格: 3800円(税込) レーベル : ユニバーサル ミュージック 初回限定特典:プロモーション映像DVD (ここで視聴できます) アーティスト:2HEARTS(立木文彦、森川智之のユニット) Vocal 立木文彦、森川智之 演奏 BloodyRuby 1 こころ咲き誇れ 2 MOON VENUS 3 ギャンブラー 4 永遠の夏 5 満ち干 6 ALL MY LIFE 7 風の歌をきけ 1.2.3.5.6.7.(作詞:尾崎雪絵、作・編曲:飯塚昌明) 4.(作詞:立木文彦、作・編曲:飯塚昌明) 1 こころ咲き誇れ どの曲とは言わないが、1stに似通った曲があるので前のアルバムで選に漏れたのだろう。作品としての出来は悪くない、惜しむらくはなんで1曲目に持ってきたのかな?という疑問。1stからの流れを汲み、2Heartsはどこも変わってないというメッセージ性を出したつもりかもしれないが、リスナーが新譜へ臨む気分というのは、変わらないことへの安心感よりも、アーティストがどのぐらい進化したか、なにを新しい感性としてアルバムに取り入たのかというSomethingNewが聴きたいなわけだから、この1stの流れを完全に踏襲している曲を1曲目に持ってきたのはちょっと残念だ。なんで素直に2曲目のアルバムタイトルチューンMOON VENUSが来ないのかな?インパクトがぜんぜん違うと思うのに、出し惜しみ気味なのが気になった。 曲としての完成度は可もなく不可もなく、2Heartsの特徴は声優会のチャゲアス的な音楽ユニットとして、声質のまったく違う二人デュエットとして、声のコントラストを生かした楽曲での音楽性を勝負するものだと理解しているので、そういう意味ではこの曲は他の曲同様にアレンジもメロディラインも綺麗に二人の声質の違いを出している。心温まる応援歌のようで、良い出来であると思う。傑出突出したものではないが、このユニットの定番系の曲とも言える。 2 MOON VENUS 一言、大人の曲である、非常に力が入ったアレンジと演奏で、歌詞も含め、このプロジェクトにかかわるすべての人の渾身の作だと思う。最高傑作であろう。澄んでいながらも力強さと艶がある森川のクリスタルのような透明な高音ヴォイスにハスキーなのに艶と弾みがある立木の熟成したヴォーカルの絡み合いは、非常に印象的だ。コーラスも含めてあるときは絡み合うジャングルの蔦のようにどちらがどちらとも取れる共鳴感を、またある時は明らかに異質の素材の組み合わせのコントラストの妙を思わせる声質の差異が醸し出すハーモニーの美しさが印象的で全体の仕上がりにVENUSの名に恥じない声楽としての美しさもあり秀逸。歌詞が、他のどの曲よりも異性へのメッセージ性が強くなっていて、歌い手の恋心を切々と訴えている点で、これまた聞くほうは堪らない。この美声でこういう風に語られたら悶絶。歌詞の響きの美しさとメロディのフィット感は抜群だ。 難を上げるなら、ジャズ系のアレンジ部分、夜の音楽的な色が強すぎ。ストリングスとパーカッション&ホーンセクション系の音使いの多用はロック色が薄れて個人的には嫌いだ。この度のライブでは、吹奏楽器はライブでは持ち込みにくいので、ストリングス系の音使いを中心にしたシンセアレンジサウンドをバックのメインとするのだろうと思うが、もしかしたらホーンセクションはテープを使うかな、できればライブではもっともっとギターとベースを前面にだして、ロックアレンジを強くしてもらえれば、きっと私の好み150%になるに違いない。 3 ギャンブラー! イントロで痺れるけど、これちょっと全体のバランスを考えると時間的には過剰ギターだった気がする、むしろ再収録ならミキシングをもうすこし変えてほしかったのが正直な気持ち。MOONVENUSが出る以前の楽曲中では、1~2番目に好きな帯域の狭いノイジーなハードロック系のスラッシュな曲であるが、仕上がりのミキシングをハードスラッシュ系にしすぎていて、他の曲がJ-POP近い音使いなのでちょっとアンバランスを感じる。今回もそれが気になった、太鼓の音がパスパスなのとギターのディストーションを効かせすぎなので、太鼓とギターを取り直してリミックスしてもらえるれば最高だったのに、せっかくイントロ弾き加えたのだから、いっそのことギターパートは全部弾きなおしてほしかったよ飯塚さん。飯塚さんところのばくちゃま掲示板で早いうちに書いとけばよかったかな?それ以外、ボーカル系は完璧、音使いは最高のスリリングな仕上がり。特に森川の声が裏返るところは毎度ながらに痺れる快感。メロディラインが斬新で個性的で変拍子な部分がこの曲の大きな魅力になっているので、ライブで聴くのが楽しみな曲。 4 永遠の夏 素敵な印象深い歌詞、メロディラインはすこし難しい?二人の綺麗な声質が強調されていて、美しい仕上がり。切ない歌だ。 なにより、サビの歌メロの後に来るギタリスト飯塚昌明のソロに久々に胸がときめき目頭が熱くなった。ギターソロ部分のストラトキャスターシングルピックアップコイルならではの繊細かつ美しい泣きの音色と切ないメロディライン、飯塚さんの正体が、正統派ネオクラシカル系のロックギタリストであることを如実に物語る、古典的な音使い。実はこの傾向のギターが何よりも大好き。このソロのおかげで楽曲的にはアルバム中一番好きな曲になった。 楽曲全体のバランスをみると、歌詞を書いた立木さんの声とメロディトレース部分での息遣いと絶妙なニュアンスが秀逸、ここでは、森川さんすこし押さえ気味の感じだが、ライブでは逆に森川の美しい高音がすばらしく映える曲だと思う。ライブアレンジでの、むせび泣く飯塚ギターとそして立木の搾り出す低音と森川の力強い高音ヴォイスがせめぎあう三角関係の恋人たちのように、絡み合う様が容易に想像できる佳曲。それにしても森川の高音が綺麗。 5 満ち干 何度聴いても、立木の大人の魅力が満開でしかもそこへまつわりつく森川の瑞々しい高音が聞くものを痺れさせる名曲。 森川の声はこの曲が一番綺麗に鳴っていると思う。「いまぁ」の息の抜き具合のセクシーさが絶品。 毎度思うが、ゆいいつ退屈なのがサビの二人のコーラス部分でメロディが単調なこと、アレンジにもう一工夫あっても良かったんではないかと思う。全体にゆったりな曲で切々浪々なのだが、それだけなのが惜しいなと思う作品。なんども書くが森川の声はこの録音が一番綺麗。 6 ALL MY LIFE 出だしのサンプル音での森川の「マジッス」が不思議に耳を引く(笑)、その他のガヤは良く聞き取れないが楽しそう。 楽曲での森川の歌声は、2Heartsでは聴けない森川のソロアルバムでのロック系の尖った歌い方で、こういう歌い方のほうが彼自身も歌いやすい、がんばらなくていい素の歌い方なのではないかと思う。聴いていて肩の力がぬけてのびのびとした楽しさを感じ取れる。むしろ立木がすこし戸惑っている?それにしてもライブで延々と後半をみんなと合唱になるのだろうから、歌詞だけでも覚えておかなくちゃならないかな? 7 風の歌をきけ* 民俗音楽風の大陸風の曲でアレンジは非常に面白く、楽曲としては個性的で面白いが、ヴォーカルを楽しむ意味では今一歩の完成度、メロディラインにもう一工夫、できればモンゴルのホーミー的な二人のハーモニーアンサンブルみたいな部分があっても良かったのではないかと思う、ちょっと中途半端な仕上がりになっている。とはいえ、面白くて素敵な曲だ。 以下加筆(2~3回聴いての追加) 歌メロ、1stアルバムに似た曲ありましたね。すこし単純に感じた部分は、その聞き覚えの感覚かな?ボーカル的には2Heartsの声コントラストの美しさと混ざり合ったときのハーモニーの美しさが良く出ていて、綺麗な仕上がりの曲。うーんライオンキングのテーマソングにどうでしょうか?劇場公開野生の王国系アニメの日本語吹き替え版のエンディングにぴったりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.04 15:57:51
コメント(0) | コメントを書く
[音楽] カテゴリの最新記事
|