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カテゴリ:声優
心技体の集約
他の方々の感想やレポートを読むと、自分の感覚が失われてしまいそうなので、 なんとか、忘れてしまわないうちに、私の心のうちを書きとめておこうと思う。 きちんとしたレポートは、きっとネット上に沢山いらっしゃる几帳面なファンの方々が書いて下さると思うので 2HEARTS 2nd 岩田光央ジョイント Live 「GAMBARE LIVE 元気になりにこい」 日時: 2005年8月14日(日) 昼の部:15:00~17:45/夜の部:19:05~22:00 途中15分ほどののインターバルをはさんでの2ステージ方式、 岩田1時間2Hearts 1時間20分プラスアンコールで3人メドレー他15分おおよそ3時間のステージ構成 場所: 横浜BLITZ 出演:岩田光央・2HEARTS(立木文彦&森川智之) with BLOODY RUBY ステージでの森川は見まごうことなき光り輝くロックシンガーだった。 握手会ではあんなに小さく見えたのに、ステージでの彼は大きかった。 それは体の大きさだけでなく、彼自身をとりまくオーラの大きさだった。 一人だけ目だっていたのは、決して金髪だったからだけではないと思う。 バックのBLOODYRUBYは典型的な職人バンドである、メインの作曲者でプロデューサーのバンマス(飯塚さん)がキーマンとして指揮をとっているため、演奏はタイトで統制がとれていた。飯塚さん、昼の部で特に岩田さんの曲でやたらに舌をだしていたのは、自分の曲じゃないために失敗したりしていたのだろうか?岩田さんの曲は予習をしていかなかったので、演奏が失敗していても、よほどのことでない限り気がつかない。2Heartsの時には森川さんに見とれていたせいで気がつかなかっただけかもしれないが、それほど舌を出していなかったように思う。そのかわり喉が渇いていたのか、なんども舌で口をなめていたけど・・・森川さんがギャンブラーとEVER FREEかな、アクセルローズ並の快調音シャウトをかましていると、えへへと笑って感心していたのがほほえましかった。 良いギター弾きさんだ、ソロでの構成も組み立ても音も一級で痺れる上手さがあるし、なにより私の大好きなギタリストにそっくりの音まで出してくれる。それに結構器用な方でアコギもバッキングもすばらしかった。 2Heartsは曲数が少なすぎ、岩田さんのライブがなかったら欲求不満。 でもって、両方ともの負担を減らす意味で、プロ歌手でない人たちのライブなので、このジョイントは意味があたっと思う。 岩田さん、MCが抜群に上手い、一人というのもあるが、ネオロマでも話し上手には定評があるだけに、結構話題もあって、話し出すととまらないかにみえながら、それでいて盛り上げ方も上手いし、ライブの何たるかも御存知のようす。すばらしいエンターティナーの素質。まとまりという点では2Heartsの数倍すばらしかった。ただ、岩田さんの歌は、曲調が似てるのと、ほとんど全部やれ行けそれ行けソングなので、盛り上げやすいという利点もあった。惜しむらくは彼がライブの声質ではないこと。彼はボーカルトレーニングをやり直して、発声のやり方を今と変えると、実は化けるのではないかと思う。いまみたいに精一杯喉で張り上げてがんばっても、がんばればがんばるだけ音圧が落ちてバンドの音に負けてしまうところが残念だった。むしろスローナンバーではリラックスして声が前に出ていたので上手さが確認できた。いまさらかもしれないが、正式なハリウッド式のメタルボーカルトレーニングをお勧めしたい人だ。 そして2Heartsだが、今回はおやじ度が進んでいた。まず、曲数が少ない、MCを削ってあと3曲はやってほしかった。 それだけ、歌詞を覚えたり練習をする森川さん立木さんが大変なのはわかるが、ジョイントライブであって、岩田さんと曲数で大小があってはいけないのかもしれないが、やはり音楽の慣習から言えばあとに出てくるのはヘッドライナーである、全部において前座を凌駕しなくてはならない、しかしMCでは完全に負けているし、流れのつくりかたでもぜんぜん負けていたと思う。 立木さん、ライブのシャウト系ではかなりきつそうだったが、じっくり歌い上げるスローバラードが絶品。ステージアクションはやっていてやっていないみたいなもの、やはりどうしても隣で暴れるシャウト系のハードシンガーと並ぶと、押し負けになる部分があったが、前回のDVDで見たライブよりも押しが弱かった気がするのは、立木さんも最近の忙しさから、自分のパートをやるので精一杯だったのかもしれない。 森川さん、体は良く動いていた。ステージアクションは、たまに例の不思議なフラダンス風の横揺れも入るが、基本的には腰が入った乗り乗りでアクションで、かなり決まっていた。下半身がしっかりしているというか、足腰の動きにも切れがあったのでトレーニングの成果は出ていたと思う。最後の方でめずらしくヘドバンしてるのをみて、本当はこっちがやりたいのかと観ているほうもニヤリとしてしまった。とにかく例に漏れず、全身滝汗状態で、手で汗を観客席に飛ばしたり、夜の部では飲んだ水を客席に向けて吹いたりと、やりたいほうだい。ちょっとのりが嵩じて理性のタガが外れた瞬間に本性がでて、恐れ多くも乙女がメインの観客であることを忘れたかのような、ロック小僧の悪さをしてみたりするのが実に可愛い。大人の色気で攻めないで、もっともっとこっちの路線、すなわちロックのりのりでやってくれたらもっといいのにと思ってしまう。それにしても、みているこちらは大笑い。 ALL MY LIFEをライブで聴いて、アルバムで聴いてもこの歌い方の方が得意そうだし、ソロではこういう歌い方はいっぱいやってるし、もともとロック系の歌が好きそうだし。ガンズが好きなぐらいだから。流麗なキャラソンを歌いこなしはするのだが、それはキャラになって歌うという、歌を歌える声優さんならではの才能というか器用さなのだと思う。 そんなわけで、このお得意の歌が、ライブでは一番映えていた、そりゃそうだ、楽しそうだったし、うれしそうだったし、楽そうだった。 私も実はこの歌い方が好きだ。同じ傾向の歌い方はギャンブラーになると思う、2Heartsでこの傾向増やすと、自称ラテン歌手の立木さんが苦しそうだが比率的に1/3ぐらいに持っていければ、森川の実力のさらなる発揮が期待できる、今後にアルバムが続くのであれば、楽曲の推移を見守りたい。 ライブで最高のパフォーマンスを出そうと思うと、心技体が調和し充実してなければならない。 1年とか平気でブランクをあけ、しかも1日限りのライブというのは正直過酷だ。 生業が歌手ではないというのも、彼らには不利だ。1日だけでも大変だろうが、1日やるのも、その後1ヶ月やるのも、準備は一緒なのだから、むしろ1発勝負での1日で興行成績を上げて成功させなければならない彼らの方が、精神的な負担の度合いが大なんじゃないかと思う。 森川さんのフルサイズのステージは、去年の2Hearts以前には、2003年にソロのライブを1月にやっている。 しかもそれが5年ぶりぐらいのブランクをあけてのライブだった。 (きっとこのときも半死半生だったんだろうなぁ・・・笑) 2004年の2HeartsのライブのDVD(3曲だけ)を見ると、歌いこんでいないなぁというのが実感(練習不足)。ライブの迫力と勢いがあるだけに、唯一残念な印象だったので、きっとフルのDVDが出せなかったのも、そこらへんにあるのかな?1回きりだったし、と思っていた。 今回も、実はTVカメラが入っていて(夜の部のほうがカメラ台数多かったように思う)昼は全編Tシャツで通した森川さんも、夜の出だしの2曲はカッコいいジャケットを羽織っていたので、DVDで本気で録ってるのだろうなと思った。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.15 17:44:16
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