お茶の間の大人のヒーロー声
お茶の間のヒーロー出現率ゴールデンタイムの地上波全国主要ネット局(テレビ東京系だけは、一部の地方で視聴が難しいようですが、主要大都市はネットしています)で放送されている映画作品に出演している、主役級男性声優さんの出現率トップ10(実は11人居ますが、笑)を集計してみました。ネットで拾ってきた情報の寄せ集めですので、正確さをやや欠いているかもしれません、ごめんなさい。男性声優さんで、主役を張る人(脇も主役も両方やる人が主)ゴールデンアワー(夜9時)の洋画プログラム出現率を調べてみました調査対象 月曜ロードショー(TBS系) 木曜洋画劇場(テレ東系) 金曜ロードショー(日テレ) 土曜プレミアム(フジ) 日曜洋画劇場(テレ朝)調査期間 2006年1年間 2007年1月から10月末(オンエアー予定含む)出現カウント条件はメインキャストで名前が出ているもの(ネットで調べられる範囲)新録、DVD流用、再放送、多局製作流用すべて含む (出現回数毎の並び、2007年に多かった順→2006年に多かった順)2006年 2007年 氏名 (主役時の代表的俳優) 8 12 大塚明夫(スティーブン・セガール、アントニオ・バンデラス、ニコラス・ケイジ他) 7 10 大塚芳忠(ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ヴィゴ・モーテンセン他)12 9 堀内賢雄(ブラッド・ピット、チャーリーシーン他)12 8 玄田哲章(サミュエルLジャクソン、アーノルド・シュワルツネッガー他)12 8 菅生隆之(トミー・リー・ジョーンズ、ジャン・レノ他) 7 8 森川智之(トム・クルーズ、キアヌ・リーブス他)21 6 江原正士(トム・ハンクス、アンディ・ガルシア他) 9 6 山寺宏一(エディ・マーフィ、ジム・キャリー他) 7 5 平田広明(ジョニー・デップ、ジュード・ロウ他) 6 5 東地宏樹(ウィル・スミス、チャン・ドンゴン他) 4 5 小山力也 (キーファーサザーランド、ジョージ・クルーニー他)データを見ると2006年は江原さん当たり年で、ご出演されていた作品の上映率がめちゃくちゃ高かったみたいですが、今年はすこし少な目です。東地さんが今年はすごく多いなぁと思いましたが、去年から多くなってきていたみたいです。小山さん東地さんは海外ドラマの方でメインのレギュラーを沢山抱えていて、そちらでは大スターです。今回は、主役だけでなく、主役級としてメインで出張ってくる味わいのある目立つ脇の役の分もカウントしております。こうして眺めてみると、低音美声のおじ様声が目白押し、そんな中で、小山さん、平田さん、森川さんそして賢雄さんがやや柔らかいハイバリトンになるのかな?加えるに、東地さんと山寺さんの5人が吹き替えスターが結構かぶっています。菅生さん、玄田さん、大塚さんズ(笑)、江原さんと山寺さんも結構かぶります。山寺さんの守備範囲の広さにも、いまさらながらに驚かされます。そして、とにかくお茶の間のスーパーヒーローは紛れもなく、ブラックジャックな大塚明夫さん。次いで玄田哲章さんや堀内賢雄さんという結果です。世の中では、限りなく沢山の映画が製作され、劇場公開されたり、ひそかにDVD化されたり、アングラ劇場で密かに上映されたり、それこそいろいろあります。その中でDVDやVTRの日本語吹き替え版、劇場公開用日本語版、機内上映日本語吹き替え版、そしてTV放映用オリジナル日本語吹き替え版などなど、いろいろなバージョンの日本語吹き替え版が製作されますが、一番沢山の国民が映画を眼にするのは地上派ゴールデンアワーです。CSやレンタルやペイパービューが普及し、地上派に登場する映画作品というのは、封切り公開から約3年(邦画は例外あり)以上が経過していて、現在ではやや時代の波に乗りきれていない、すこし前の作品ではありますが、それでもやはり、この時間帯の映画作品というのは、老若男女、大人から子供まで楽しむ作品であることが多いのは、今だ変わらないようです。そして、そんなお茶の間映画で、もっとも多い需要がSF物、戦争物に時代物そしてスパイ物などの男性と子供向けのアクションヒーロー物です。そういう映画作品の主役を務めるハリウッドスターを担当する声優さんというのは、ほぼだいたいこの人にはこの声というのが決まっていて(いろいろな事情で変わりますが)、役者さんの顔をみると、その声優さんの声がでてきたりするぐらい定着している声優さんを、黎明期の昔からフィックス声優さんと呼びます。ここにランクインしている声優さんたちは、示した代表的ハリウッドスターのほぼフィックス的な立場に居ることは間違いありません。DVD版をメインで放送するCS放送や衛星放送が普及したせいで、TV局が独自に多額の予算をかけて製作する新録作品が減ってしまい、映画作品そのものの吹き替え版のバージョンが少なくなってきた昨今で、さまざまな声優さんの演技対決やバージョン違いの妙を楽しむ吹き替えオタクには寂しい厳しい時代です。