カテゴリ:両親
母が脳出血の手術をしてから、今日で6日目。
現在も意識不明の危篤状態です。 ----- 昨日は母の調子が悪そうだったので、病院に行くのが とても緊張する。 ICUに入ろうとした時、ちょうど先生が通りかかって 後ろから声をかけられた。私は、恐る恐る振り返った。 先生の口からはあまりいい言葉が聞けないので、 先生顔を見ると思わず身体がおびえてしまう。 目が合うと先生は「今日はお母さん、落ち着いてるからね。」 と言ってくれた。 私は目の前がパッと明るくなったような気がした。 「はい!ありがとうございます!」と返事した。 とても嬉しい!よかった。 部屋に入り、母に近づく。 今日も母の呼吸器は人工呼吸器だ。輸血もされていた。 でも、体温はそんなに高くなさそう。脇の下は 冷やされていたが、手足を触ると昨日よりは熱くない。 しばらく見つめていると、少しいびきをかいて寝ていた。 いびきが良いのか悪いのかは分からないが、なんとなく 安心する。 今月の10月20日は、母の75歳の誕生日。 私は母に語りかけた。 「お母さん。今月誕生日でしょ。10月20日。 75歳になるんだよ!すごいねぇ。お母さんに、すっごい プレゼント用意してるからね、絶対受け取ってよ!」 と言った。 先生が、危篤状態というのは通常1~2週間だと言っていた。 先日の話では、母はその間に亡くなる可能性が高い、という 話をしていたが、逆に言えば、それを乗り越えられれば 危篤状態を脱出できるという事だ。 2週間後はちょうど母の誕生日。 絶対に乗り越えてほしい。 私は母に「お母さん、あと2週間頑張って!2週間が 山なんだって。ちょうどお母さんの誕生日の頃だよ。 それを乗り越えれば、一般病棟に移って、みんなにお見舞いに 来てもらえるよ。だから、頑張ろうね!誕生日プレゼント、 絶対に絶対に、受け取ってよ!」と言った。 (プレゼントは当日まで内緒です。 ちゃんと母に渡せることを願って…。 プレゼント完成までに費やす時間、予定100時間です。 頑張ります!) 今日は母に3回面会し、そのあい間に父の病院へ行った。 今度は父の呼吸器が、人工呼吸器ではなく、自発呼吸のものに なっていた。すごい!よかった! ちょうど看護師さんが部屋にいた。呼吸の力がついてきたので 今日から切り替えたんですよ、と説明をしてくれた。 私は父に「お父さん、呼吸器変わったんだね!呼吸の力が ついてきたんだって。よかったね!ちゃんと頑張ってる、 偉いね。お母さんより一歩リードだね。」と言って喜んだ。 髪の毛も切ってもらってさっぱりしていた。 私は続けて「お母さん、今重体だからね。今度はお父さんが 頑張ってお見舞いに行かないといけないんだよ。だから 頑張ろうね!」と言った。 母のほうが重体になってしまった今、父が少しでも良くなって くれていて、本当に嬉しい。 今日は父に「お父さんの目標」と大きく書いた紙を持ってきた。 1つは、呼吸器が取れて車椅子に乗れること、もう1つは 団地(実家)に帰ること、という2つの目標を書いた。 目がずっとうつろだった父が、この用紙を顔の前にかざした時、 目をぐっと見開いた。 「お父さん、見える?読める?」と聞いてみたが、頷きなどはない。 しかし、じっと食い入るようにその紙を見つめていた。 恐らく見えていると信じる。 「じゃあ、ここに貼っておくからね。頑張ろうね!」と言って、 いつでも良く見えるように、いつも顔を向けているあたりに貼った。 今日は思いのほか、父の容態が良かった事と、母も落ち着いていた 事が、とても安心した。 10月20日、母への誕生日プレゼント。 絶対に、絶対に、渡せますように! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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