2007/06/03(日)17:19
ビールの中ジョッキの量が店によってああも違う理由
大勢で飲みに行くと「とりあえずビール」となることが多い。
そのとき、生ビールを置く店では、「大生」と「中生」の選択肢が生じる。
で、大生を頼むと、どこの店で堂々とした大ジョッキが出てくる。
ところが、中生は、何故か店によって容器の大きさがまちまちなのだ。
ビアグラスで出す店もあれば、中ぶりのジョッキで出す店もある。
場合によっては、グラスよりももっと細くて上品な、コップより少し大きめ程度のグラスで出す店もある。
ビールの大ビン、中ビンは容量が決まっているように、中生にも容量の基準はないものか?
早速ビール会社に聞いて見た。
すると。各社とも自社ブランド名を入れたジョッキやグラスを数種類作っているが、特に「どれを中生に使うこと」と指定していないという答えが返ってきた。
つまり、中生の容量は店次第なのだ。
「これじゃ小生だよ」と言いたくなるくらい、ケチな中生に出会ったときは、その店の責任なのである。
さて、ここに一つ興味深いデータがある。
あるビジネス雑誌が、以前、都内の有名なビアホールと居酒屋10店について、それぞれ店で出している中生ビール1杯の容量を調査した。
その結果、300cc~600ccまでまさにバラバラ。一番少ない店と一番多い店では、容量が倍も違った。
なおかつ、値段も違った。100円当たりの容量を計算したところ、一番高い店と安い店では1.5倍もの差が。
そして概して、ビアホールは割高、居酒屋は割安だったという。
まあ、値段の話は店の場所や雰囲気なども関係してくるのでおくことしても、「ビールが飲みたい!」と思って注文したのに、自分が想像していた「これぐらい飲みたい」というビールの量と、あまりに違ったものが出てきたのでは拍子抜けしてしまうではないか。
「中生にしよう!」と思った時、注文する前に店の人に、「ところで、お宅の中生って、何cc入り?」と、聞いてみた方が後悔せずにすむかもしれない。