おさかなポスト
昨日の記事、『おさかなポスト』について追記。どこにあって、どういう施設なのか、詳しく知らない方も多いはず。我が家から車orバイクだと割と近い距離にあります。設置されているのは、稲田公園(川崎市多摩区)(Link by Google Maps)週末には家族連れで賑わう公園の片隅・・・駐車場奥のフェンスに囲まれた・・・野晒しのタタキ池です・・・魚をパクリに来る輩もいるらしく、池全体が網で覆われてます。横方向に4分割された池、お魚ポストとは、その一番右側の池に沈めてある網カゴの事を指すようです。(亀ボックスもあります) 網で仕切られ、空いたスペースには大型の鯉&ナマズ&アリガーがいます。 二番目は亀だらけ(ほとんどミシシッピアカミミ・・・)三番目は稚鮎四番目にまた鯉あとは、放置されたっぽい、破損した水槽がいくつか積んであります・・・池の脇には仮設事務所的な小さなプレハブがありますが、誰もいません。私が訪れた過去2回中、2回とも無人でした。回収された魚の保管場所や漁協の管理事務所は別の場所にあるらしい。池にいるのは日本の四季に屋外で生存可能な生き物のみ。毎日のように放置された魚が投入される池なので、見た感じ状態がいいとは思えず。回収ポスト(網カゴ)がある池には、死魚が浮いてました・・・安易に飼育放棄するような人達は池の水温・水質なんて気にしないんでしょうね。直接持ってきて水合わせもせず、回収ポストの池にドボンする訳ですから。あくまでも多摩川の生態系保護のための池。コソコソと隠れて多摩川へ捨てるくらいなら、コチラへ持ってきてくださいよ、というだけの池です。上記を踏まえたうえで、飼育魚に愛着があってやむなく手放すのであれば、いきなり持って来て池に即投入するのはお勧めしません。管理者に連絡して直接渡すとか、回収に来る時間帯を聞いてから行くのが良策かと。とは言うものの、やっぱり簡単に捨てちまうのってどうなんだ?と“やむを得ない事情”って何だ?と思ってしまいます。多摩川に密放流する飼育放棄者の心理として、・デカくなるって知らなかった、・飽きて飼育意欲が無くなった、・混泳でケンカするからもういらない、・飼えなくなったけど自分の手で殺すのはかわいそう、じゃあ、多摩川に逃がせば生き延びてくれるかも、というパターンが多いらしい。ある程度、生き物の飼育経験を積んだ人であれば、上記は飼育放棄する要因としては余りにも稚拙すぎる、と思うはず。“やむを得ない事情”とは、長期出張、単身赴任、勤務地移転などで引越しの負担になるとか、池の鯉を世話していたおじいちゃんが亡くなってしまったとか、今回の震災のような予期せぬ非常事態とか、特別な事情のみが該当すべき事。本当にどうしても飼いたい魚であれば、購入する前に生息地や生態を調べたり、雑誌やWEBを読み漁ったり、飼育経験者や購入する店に聞いたり、情報収集すればある程度わかる事。(商売優先で説明しない不親切なお店も存在するそうですが・・・)ただ、混泳に関しては、やってみなきゃわからん的な要素もあります。個体差もあるし、他人の常識と自分の常識は必ずしも一致しない。情報量の乏しいマニアックな魚種は特に。成長と共に力関係が逆転したり、突然バランスが崩れたりもします。でも、飼育魚の性格、導入魚とのサイズ差、相性等から大抵は想像できる事。と、偉そうな事を言っちゃったりしてますが、自分も過去には・・・亀の飼育を放棄したり、ナイフフィッシュを衝動買いしたり、カラシンとマンファリの混泳に失敗したり、ある時期を境にカラプロが他魚を襲い始めたり(ブログ停止中)、モルミルス水槽を丸ごと全滅させたり(ブログ停止中)、無計画に増やし過ぎた魚を手放したりしてますが・・・?(´・ω・`) ・・・『おさかなポスト』のお話に戻します、と回収された生き物はどうなるのか?飼育価値のある生き物は他の愛好家へ里親として渡り、観賞価値のある生き物は近隣の学校や福祉施設で飼ってもらい、里親に出せないような奇形魚や巨大魚などは運営者が管理しているそうです。昨年、大田区呑川で捕獲されたm超のアリゲーターガーは、『密放流について考える会』のマニアさんが引き取ったそうです。水族館等へ預けられた個体もいるようですが、他多数の行方はよく知りませんが、全て漁協で管理してるのかな?それと、おさかなポストに関して、勘違いしている人がたくさんいるようです。魚の引き取りは無料ですが、魚の譲渡・里親は会員制、有料です。・個人:入会金 10,000円 年会費 6,000円・法人:入会金100,000円 年会費60,000円水槽の有料レンタル事業も行っているそうです。なので、金が無いからタダで熱帯魚くれ、とかアジアアロワナだったらもらってやる、とかオレが売り捌く(転売する)から魚よこせ、とか肉食魚の餌にするから小魚を大量に送ってくれ、とかこれらは無理なお話だそうです。飼育放棄された生き物を救うための活動であって、漁協が保護している意味を理解し、会費を払っていないと貰えません。生き物の命を繋ぐため里親を探したり、多摩川が抱える密放流問題を世間に広めたり、情操教育の一環として子供達に現実を知ってもらったり、この漁協の活動自体に関しては、素晴らしい事だと思います。ただ、私は非会員です。多摩川は身近な存在だけに思う事が多いので、すげー長くなってしまったし、また今度てきとーな時に書いてみます。