はかせのブログ

2022/02/23(水)08:02

シューベルト・ピアノ三重奏曲第2番

チェロ(1518)

シューベルトは2曲のピアノ三重奏曲を残してくれた。どちらも長大で素晴らしい曲だ。父のレコードコレクションに2曲ともあって繰り返し聴いてきた。どちらもLPレコードで1枚で1曲だった。  1番は学生時代に組んでいたピアノ・トリオでピアニストから提案されたが、1楽章が到底弾けないのでお断りした。15年くらい前に一念発起して練習して本番で演奏した。その時は続いて2番も1年かけて取り組んで本番で演奏した。楽譜はずいぶん昔に買ったペータースを使った。  数年続いているカミさんと男性ヴァイオリン弾きとのトリオで2番を取り上げて練習中だ。私は練習が始まると他人の演奏を聴かない習慣だが、カミさんはYouTubeを漁って聴く。何かをしながら聞き流すのだが、この曲の終楽章で、記憶にない箇所があったという。カミさんは楽理科出身だから、こういうものを調べるのは得意だ。シューベルトの自筆譜と初版の出版譜では違う箇所がある。出版の際に終楽章の2箇所をカットしている。また、自筆譜にはあった終楽章の提示部の繰り返しがカットされている。ペータースはこの縮小版に基づいている。  自筆譜は今では出版されているし、IMSLPに上がっている。この長大な曲のピアノ譜をダウンロードし印刷し製本するのは大変だから、大阪の楽譜屋に二人で出かけた。袋を開いてもらい自筆譜に基づいていることを確認してベーレンライターを購入した。シューベルトのトリオが2曲セットで入っているヘンレもあったが、練習する時は1曲の楽譜のほうが良いので、ベーレンライターの2番だけを購入した。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る