はかせのブログ

2024/08/31(土)07:39

イギリスの田舎道を思い出す

乗り物(648)

昔、イギリスに住んでいたとき、何度か車で旅行した。西の方でトーキーあたりの田舎道を走っているときとても気持ちよく、こういう道を味わい尽くすためにブリティッシュ・ライトウエイトスポーツカーが創造されたのだという感想を持った。綺麗に舗装されているが道幅は広くなく、適度な高度変化と気持ち良い曲率のカーブが続く。木漏れ日がさす林や遠くまで見通せる草原が適度な間隔で現れ、時折遠くに海が見える。当時はまだファミリーカーの他にスポーツカーを持つという状況に無かったが、こういう道を走るのにふさわしいスポーツカーを手に入れたいと思った。  今、ポルシェ・ボクスター(2007年式)に乗って房総半島の内陸部を走っていると、イギリスの田舎道を思い出す。ボクスターはブリティッシュではなくジャーマンだしライトウエイトスポーツというには大きすぎると思うが、五段変速のMTの3速から5速を使ってほとんどブレーキを踏まずに走れるワインディング・ロードはイギリスの田舎道に似ていて、スポーツカー・ドライビングを満喫できる。これでもっと涼しい季節なら屋根をおろしてオープンにでき、もっと気持ちよくなる。  新しいスポーツカーの大半が、高価で巨大でハイパワーになっている。収益率を高めるために超富裕層相手のビジネスにせざるを得ないのはわかるが、こういうスポーツカーはサーキットに持ち込まないと楽しめないように思われる。マツダのロードスターが世界で唯一の普通の人が買って楽しめるスポーツカーとして貴重な存在だが、残念ながらエンジンはただの4気筒だ。ボクスターの水平対向6気筒に比べると快感が乏しい。現行のボクスターは4気筒が標準で、6気筒のモデルは高価すぎる。  せっかくスポーツカーを気持ちよく走らせることのできる環境に住むようになったのだから、今持っているこのボクスターを大事にして走り回ろうと思う。この車を手放したら、もう代わりの車はない。

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