cobu*cobu  

2007/01/25(木)10:41

<グロテスク>他6冊

本の話(57)

正月休み中からの読み終わった本が溜まっている。 小出しにアップしていこうと思う。  ※読み終わった順ではありません。 年末に借りた『利己的な遺伝子』、興味深い内容なのになかなか読めず、 延長しまくってたら、とうとう「1度返却して下さい」と言われてしまった~(^^;) ----------------------------------------------------------------------- <小説> グロテスク / 桐野夏生 分厚く、しかも中身は2段の文章で、読むのに躊躇するが、あっと言う間に引き込まれた。 読んでいて自分の女子高時代がリアルに思い出される。 似たような世界だった。 姉とチャンの手記は、自分を正当化したいが為の嘘(本人は嘘と思ってないかも)で、 その思惑(弱さ)が見え隠れし、私を嫌な気持ちにさせる。 逃げてばかりで、現実から目を背ける人が、私は嫌い。 最初、和恵が嫌いだった。  自分は自分でいいじゃん。 どうして無理に皆の中に入ろうとするの? そして姉の毒のある企みにも全く気付かない純粋さ。 努力しても滑稽で、和恵は更に浮いて壊れていく。 人間って「自分は自分、人は人」という強さを持たないと、簡単に壊れちゃうんだなあ・・・ 容姿コンプレックスは、人間である限り逃げられない。 いや、そんなことはないかもしれないけど、 このコンプレックスは持った者にしかわからない深さがある。 ・・・かと言って、姉の闇は決して肯定できません。 痛すぎて、もう一度読もうとは思えない。(当分は) ----------------------------------------------------------------------- <エッセイ>      都と京 / 酒井順子 30過ぎてから俄然興味が湧いてきた京都について、著者の探究心と観察は鋭い。 私も著者と同じく30過ぎてから、京都に行きたくてたまらない。 20前半で行った寺や錦市場は、退屈だったけど今行ったら興奮間違いないだろう。 おやつの記憶をだどりにいく / 堀井和子 ていねいにお茶を淹れて、饅頭などを味わいたくなる。 芸のためなら亭主も泣かす / 中村うさぎ 著者の壊れ加減に共感してしまうんですけど・・・。 私もついに!? 著者は壊れたことをしているけど、それを分析しているので手遅れではないだろう。 ----------------------------------------------------------------------- <その他>      The cool! 1冊まるごと桐野夏生特集。 著者がどんな人か知りたい(見たい)人にはお薦め。 著者が、暗くエグイ小説ばかり書く理由もわかった。 「魂萌え」の続きが読みたいな♪ 新宿歌舞伎町アンダーワールドガイド  / 李小牧 なぜこういうアヤシイ本を手に取ってしまうのだろうか・・・・・・私は。 って言うかこの人(著者)、努力家かもしんないけど女癖悪過ぎ(-“-;) 表紙の顔がムカツク。 「オレってイイ男だろ」って絶対思ってそう!キーッ ミャウリンガル三昧 爆笑問題の大田光さんが、愛猫と湯舟に浸かっていて羨ましい。                                           

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る