2007/01/25(木)10:41
<グロテスク>他6冊
正月休み中からの読み終わった本が溜まっている。
小出しにアップしていこうと思う。 ※読み終わった順ではありません。
年末に借りた『利己的な遺伝子』、興味深い内容なのになかなか読めず、
延長しまくってたら、とうとう「1度返却して下さい」と言われてしまった~(^^;)
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<小説>
グロテスク / 桐野夏生
分厚く、しかも中身は2段の文章で、読むのに躊躇するが、あっと言う間に引き込まれた。
読んでいて自分の女子高時代がリアルに思い出される。 似たような世界だった。
姉とチャンの手記は、自分を正当化したいが為の嘘(本人は嘘と思ってないかも)で、
その思惑(弱さ)が見え隠れし、私を嫌な気持ちにさせる。
逃げてばかりで、現実から目を背ける人が、私は嫌い。
最初、和恵が嫌いだった。
自分は自分でいいじゃん。 どうして無理に皆の中に入ろうとするの?
そして姉の毒のある企みにも全く気付かない純粋さ。
努力しても滑稽で、和恵は更に浮いて壊れていく。
人間って「自分は自分、人は人」という強さを持たないと、簡単に壊れちゃうんだなあ・・・
容姿コンプレックスは、人間である限り逃げられない。
いや、そんなことはないかもしれないけど、
このコンプレックスは持った者にしかわからない深さがある。
・・・かと言って、姉の闇は決して肯定できません。
痛すぎて、もう一度読もうとは思えない。(当分は)
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<エッセイ>
都と京 / 酒井順子
30過ぎてから俄然興味が湧いてきた京都について、著者の探究心と観察は鋭い。
私も著者と同じく30過ぎてから、京都に行きたくてたまらない。
20前半で行った寺や錦市場は、退屈だったけど今行ったら興奮間違いないだろう。
おやつの記憶をだどりにいく / 堀井和子
ていねいにお茶を淹れて、饅頭などを味わいたくなる。
芸のためなら亭主も泣かす / 中村うさぎ
著者の壊れ加減に共感してしまうんですけど・・・。 私もついに!?
著者は壊れたことをしているけど、それを分析しているので手遅れではないだろう。
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<その他>
The cool!
1冊まるごと桐野夏生特集。 著者がどんな人か知りたい(見たい)人にはお薦め。
著者が、暗くエグイ小説ばかり書く理由もわかった。 「魂萌え」の続きが読みたいな♪
新宿歌舞伎町アンダーワールドガイド / 李小牧
なぜこういうアヤシイ本を手に取ってしまうのだろうか・・・・・・私は。
って言うかこの人(著者)、努力家かもしんないけど女癖悪過ぎ(-“-;)
表紙の顔がムカツク。 「オレってイイ男だろ」って絶対思ってそう!キーッ
ミャウリンガル三昧
爆笑問題の大田光さんが、愛猫と湯舟に浸かっていて羨ましい。