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モーゼルだより

2005/12/26
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12月26日は25日に続いて祝日、商店はどこも閉まっている。午前中に雨が降ったが、午後はひさしぶりに青空が広がったので、葡萄畑へ散歩に行った。雨で農道はぬかるんでいたが、冷たい空気がすがすがしかった。

剪定を終えたリースリング。ツァップフ・シュニットと呼ばれる仕立て方で、枝一本に一芽を残すだけで短く切りつめている。
zapfschnitt

さて、昨日に続いて2005年の生産年レポート第二弾、モーゼル・ザール・ルーヴァーです。

2. モーゼル・ザール・ルーヴァー

平年より5日ほど早い4月25日に芽吹いたリースリングの成長は、開花の直前に訪れた寒気で少し停滞したが、それでも平年よりも12日早い6月16日に開花を迎えた。8月の変わりやすい天候と、所により多量に降った雨が給水を助け、秋の成熟へむけての備えとなった。反面降雨の少なかった地区は若干の渇水ストレスにみまわれた。6月後半から7月にかけての温暖な気候で葡萄は急速に生長し、7月始めに果粒は小豆大となった。8月上旬には早熟品種の果皮が柔らかくなりはじめた。しかしそれに続き寒く雨がちの天候が成熟を遅らせ、腐敗の進行に備えて房の間引きが行われ、結果的に高糖度・高品質の収穫をもたらすこととなった。

9月と10月の記録的な長時間の日照と、25度に達する記録的な高温により葡萄は素晴らしく熟すとともに、夜間に気温が2,3度まで下がったことで、アロマ成分の形成も早めに進行。果汁糖度は前年の同時期に比べ10エクスレ前後高く、酸度は相応に低くなった。9月から10月にかけて葡萄は晴天の度に熟し、大半は健全な状態だったことから、偉大な生産年となることへの期待もふくらんでいった。

9月末にボトリティスが広がり始めたこともあり、リースリングの収穫は2004年より数日早い10月8日に始まった。10月19日から天候が崩れたが、それまでに9割方の収穫は完了しており、貴腐粒を選り分けてBA, TBAを造る機会にも恵まれた。10月26日に天候は再び回復、28日はブラウネベルク村で24.9度に達し、ドイツの10月の最高気温を記録した。

最終的に果汁糖度は期待以上の高さとなり、殆どがQmPの基準をクリアし、平均値は90エクスレ前後。アウスレーゼ、BA、TBAも多く、急斜面の畑では200エクスレを越えたものも少なくない。一方で生産量は前年より10%減となった。

ルーヴァー、ピースポート、ミンハイム、モーゼル下流とオーバーモーゼルの一部で雹の被害があり、生産量の50%前後を失った所もある。前年深刻な問題となった黒腐病は農薬散布による予防と病菌の温床となった荒廃した畑を整備したことなどが功を奏し、今年はほとんど見られなかった。一方、蛾やダニなど害虫の被害とともに、夏期の高温と乾燥は長期的な傾向になりつつあり、急斜面の岩がちな畑では渇水ストレスに見舞われた。地球温暖化現象の一部と思われる。

全般には完熟してロマの豊かなワインとなる見込みで、消費者は大いに期待してよい。QmPのうち需要に応えるためにQbAに格下げしてリリースされるワインも多くなると見られる。

参考文献:Das Deutsche Weinmagazin 24/ 19. November 2005; Die Winzer-Zeitschrift, Dezember 2005.






Last updated  2005/12/27 06:04:08 AM
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