モスバーガー環境対策初級
…いったい連載の『四則演算バカ』『ばんえい紀行』はどこに行っちまったんでしょうか最近モスねたばかり続けてますが、今回もモスねたで。 すでに他のブログでも取り上げられているんですが、2006年6月1日付のプレスリリースによると、お持ち帰り用のポリ袋、通称ポリバッグを全廃すると決定したそうです。とりあえず、プレスリリースの一部分を引用すると↓ 当チェーンでは、2005年度で4478万枚のポリ袋を使用しており、これを全廃することにより、年間で約352キロリットル相当(ドラム缶約1,760本分)の石油資源(原料石油換算)の使用を低減することになります。「天然資源の有効活用」は当チェーンの「環境方針」に明記しており、いわゆる「レジ袋問題」に、より早期での対応を決断しました。 というわけで、環境にやさしいモスの面目躍如といったところでしょう。特にポイントは下線部です。たとえばISO14001認証だか、環境教育の実施だか、そんなこと言われても、極端にいえば外側=お客様に見えてこないんですよ。具体性が薄いんです。今回のプレスリリースの秀逸なところは、削減対象を明示した上で量の具体性をはっきりさせているんですよね。 もう1つ踏み込んで言えば、モスバーガー全国たかだか1500店舗程度で、ポリバッグを全廃したくらいでこれだけの石油使用の低減になるわけです。他の外食産業・流通産業がしっかりと取り組めば、10倍量くらいの石油使用の低減までもっていけるのではないか、と楽観的に思うわけです。そしてその先駆者はモスバーガー しかしもすぐりはこのポリバッグ全廃を「環境対策初級」と認識しています。まだまだ環境対策は先が長いし、モスバーガーももっとできることがあると信じているからです。 なぜか? もすぐりがモスバーガーめぐりを志したころ、次のような出来事があったのです。 1992年の冬だったと思いますが、まだモスめぐりも緒についたばかりで、100店舗ぐらいしか回っておらず、当時高校生だったもすぐりは、まずは訪問した店舗数を増やそうとするものの、お金がないのでそれぞれの店舗で単品しか注文しない状況でした。そんなときに東京都板橋区のときわ台店(現在は緑モスとして営業中)に訪れました。 時間は夕方6時ごろ、店の座席はほぼ埋まり、厨房もテイクアウトの注文で忙しそうでした。とても店内でゆっくりできる雰囲気ではないと思い、もすぐりもフランクフルト単品テイクアウトの注文をしたのでした。そのときです。 店員(店長だと思う)「すぐ食べるかい?」 もすぐり「あ、はい」 店員「ちょっと待っててな。」 (間3分) 店員「袋はいらないよね?」 もすぐり「ええ」 店員「じゃあこぼさないでね」 もすぐり「???…!!」 店員さんから手渡されたのは、すでにケチャップ&マスタードがかかったフランクフルトと、アルミホイルで作った受け皿。それにナプキン1枚。たしかに食べるだけならこれで十分です。店員さんはもすぐりの挙動を見て、だいたいどういう客なのか見ていたのでしょう、とても的確な商品提供をしてくれたのです。 ときわ台店をあとにして、道すがらフランクフルトを頬張りながら、店員さんの対応にある種の尊敬の念を抱いて、次の店舗へ歩いていったのでした。 マニュアル的には、 1.フランクフルトをアルミホイルで包む 2.紙袋にフランクフルト・パックケチャップ・パックマスタード・ナプキンを入れる 3.お客様が持ちやすいように、紙袋をポリバッグに入れて渡す となります。しかしマニュアルどおりがいいわけではありません。うまくマニュアルを踏み外すこと、そしてそれでも双方に満足がいくようにすることが大切だと思います。 先の実体験で、ポイントになるのは店員さんがもすぐりをよく見て、そして声をかけてくれたことです。もし対話がなければマニュアルどおりにコトが運んでいたでしょう。 何が言いたいのか。ポリ袋を減らすのは実に簡単で、「袋は要らないよ」と言えばいいのです。お店の人も「袋はいりますか?」と聞けばいいし、客としても「いらない」という意思表示をすればいいだけのことなんです。要はその心がけを具体化できるかどうか。だからポリバッグ全廃ごとき(とあえて言わせてもらう)では、「初級」なんです。 モスバーガーにとって大切なのは、せっかく環境対策を具体化するハードが準備できたのだから、もっと推し進めることができるはずだ、ということ。難しいけど「心がけの具体化」だと思うのです。