Try! Nature Watching! (since 2006.8.14)

2007/04/25(水)00:38

トライアスロンの島(5)─ヤシガニ─

動物(1233)

昔、宮古島に住んで南国の動植物を題材にして写実的な絵を描いていた、久留米裕(くるめ ゆたか)というイラストレーターがいました。トライアスロンのポスターやロゴも描いており、総合体育館の近くの熱帯植物園に南国美術館、トライアスロン記念館、アトリエを持って子供たちに絵を教えたりしていました。ところが、平成15年8月に癌で亡くなってしまい、今南国美術館は閉鎖されています。まだ、南国美術館が開いていたころに南国美術館で買ってきた久留米裕の版画です。この絵を見て私はヤシガニはアダンの実を夜、食べにくることを知りました。その後、一度ヤシガニを捕まえてみたいと思うようになりました。ヤシガニのことを宮古語ではマクガンといいます。マクガン獲りの話が宮古島には伝わっています。島中いたるところにアダンの樹は生えており、実は丁度今色づいています。よく熟すと実もぽろぽろと落ちてきて、辺りに甘酸っぱい匂いが拡がっています。地元の人に訊くと「よく夜道を這ってるさ~」といいます。宮古パラダイス(ここには蝶々園があります)に行って見ましたら、ヤシガニの檻はありましたが、留守でした。大会が終わって、夜遅くゴールした後にレンタカーで女房が運転してホテルへ帰る途中、道路に黒い影が、私はアッと思ったのですが、女房は思いっきり踏み潰していました。ぐしゃっという音が、・・・。すぐに降りて見に行きました。超手のひらサイズのヤシガニでした。こんな形で初対面するとは、・・・。やはり、夜道を這っているというのは本当でした。来年はきっと生きてお眼にかかりましょう。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る