Try! Nature Watching! (since 2006.8.14)

2014/05/31(土)06:04

中部の高山蝶─その1─車横づけポイントで見られるクモツキ

昆虫(2906)

中部の高山蝶は9種類あります。クモマツマキチョウ、ミヤマモンキチョウ、ミヤマシロチョウ、ベニヒカゲ、クモマベニヒカゲ、オオイチモンジ、コヒオドシ、タカネヒカゲ、タカネキマダラセセリです。このうち、クモマツマキチョウ(クモツキ)は5月末から7月初めまでと一番早く出て、♂の前翅のオレンジ色が鮮やかです。飛騨山脈亜種と南アルプス・八ヶ岳亜種がありますが、早い時期に山へ登らないといけないので、なかなか見ることが出来ませんでした。南アルプスの三峰川流域や戸隠高原など何回か行きましたが2年ほどは空振りばかりでした。3年前の京大囲碁部のOB会で、蝶屋の先輩に会って、なかなかクモツキに会うことが出来ないんですと告白したら、それなら扇沢へ行けばよいよと教えてもらいました。それから扇沢のことを採集ガイド本などで調べ、3年前に出かけ上の駐車場の付近~登山道で探しました。雪の残る登山道も登ったりしましたが、1回目は空振りでした。2回目も駄目かと思って帰ろうとして、少し下がってきた爺ケ岳登山道入り口にさしかかったら2~3人のカメラを持ったそれらしい人たちがいるのが見えて、急いで車を道路脇に停めて近づいて見ました。そしたら、そのうちの一人が、環境省からの依頼で監視に来ている地元の方で、詳しく教えてくれました。この橋の少し下流に食草がたくさんあり、そこで発生したクモツキが上に登ってくること、午前中は食草付近がよく正午ころからこの場所へ上がって来て、スミレなどで吸蜜することなど。食草の生えている場所も案内してもらい、卵も教えてもらいました。さて、前置きはそれくらいにして今年のクモツキです。 クモマツマキチョウ♂(扇沢) (4) posted by (C)ドクターまずアルプスを背景に飛ぶクモツキ♂です。 クモマツマキチョウ♂とアサギマダラ (1) posted by (C)ドクターTTアサギマダラとのコラボです。 ミヤマハタザオ(扇沢) posted by (C)ドクターT食草の生える下の沢へも降りてみました。 クモマツマキチョウの卵(扇沢) (4) posted by (C)ドクターT クモマツマキチョウの卵(扇沢) (3) posted by (C)ドクターT食草のミヤマハタザオからもう卵も見つかりました。この場所は秘密にしておいては勿体ないので、ピンポイントでお教えします。扇沢のバス終点から徒歩5分、500mほど下がったところに橋がありその下側に道路脇に車4~5台停められるスペースがあります。そこから道の反対側に爺ケ岳登山道入り口の看板があり、その少し上にスミレが群生しています。午前中は日蔭になりますので、正午ころから登ってきたクモツキがこのスミレに停まることがあります。その前でじっと待っていれば吸蜜写真が撮れると思います。私はせっかちで待ちきれないので、広角レンズで飛翔写真を撮ります。もちろん、中部の高山蝶はすべて採集禁止ですので念のため。時々監視員の方も来ます。帰りに国営アルプスあずみの公園でオオルリシジミを見て帰りました。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る