先日、山で肉質のしっかりした美味しそうなキノコを見つけました。
これです。
イッポンシメジ(毒) posted by (C)ドクターT
これはしかし、毒菌のイッポンシメジと判断しました。同じハラタケ目イッポンシメジ科イッポンシメジ属にはよく似た毒菌のクサウラベニタケと食菌のウラベニホテイシメジがあり、誤食中毒例の報告もよくあります。
ウラベニホテイシメジ3 posted by (C)ドクターT
ウラベニホテイシメジ1 posted by (C)ドクターT
ウラベニホテイシメジはシメジの中でも大きくなり美味しいので、見つけると食べたいのですが、イッポンシメジを間違えては大変です。鑑別点は笠の表面に押したような丸い模様が出るのが特徴です。
クサウラベニタケ(毒、阿南町) (2) posted by (C)ドクターT
こんなにたくさん出ていて、これが食べられればと思いますが、これがもうひとつの毒菌のクサウラベニタケです。
クサウラベニタケ(毒、阿南町) posted by (C)ドクターT
イッポンシメジやウラベニホテイシメジと比べると小さく、柄も細く中空になっています。
参考のためにウィキペディア の解説を抜粋して載せておきます。
イッポンシメジ(学名Entoloma sinuatum (Bull.:Fr.) P. Kumm.)は、ハラタケ目イッポンシメジ科イッポンシメジ属のキノコ。秋に広葉樹林下に生える。傘は7-12cm、饅頭型から中高の平らで、古くなると縁が反り返り大きく波打つ。傘の色は淡い灰色から淡い黄土色。柄は10-20cmで直径は1.5-3cm。有毒菌 (強) で、食べると消化器系の障害を発症し、死亡例もある。ウラベニホテイシメジと似ているが、本種はかなり白っぽい。北関東の一部地域では食用のウラベニホテイシメジをイッポンシメジと呼ぶことや、市販の図鑑の写真が間違っていたこともあったため、注意が必要である。
ウラベニホテイシメジ(裏紅布袋占地、学名Entoloma sarcopum)は、ハラタケ目イッポンシメジ科イッポンシメジ属のキノコ。山にキノコ狩りに行って目にすることも多い。コナラを中心とした広葉樹林によく生える。傘は径7~12cm、先の丸い円錐形から中高の平らに開く。表面は平滑で灰褐色に薄く覆われ、のち細かいかすり模様となり、指で押したような丸い模様が出る(これは本種のみの特徴)。ひだはやや疎、汚白色のち肉色となる。柄の長さは10~18cm、白色、中実。食用である。柄が長く、大型になるためキノコ狩りの対象として人気がある。歯切れが良いが味はほろ苦く、多少粉臭が気になる場合があるので、さっとゆでこぼして料理されることもある。
クサウラベニタケ(臭裏紅茸、Entoloma rhodopolium (Fr.) P. Kummer f. rhodopolium)は、ハラタケ目イッポンシメジ科イッポンシメジ属イッポンシメジ亜属のキノコ。アシボソシメジ(埼玉)、ウススミ(秋田)、サクラッコ(秋田)、ニタリ(大分)、メイジンナカセなどの地方名をもつ。夏から秋にかけて、アカマツ混生林下や広葉樹林下に単独~群生する。傘は3〜10cmで吸水性があり、湿ったとき灰色っぽく、乾くと黄土色っぽくなる。乾いたときは絹糸状の光沢がある。ひだはやや密で、若いときは白いが、古くなるにつれ淡紅色になる。肉は白色で少し粉臭があり、無味。柄は白色で中空が多いが詰まった物もある。胞子は五角形あるいは六角形。