~ デビッド・シーモア David Seymour ~
1911年~1956年
ポーランド、ワルシャワ出身のアメリカ人
世界的な写真家集団「マグナム・フォト」の
創設者の4人の内の1人。
彼は、若い頃から「シム」のニックネームで有名でした。
その後、世界的に有名な写真家になっていきます。
彼は、1936年ごろに起きた、スペイン内乱を取材し、
第2次世界大戦では、アメリカ軍に従軍し、様々な場所で取材を行いました。
戦後は、ヨーロッパや紛争地域などを取材しています。
そして、1954年に取材中に亡くなった、
写真家ロバート・キャパの代わりに、
「マグナム・フォト」の会長を務めますが、
1956年、スエズ運河付近を取材中に、
エジプト軍の銃弾に当たって亡くなってしまいます。
そして、亡くなって50年経った現在でも、
彼は、世界中の写真家から尊敬されている偉大な写真家です。
私の特に尊敬する写真家の1人です。
今回は、彼が撮影した戦争の傷跡を紹介します。
写真は、戦争で傷ついた子ども達です。
見ていると、本当に辛いです。
初めてこれらの写真を見た高校生の頃は、衝撃を受けました。
戦争が悲惨だとか、何も知らないくせに、
口だけでわかったふりをして言っていた自分が許せません。
安易に軽々と口にすべきでないことがよくわかりました。
小学校の前で 1948 ウィーン
破壊された村で 1947 ギリシャ ユニセフから靴を貰った少女
眼光 1948 イタリア
結核の検査中 1948 オーストリア
ユニセフから 1948 オーストリア
人形と 1948 オーストリア
学校で 1948 オーストリア
食事 1948 イタリア
タバコを売る少女 1948 イタリア
何もない街 1948 イタリア
別れ 1948 ハンガリー
託児所で 1948 イタリア
一度は人形だったモノと 1948 イタリア
少女 1951 イスラエル
笑顔 1948 イタリア
散歩 1948 ハンガリー
未来へ 1951 ギリシャ
以上ですが、
他に、ここには載せられないような悲惨な写真もありました。
しかし、これらは彼が撮った真実のほんの一部です。
自分が生まれる遥か前に、
こういうことがあったというコトを知らずに、
今まで生きていた自分が嫌になります。
自分の小さな悩みなんて、バカらしくなります。
彼らは、どれほど苦しかったのだろう。
なぜ、戦争とは全く関係のない子どもたちが、
なぜ、こんな目にあわなければいけなかったのか。
本当に悔しいです。