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カテゴリ:ちびつこ旅日記【九州】
「ついたよ、三角西港」 ん?みすみにしこう?ここはなに? 「世界遺産の港なんだって」 え?そうなの?ここが? 「普通の港っぽいし、船もいない」 うん。なんで世界遺産なのかわからないねぇ・・・。 「でもここ、すごいんだって」 ガイドさんからこの三角西港のパンフレットをいただき、いざ散策へ。 とはいえ、ここが何なのかよくわからないため、とりあえず気になるところへ行ってみました。 「“りゅうじょうかん”っていう建物で、ここは明治天皇の即位50年記念を祝すために計画されたそうだけど、明治天皇崩御のため計画を変更して、明治天皇を記念する館として大正7年に完成したそうだよ」 へ~! 「中には明治天皇を偲ぶのと併せて、教育参考品や物産の陳列がしてあるんだって」 そうなんだ。 「時間ないから次にいくよ」 え~~!?見ないの!? 「山の上にやってきました」 ねえ、港がメインなんじゃないの? 「違うよ。港を含むこのエリアも世界遺産エリアなの」 そうなんだ。 「明治日本の産業革命遺産って聞いたことあるでしょ?」 前に行った萩もそうだったよね? 「そう。それと同じでね、この三角西港は明治時代に造られた埠頭がそのまま現存していて、さらに港町として明治時代にとても発展していて、その当時の建物も現存してるんだってさ」 そうなんだ。 じゃあその建物を含めてこのエリアが世界遺産っていうことなんだね。 「そうみたい。次に行くところもその中の一つなんだよ」 「ここから港が見えるんだね」 素敵な景色だね~! 「このおうちに住んでる人たち、世界遺産の中に住んでるんだね」 すごいよね~! 「着いたよ。ここは元役所だって」 郡のお役所なんだね。 「そうみたい。いってみよう」 「かわいい建物だね」 明治時代って感じだね(^^) でもなんだ?会社名が書いてあるよ? 「今でも現役で使われている建物なんだって」 そうなの!? 「明治35年に建てられたこの旧宇都郡役所は木造平屋建ての漆喰仕上げで、日本人大工の洋風建築技術の習得を示す顕著な建物だそうだよ」 確かに、洋館だもんね。 「今はこの会社が利用しているけど、看板がかかっている門柱や石垣も建物と合せて国の登録有形文化財に指定されてるんだって」 そうなんだね。貴重な建物なんだねぇ。 「続きましては“旧三角簡易裁判所”だって」 裁判所なんだ! なんだかすごいね! 現存してることがすごいね! 「この建物は大正9年に現在の場所に建てられたんだけど、平成4年まで現役の裁判所として使用されてたんだって」 そうなんだ! じゃあ結構最近までここで裁判が行われてたんだね! 「そうみたい。今は“法の館”として司法の仕組みを理解する施設として活用されてるんだって」 へ~! 「敷地内には弁護士等控室や記録倉庫も現存していて、こちらも国の登録有形文化財なんだって」 貴重な建物だけど、本当にまったく問題ない立派な建物だね! 「今でも現役の建物だもんね。すごいね」 うん。 「すごい。すぐにでも裁判できる状態だね」 本当だね。 立派な机に法台だね! 「とても厳粛な気持ちになるね」 うん。でもこんなに素敵な法廷なんて、なんか裁判やるところと思えないよね」 「ここ、傍聴席だって」 普通のお教室みたいだね。 「今の裁判所ってこんなに開放的じゃないし、もっと近代的な感じだもんね」 そうだね。 っていうか、なんでウエ様知ってるの? 「こないだ裁判所に行ったから」 え!?なんで!? 「それはまた今度ね」 え~~?? 「“法の館”面白かったね」 うん。あんなふうに昔の裁判所を見学できるなんてね。 「裁判所って撮影禁止だから貴重だね」 そうだね。 「そろそろ時間だから帰ろう」 うん。それにしてもいい景色だね~! 「あの水路は明治時代に造られた水路なんだって」 そうなんだ! 「この橋は大正4年に架けられたんだって」 すごく古いんだね~。 100年近くもたってるってこと? 「そうだよね。このエリアももちろん世界遺産エリアなんだけど、この水路もすごく大事な役割をしてたんだって」 ほう。 「実はここは水路ではなくて排水路だったんだって」 排水路?めっちゃむき出しだけど・・・。 「そう。そうなの。この排水路には生活用水を流していたんだそうなんだけどね、その仕組みがすごいよ」 どんな仕組みだったの? 「この排水路は海につながっているから、海が満潮時には潮を引き込んで、潮が引くのと同時に排水も流れるようになっているんだって」 へ~~!それはすごいね! 「昔の人が考えた下水管って感じだね」 まさに海を上手に活用した生活の知恵だね! 「こんなに見た目が素敵だと用水路かと思っちゃうけど、向こうにちゃんと海が見えるね」 本当だね。 「それに石で作ってあるから潮の影響で劣化もしずらい」 綺麗に積み石がされてるのは、やっぱり九州独特の高い積み石技術なのかなぁ。 「そうかもしれないね。とっても素敵な景色だね」 うん、本当に趣があって素敵だね! 「ここは“”旧三角海運倉庫“で、現在はレストランとして営業してるんだって」 とても古そうだけど、どのくらい古い建物なのかな? 「明治20年にできた建物だそうだよ」 そんなに古いんだね! 「当時は荷揚げ倉庫として使われていたんだって。とっても眺めがよさそうだよね」 うん。でもどんな景色が見えるの? 「それはこんな景色だよ」 わ~~!視界が広いね! 「とっても眺めがいいよ。だってここは埠頭だもん」 そうだった! ここは港なんだもんね。 「こんなに静かな所だとここに船がたくさん着いてたって思えないよね」 うん、本当に。 なんか、すごい美しい曲線だね! 「ここは“石積埠頭”といって国の重要文化財にもなってる埠頭だって」 本当に素晴らしい石積みだこt。 「全長が756メートルもあって、日本人の石工の技術で当時最先端の埠頭を作り上げたんだそうだよ。100年経っても当時の美しさと変わらない埠頭が残っているんだって」 へ~!!それは素晴らしいね! 「近代的な埠頭もいいけど、この石畳の埠頭はなんともレトロ感を感じでいいよね」 うん、すごくいいね! 「すごい。明治20年って書いてある」 本当だ。 本当に歴史ある埠頭なんだね。 「今もこうして現存していることが世界遺産に認められた理由だけど、これからも大切に保存してほしいね」 そうだね。そしてこんなに素晴らしい所があるってことを、もっとたくさんの人に知って所しいね! 「本当に素敵な景色だね」 うん、夕日が当たった姿がまたなんとも・・・。 「これはアコウの木っていうんだって」 とっても大きな木だね~! 「紀伊半島や四国南部や九州、南西諸島など温暖な地方に自生する木なんだって」 こんなに大きく育つということは、ここがとても温暖な気候で日当たりもいいからなのかな? 「そうかもしれない。モサ~~って育ってるね」 その表現・・・(^^; 「ぼてぽて、三角西港はどうだった?」 名前も知らない場所だったけど、ガイドマップ片手に簡単に散策できる素敵なレトロの街で、こんな素晴らしい所があることを知らなかったことを残念に思ったよ。 「ね。もっと大々的に宣伝すればいいのにね」 ぼてぽてはツアーで回っているから立ち寄れたけど、やっぱり個人旅行だと市街地からは遠いし、なかなか立ち寄らないかなぁ・・・。 「宣伝方法が地味だからだと思う。もっと大々的に・・・」 ウエ様!ぼてぽてもそう思うよ! ぼてぽてもちびつこたちも、埠頭からの景色や山の上からの景色にすっかり魅了されてしまった三角西港。 とても静かで、何時間でもいたくなるような、そんな素敵な世界遺産の街でした。 ぼてぽて、ふと思いました。 世界遺産になるほど素晴らしい街なのだから、もっとたくさんの人に来てもらえる等、もっともっと宣伝してほしい!! 宇城市のみなさん! 三角西港はもっともっとたくさんの人に見てもらいたい素敵な場所ですから、是非とも頑張って宣伝してたくさんの人に知ってもらってください! と、心から思うほどの素敵な場所でした。 熊本方面へお出かけの際には、ちょっと足を延ばして是非お立ち寄りくださいね! にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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