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カテゴリ:まいめもりー
はっぴーえんどさんからいただいたDVDを
テレビの前で居住いを正して(笑)観せてもらった。 18歳のルーキー、和田将宏さんがプロのロードレーサーになる為 大阪から新幹線で上京するシーンから始まる物語で、 1965年に日本・テレビ技術賞を受賞した 『日本の青春 ふりむくな和田』というタイトルの ドキュメンタリー作品である。 「カワサキの和田選手」というと、若いライダーでも その名前は周知だろう。 現役を離れてからも、多方面においてレースに関わって こられたので、お世話になったライダーも多いのではと思う。 もちろんワタシ達年代のライダー、特にレースを端っこでも カジったことのある者にとっては、超憧れのライダーである。 一番印象に残るレースは78年の全日本グランプリ、 E250クラスで和田さん、キヨさん、(故)阿部さんの KR250でのワンツースリーフィニッシュ。 表彰台をライムグリーンのツナギが独占したファイナルを 18歳だったワタシは目の当たりにした。 ワタシがリアルに記憶する彼は、80年前後のレースシーンで 活躍する、アラウンド30の少し渋さを増した背中なので、 若い彼、しかも初めてのレースを追った映像が 残っていると聞き、是非観てみたいと思った。 昭和40年、開通から間もない新幹線や、街を走る重厚な車、 大阪の下町の風景などが懐かしいモノクロ映像。 鈴鹿で開催されたMFJ主催第一回アマチュアロードレースに テクニカルスポーツからエントリーする和田選手。 お椀ヘルメットにゴーグル、お決まりの黒一色ツナギで CB72を押しがけスタートする若い彼。 雨の1コーナーに消えていく数台のなかから無意識に ゼッケン11番を追う。 バックに流れるのはノスタルジックでエレクトリックな ギターの音。 40年も前の当時、どのように撮影されたのであろう、 今ならオンボード映像などアタリマエだが、S字の駆け上がり のテールを追うカメラ、そしてデグナーから立体交差をくぐり ヘアピンまでの彼のゴーグル越しの鋭い目の映像に、見入ってしまう。 テレビ技術賞はこのあたりが受賞の対象になったのであろうか。 11号車の転倒の瞬間には、思わず声が出てしまった。 ヘルメットを脱ぎピットに戻る途中、コースを走るバイクを 立ち止まって目で追う彼の悔しそうな表情が、なんとも言えず 切なかった。 彼が大阪を後にするまでの友人との日常や、若いエネルギーの 表現方法の脚色には過度な部分があることも否めないが、 彼のバックグラウンドを映像として上手く描写されていると思った。 ミスターカワサキ、ミスターヒロである和田将宏さんは タイトルの通り、「ふりむく」ことをせず、プロとしての 厳しいレースの道を歩んでこられた。 数々の戦績が今も輝いている。 エンディング映像の、前だけを見据えて故郷の町をゆく 18歳の彼。 その背中の残像が強く残った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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私は未だに和田さんの背中を追いかけて生きているようなもの もっとも偉大過ぎて絶対に追いつくことはありませんが(笑) (2008/12/23 10:45:26 PM)
ばもんさん
今からは想像が出来ないほど乗りにくいバイクたちを、 そのワザと勘とセンスと力で走らせていたライダーさんたち。 まさにレジェンドと呼ばれるライダーさんですよね。 (2008/12/24 05:27:27 PM)
はっぴーえんどさん
ありがとうございました! >もっとも偉大過ぎて絶対に追いつくことはありませんが(笑) いえいえ、はっぴーえんどさんのような方が 今の2輪モータースポーツの牽引者さんだと。 しかし~、店頭からコカコーラ・・・の場面の脚色には ひっくり返りそうになりました。(汗 やんちゃな和田さんの横顔は今も昔もそのままですね。(笑 2月にお目にかかれるのが楽しみです。 (2008/12/24 05:33:55 PM) |