『始末に困る人』
『始末に困る人』藤原正彦 新潮社 この本は、『週刊新潮』の2010年6月から2011年6月の間に掲載された、藤原氏の人気コラム「管見妄語」が一冊の本になったものです。シリーズ第一作の『大いなる暗愚』は、約1年前に読んでいます。1月11日のブログに書いた「プロフェッショナル仕事の流儀」決定版 『人生と仕事を変えた57の言葉』 NHK出版に続いて、言葉つながりで、気になった文章を書き残しておきます。2011年4月21日号に載った「語りかける言葉の力」というタイトルのエッセーの最後の数行です。「今回の大震災でも今上陛下は語られた。真の国家的危機において、必要なのは国民の覚悟である。そんな時に、覚悟を国民に促す強い言葉を直接語りかけてくれる人を持つ国は幸せと思う」