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あけましておめでとうございます。
すっかりブログの更新が滞っているうちに、年が明けてしまいましたw ワケらしいワケはあるのですが、家族の中で感染性胃腸炎が蔓延しておりまして。有馬記念の日にかみさんが貰ってきて、それを子供が貰い、ついには大晦日に至って俺にまわってきたんですよ。 丁度小川vs吉田の試合が終わった頃ですかねえ。 なんとなーくボーッとするなあと思いながら観ていたんですが、小川が吉田に絡み始めた時点で、あり得ない程の寒気に襲われましてね。暖房に当たろうが、布団に潜り込もうが、歯の根が合わない程なんです。 感染性胃腸炎の特徴で、上からゲー、下からピーってのがありましてね。俺もまた上から下から、後ろから前からお好きにどうぞ♪ってな感じで、垂れ流してました。 正月は久々に連休が取れたので、おこたでゴロゴロ、酒をチビチビ寝正月を決め込もうと思っていたので、痛恨でしたねえ。結局3日の朝まで寝たきり、今もってちょっと重い物を食べると吐き気を催すような状態で。まったくいい年越し&ニューイヤーでした。 さて、今日の本題ですが、大人気TVシリーズ、「古畑任三郎」がこの正月の3夜連続スペシャルを最後に終了するということで、豪華犯人役を招いて放送されています。 社会現象とも言える程の人気を得た古畑シリーズですし、概要を知らないという人もいないでしょう。俺も放送当初からすっかり嵌ってしまい、いまだビデオにとってある程です。 以下思いっきりネタバレですので、まだ観てない方は避けてください。 そのファイナルの第1夜を飾ったのは、「今甦る死」。相手役は藤原竜也と石坂浩二でした。 古畑をして、これ程完璧な殺人は無かったと言わしめる程の、完全犯罪事件。古畑を観ていて、謎解きに頭を悩ませることはありましたが、どんでん返しで「アッ!」と思わされたのは、病気でもうろうとしていたせいでしょうかw 藤原竜也が小学生時代に、色々な小説などから引用して作った完全犯罪マニュアルを実際に利用し、犯罪を犯すのですが。確かに見事なトリックだと思うが、藤原のキャラクターと言動が、古畑をしてこれ程完璧な~と言わしめる程の事件とは思えないわけで。 そこで実は石坂浩二が・・・となるわけですが、そこまでの石坂役の振る舞い、話の持っていきかたが実に見事で、不覚にも気付かなかったんですよね、石坂が犯人だとはw そりゃあただのバイプレーヤーで石坂浩二をキャスティングするわけないんだから・・・と穿った見方も最初から出来るわけですが、気付かなかったんだから仕方がないじゃないか♪でも古畑が気付かなかったくらい、石坂からは犯罪臭がしなかった。俺はむしろ、どうも石坂が先代社長の奥さんに寄り添いすぎている気がして、そちらの方の妄執が・・・と思ったんだけど。そっちは全然関係なかったもんね。 まだ最後の第3夜を残していますが、俺はこの話し、歴代古畑の中でもナンバーワンに挙げてもいいんじゃないかと思います。古畑と言えば最初に犯人ありきの謎解きだけに、いささか強引に、あり得ない洞察力を発揮して鼻につく事があるのですが、この話はしっかり練り上げられた脚本だなと感心しましたから。 そして第2夜は、「フェアな殺人者」。なんとまあ驚きの、イチローが犯人役で登場です。 イチロー本人が、「日本一古畑を観ている」という程のマニアだけに、成り立ったキャスティング。それだけに、キャスティング優先の話になるだろうなあという予測のもとに観ていたのですが。 その予測は半分間違っていて、半分正解でしたね。 間違っていたのは、イチローの演技の部分。イチローの一連のCMでの台詞回しを見る限り、役者としてのセンスは・・・・という感じだったのですが、それを良い意味で裏切ってくれました。 まあそれでも、セリフは素人に毛が生えた程度なワケですが、特筆すべきはその強烈な存在感。もちろん大スターのイチロー本人という役柄ですから、自然体で演じられるのだとは思いますが、ドラマというフィールドでも、ビンビンにオーラを出していました。 野球史に名を残す、もしかしたら歴史上最高の選手かもしれないスーパーアスリートですから、その肉体、スタイルは観ているだけで眼福もの。ファッションの着こなしも(野球選手としては群を抜いて)美しい。そして表情も、まあ本人役ですから殆ど変わらないのですが、とにかく画になると思いましたね。 反対に予測を裏切らなかったのは、脚本のしょぼさ。 イチローありきの話なんで仕方がないとは思いますが、あと載せサクサクなトリックばかりで。第1夜の練り込まれたストーリーとはうってかわって、アーアな話でした。 いちばん惜しいのは、もうちょっとイチローを活かす物語が出来たのでは?ということ。イチローのセリフを補うために、向島と兄弟にして、彼にしゃべらせたのですが、彼の芝居がくどすぎて、逆に素人イチローが浮き上がってしまった。向島君といえば、シリーズを通して美味しいところで存在感を出す、ワンポイントリリーフのような名バイプレーヤーでしたが、やはり先発はキツイものがありますね。 むしろイチローの立ち居振る舞いを活かして、もっと動きの方面で魅せられたら・・・まあ十分にその辺りの意図は感じられましたが、古畑シリーズ自体が、セリフ重視のドラマだから仕方ないか。もひとつ言えば2時間はちょっと長かったのかも知れませんね。 まあこの作品を第2夜に持ってきたというのは、1夜と3夜の箸休めみたいなものなんでしょう。前編濃ゆい謎解きだと、食傷気味になってしまうかもしれないし。 そういう意味で、第3夜にかかる期待は大きいですね。シリーズの集大成ですから、どんな締め方になることやら。 俺は1夜の謎解きが濃かったので、山口智子が出た時のような、おしゃれな感じにまとめるんじゃないかな~と思ってます。相手が松嶋では、役者のプライドがぶつかりあうような、ガチンコの対決は観られそうにないですからね。 それもまた古畑らしくて、いいんじゃないかな。今夜が楽しみです。 それでは今年も宜しくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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