【楽天ブックスならいつでも送料無料】夢幻花 [ 東野圭吾 ]
黄色いアサガオだけは追いかけるなーー。この世に存在しない禁断の花をめぐり、驚愕の真相が明らかになっていく長編ミステリ。
久しぶりの東野さんです。
そして、久しぶりのミステリー。
最近は、恋愛ものが多かったのでね。
「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」
と、東野さん自ら語るくらい、実に上手く考えられているお話です。
いつの時代にも、麻薬的なものはあって
それに頼ってしまう人間や
それに翻弄されてしまう人間がいる
もしも、自分がもつ力以上のものが、そういったもので引き出されるとしたら
やっぱり人間はその誘惑に負けてしまうのでしょうか?
才能に恵まれていると思われている人間も
自分のなかでは十分だとは思えずにいる。
傍から見れば、羨ましいくらいの才能だとしても。
人間生きていると、色々あって当然で
日々を満足してる人間なんていないのかもしれない。
ちょっと、虚しさみたいなものを感じてしまった読後感でした。