もうひとつの世界

2015/10/29(木)21:59

ノエル/道尾 秀介

本(614)

【楽天ブックスならいつでも送料無料】ノエル [ 道尾秀介 ] 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 物語をつくってごらん。きっと、望む世界が開けるからー暴力を躱すために、絵本作りを始めた中学生の男女。妹の誕生で不安に陥り、絵本に救いをもとめる少女。最愛の妻を喪い、生き甲斐を見失った老境の元教師。切ない人生を繋ぐ奇跡のチェーン・ストーリー。 久しぶりの道尾さん。 本当に道尾さんって、いろんなお話を書けるんだなー。 今まで読んだ本、すべて違ったジャンルのお話のような気が。 内容情報の最初の言葉。 「物語をつくってごらん。 きっと、望む世界が開けるから。」 本文の中では 「まだ物語をつくったことのない人は、つくってみなさい。何でもいいからつくってみなさい。 そうすれば強くなれるから。いつかつらいことがあっても、きっと平気でいられるから。」 というように書かれています。 この本の軸になるお話の主人公、童話作家の圭介が、最後のお話で出てくる老境の元教師、与沢さんに、小学四年の時に聞かされた言葉です。 なんか、泣けちゃってね・・・。 書いてたことに意味なんてなかったのかも・・・って思ってる時だったからかな。 確かに、書くことによって救われてた時があったから。 書いてるうちに、悲しいことを忘れられる時があったから。 もう書けないかも・・・って思ってたけど、きっと私は書いちゃうんだろうな。 そう思った次第です。 このお話は、すべてハッピーエンドで終わってます。 辛い毎日があったとしても、最後は救われる内容です。 こんなお話は、やっぱりいいね。 読み終わって、温かい気持ちになれました。 まだクリスマスには早いけど・・・ 私にとって、今読んでおくべき本だったんだなって思いました。

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