【楽天ブックスならいつでも送料無料】紙の月 [ 角田光代 ]
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ただ好きで、ただ会いたいだけだった。わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。正義感の強い彼女がなぜ?そしてー梨花が最後に見つけたものは?!第25回柴田錬三郎賞受賞作。
以前、宮沢りえさん主演の同名映画を見て記事を書きましたが、それの原作です。
いや~。
やっぱり映画よりも小説のほうが濃い気がします。
ちょっと映画の内容は、原作と違うしね。
小林聡美さんとか大島優子さんの役の登場人物は出てきません。
あれは、映画だけのキャラクターなのかな?
ただ、映画の中ではあの2人は重要な人物だったりするんですけど。
梨花が普段抱えている悩みだとか、どうしてこういうことをしてしまったのかということは、小説のほうが分かりやすいと思います。
どうにも引き返せなくなっていく感じとか。
最後には、もうすべて話してしまいたいと、疲れ切ってしまっている感じとか。
映画には出てこない、小説の中のスピンオフ的な登場人物のお話が、なんだか身につまされる感じ。
誰の身に起きても不思議ではない。
そんな微妙なところにみんないるんだなと。
映画と原作は別物。
そんな感じに楽しめた1冊でした。