【楽天ブックスならいつでも送料無料】夜また夜の深い夜 [ 桐野夏生 ]
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
私は何者?私の居場所は、どこかにあるの?どんな罪を犯したのか。本当の名前は何なのか。整形を繰り返し隠れ暮らす母の秘密を知りたい。魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説。
日本に住んでいるってことは、実に幸せなことなんだなと思えてしまう、そんなお話です。
世界には、まだまだ理不尽な理由で不幸になっている人たちが沢山いて
そんな中、明日の命の心配をすることなんてない私たちは、平和ボケと言われても仕方ないのかな?と。
けど、平和ボケ、大いに結構じゃないか。
どうしてそれが普通にならないんですかね?
自分のフルネームも知らず、一緒にいる母親は過去に何をしていたのか、今なにをしているのかもわからない。
整形手術を繰り返し、居場所を何度も変える母親。
いつも底辺の生活で、自由も与えられない。
そんなマイコが、母の元を飛び出して、自分以上の壮絶な人生を送ってきたアナとエリスとともに、ナポリの街でサバイバルのような生活を送るわけですが・・・
桐野さんらしいお話だと思います。
親の罪を子供が負うべきなのか・・・
犯罪者の家族は、世間の晒し者にならなければいけないのか・・・
難しい問題ですね。